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課外授業3日目① どこでも貴族派は問題

翌日


朝飯を食べ、魔獣を探す。警戒しながら、少しずつ進む。


「あ」

「気づいたな」

「そうみたいだね。マークはもっと早く気づいたみたいだね」

「ああ。昨日、マルクに警戒のコツを聞いたからな。スキルに頼らないでも警戒をする訓練をしていると聞いた時は驚いたが」


「そうか。どのくらいかわかる」

「ああ。前、数百メートル先だ。気配は数匹いる」

「うん、昨日よりいいね。多分三匹だよ」


「すごいわ。まだわからないわ」

「訓練だね」

「ええ」

「じゃあ、一匹ずつかな。相手次第だけど」


「ああ、ネズミ型だね。大きい」

「大ネズミの魔獣か」

「強くないわね」


「ああ、弱い。狼のように群で強くなることもない」

「じゃあ、一匹ずつやろう」

「ああ」


俺は軽く、突きで倒す。一撃だった。しかも直線的な動きで倒しやすかった。

レオナも、マークも難なく倒したようだ。実は二匹を倒せばいいんだけど、それ以上倒すか、強い魔獣を倒すと成績が上がる。今回、俺らは小型狼と大ネズミを各三匹ずつはかなりいい成績だ。


小型狼はマーク曰く、一匹はeランクで、二匹だとdランク、三匹以上はcランクになる。Dランクの冒険者が5人以上で倒せるのが三匹以上の群れとなるらしい。今回の課外授業では俺らがトップクラスは確定だろうと。後はトップ争いだ。


「どう、まだ行く?」

「ああ」

「そうね。これはどうしようか?」


「寝床に隠しておこう。土の中でも隠しておけばいいんじゃない」

「そうね。でも腐るんじゃないかしら」

「ああ」


「うーん。どうしよう」

「私が持つわ」

「え?でも」


「私が一番戦力にならないの。2人がすぐに動ける方が命の危機がないわ」

「わかった」


それから四匹の大ネズミを倒して、先生の元に戻った。

「また、七匹とは頑張ったな」

「はい」


「よし、商人の方々に買い取ってもらえ」

「はい」

それから買取をしてもらい。ゆっくりとして金をもらい。寝場所に戻る。昨日の残りと森に戻る際に集めた食料を食べる。そして今日は少し早めに休む。


翌日


「今日も、ゆっくりと着実にに行こう」

「ええ」


「ああ、もう焦る必要はない。他がどうかはわからないが、かなりの成果だ。去年のトップが15匹で全部大ネズミだ。俺らは大ネズミが7匹と小型狼が3匹でかなりいいとこに行っている。後5匹も倒せばまずトップだ」

「そうだね。でもアレスがなあ」


「そうね。アレスの所と、ヨークスとルーナが組んだ所はかなり危ないわ」

「そうか。あの2組は気をつけた方がいいか」


「うん。マークも知っているでしょう?ヨークスはかなりできるし、アレスは斥候としては俺より上だよ。しかも圧倒的に。だから気をつけた方がいい」

「そうか、焦ることなく、慢心せずに行こう」

「ああ。マーク、いいこと言うね」

「ええ」


「そうか」

「あ、照れた」


「ふふ。マルク、言っちゃダメよ」

「・・・」

「拗ねた」


「もう。ぷっ」

「わかった。その辺で許してくれ。君たちは本当に楽しそうだ」


「一緒にいればいいじゃん。課外授業が終わったら、一緒にご飯を食べようよ」

「いいのか?」


「えっ、ダメなの?」

「マルク相手にそれやっても意味ないわ。マーク」

「そうか」


なぜか2人が笑う。

「うん?なぜか貶された」

「褒めてるの」


「本当に?レオナ」

「そう。あ」


「うん。近いね」

「ああ。結構強いかもな」


「ああ、だが、1匹だ。様子を見て倒せそうなら行こう」

「うん。いい判断だね。マーク。マークはリーダーの資質があるよ」

「ふ。マルクもな」

かなり距離があるので、他の魔獣を優先することにして、近くにいた3匹ほどの大ネズミを倒した。


その3匹を処理を終わらせると、俺たちはより近くにさっきの魔獣の気配を感じ、警戒を強め、遠くから観察している。

「あれ、何か追われてないか?」

「狼?」

「追っているのは熊の魔獣ね」


「ああ、小型狼じゃないね。大型狼かな。でも子供かも」

「そうだろうな。しかし、何だか見たことない、白い狼だな」


「うーん。狼はかわいそうだけど、熊の魔獣はね」

「ああ」

「ええ、厳しいわね」


「あっ、あれ誰だろう?」

「わからん。うん?見たことがある。Aクラスだ。確か貴族派だな」


「熊に向かっている?いや狼にかな?」

「ああ、その後ろの熊に気づいてないんじゃないか?」


「ていうより、他のメンバーはどこにいるの?」

「ああ。なんだ?あいつは何をしているんだ?」


「うん?後ろにいるよ。多分、狼を見つけて、勝手な行動をしたんだ」

「あれ、ルーナじゃない」

「ああ。ヨークスもいる」


「あのバカ。どうする?」

「状況を見て助けよう」


「ああ。そうだな。他の奴らが心配だ。そうしよう」

「ええ。ヨークスも、ルーナも大変なのと組んだな。レオナ、状況によってはこれを使う。レオナが持ってて」


「でも、マルクがリーダーよ」

「レオナは戦術や状況判断に優れている。それに俺とマークは前線に出る。レオナは後衛で補助だ。そうなると、冷静な判断ができて、後衛にいるレオナがベストだ」


「ああ。俺もそう思う。ここ2日を見てきたが、レオナがいいだろう」

「そう。わかったわ」


「アレス達もいる。アレス達も見つけて助けることに決めたんだろう」

「そうね。アレスならそうするわ」


「まず、彼らと合流しよう」

「ああ」「ええ」


「アレス」

「マルク、あれを見たんだね」


「ああ、ルーナ達が危険なら助けるつもりだ。アレス達も?」

「ああ。人数が少ないね」

「ああ、ちょっとね」


「そうか、こっちも1人ね」

「そうか。そっちも大変だったな」

「マーク、そっちは2人で、うちより大変だったんだから、こっちの方がマシだよ」


「ああ、まずは状況判断は?」

「熊が追いかけている狼を狙って、あれが走り出した。それを見て追いかけるルーナとヨークス達を見つけてきた所」


「俺たちもだよ。まだ接敵まで距離があるみたいだ。熊を避けて、あのチームを救うでいいかな?」

「ああ。それしかない」


「アレスのチームはいいかな?」

「「「ああ」」」

「マークとレオナもそれでいいよね?」

「ああ」「ええ」


「じゃあ、行こう。アレス、そっちは左からルーナ達を保護、俺らは右から先行している奴を保護しに行く。そして、あの地点で合流しよう。そっちの指示はアレス頼む」


「ああ。任せて。マルク、無茶するなよ」

「ああ」


俺とマークとレオナは右から先走っている奴を救う。そして、アレス達が左からルーナ達を誘導する。これが今回の作戦だ。


「マーク、結界魔法を貼っといて、そこに奴を連れて一回、落ちかせよう。その後にここから離脱して、合流がいいと思うけど。二人はどう?」

「それしかないな」

「ええ」

「よし、マークまずは準備して。レオナは風の付与を俺とマークに」

・・・

・・・


「よし、できた」

「こっちも大丈夫よ。付与するわ。こっちきて」

「「ああ」」


「よし、じゃあ、レオナは弓で危険な時に牽制して、俺が奴を助ける。マークは狼を近づけないで」

「任せろ」「任せて」

「行くぞ」


俺らはまず、あのバカに接する。

「おい。狼は諦めろ。狼の後ろに熊の魔獣がいる。あいつに見つかったら、死ぬぞ」


「嘘つけ、横取りする気だろ。あんな珍しい狼だ。ポイントも、金もかなりもらえる。俺はあいつら、ヨークス達みたいな弱気のビビリとは違う」


「おい」

「逃げる。どけ」


熊の魔獣が近い

「ひい」

「さすがに気配に気づいたか?いいか?来い」

「ああ」


「マーク、撤退だ」

「わかった」


俺とマークは撤退する。結界地点に向かって。バカの足が遅い。くそ。

「すまん。気を失わせる」

「う」

俺は奴の腹に一撃をいれ気を失わせて、奴を担いで逃げる。

・・・

・・・


結界地点に来た。マークの息が少し聞こえる。

「何とかなった。マーク、レオナ大丈夫か?」

「ああ」「ええ」


「よし、息を整えたら、合流地点に行く」

「そうしよう。レオナいつでもあれを使えるようにしとこう」

「わかったわ。マーク」

一息整えて、俺らは合流地点に向かう。


「しかし、なんで、熊の魔獣がいるんだ」

「えっ?」


「いや。ここは王都南の森だ。たしかに少しは魔獣がいる地域だが、それは強くても小型狼ぐらいだ。それ以上は冒険者に駆除要請が出る筈だ」

「確かにそうね」


「うん、言われれば。でも考えてもしょうがないよ。今は合流地点に急ごう」

「ああ」「ええ」


合流地点に着いた。アレス達も着いたみたいだ。

「何とか逃げれたみたいだね」

「ああ、アレスもご苦労様」

「マルクも」


「そっちは無事?」

「ああ。なんとか。そっちは?静かだけど?」


「ああ。遅いから気を失わせた。それで俺が担いで来たよ」

「本当に規格外だな。マルクは」


「ああ。俺もそれをここ2日ほど見て来たよ」

「苦労したね。マーク」

「ああ」

二人は納得したような顔だけど、俺の方はそれに納得がいかない。まぁ、それよりだ。


「よし、一回森を出よう」

「そうだね。みんないいよね?」

「「「ええ」」」「「「「「ああ」」」」」


「ちょっと待て、俺は活躍していない」

目を覚ましたか?


「うるさい」

「う」

もう一回、一発を腹に入れといた。また気絶してくれたみたいだ。


「よし行こう」

「・・・・」

「あれ?」


「いや、マルク、怖いわ」

「アレス、そんなこと・・・そう?」

みんなの表情が曇っている。


「まぁ、とりあえずは森を出る。それがいいだろう」

「ああ。マーク」

「そうだね」


俺たちは森を出た。トーラス先生に事情を報告した。その最中にもう1人の先生が森から出てきた。俺らを見てた先生かな?それから2人で話をして、合図を出す魔道具を出し、他の先生たちに合図をして、一人の先生が王都に向かった。。


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