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アルフの婚約

それから2週間近く、勉学と訓練と研究に明け暮れた。今日は学院のお休みで、父上らもお休みで、兄上が婚約者を連れて家に帰ってくる。

「ただいま戻りました。父上」


「うむ。アルフ、どうだ調子は?」

「はい。変わらず励んでおります」

「そうか」


「もう、そんな事はどうでもいいの。本当に男はそういうところはダメね。それより婚約者を紹介なさい。ユリア嬢も待っているわ」

「はい、すまん、ユリア」

「いいえ、アルフ様」


「父上、母上、こちらが俺の婚約者のユリア・フィン・ルクレシアス嬢です。これから家族になります。よろしくお願いします」

「ああ。よろしくな」


「綺麗なお嬢さんをもらって嬉しいわ。ユリアさん、よろしくね」

「お義父様、お義母様よろしくお願いします」

「こっちから、マルク、メル、エルカが俺の妹と弟だ」

「「「ユリアお義姉様よろしくお願いします」」」


「はい。マルク君、メルさん、エルカさんよろしくお願いします。姉がいつもお世話になっております」

「「「はい」」」


「で、こっちがゼルでうちの執事だ。そっちがアイナでうちの筆頭メイドだ。他にも数名のメイドがいる」

「わかりました。アルフ様」


「ユリア様、ゼルでございます。よろしくお願い致します」

「ユリア様、アイナでございます。よろしくお願い致します。」

「ええ、よろしくお願いします」


「うむ。これで紹介はいいな。ゼル、アイナ、昼食の用意を」

「「はっ。これで失礼します」」


「ふふ。アルフもこれで安泰ね」

「ああ、ガルドも喜んでおったしな」


「父上、母上、今までご心配をお掛けしました。これからユリアと共に2人で良い家庭を築いていきます」

「うむ。励め」


「ええ、ユリアちゃん、バカな息子だけどよろしくね」

「はい。お義父様、お義母様。ただアルフ様は一度道を間違えたかもしれませんが馬鹿ではありません。それに、私がもう道は間違えさせません」


「あら、本当にアルフにはもったいないわね」

「母上、そのくらいでお願いします。私がいたたまれません」

「ふふ。しょうがないわね」


「昼食のご準備できました。どうぞ食堂にお越しください」

「さぁ続きは昼食を食べながらしましょう」

「ああ」

「「「「「はい」」」」」


昼食を食べながら、ユリア義姉様と話す。

「レア先生には良くしていただいております。担任であり、部活の顧問をしていただいております」

「そうなのですね。姉様は立派な先生をされていると聞け、嬉しい限りです」

「はい」


「ん。ユリアも立派になった」

「そうだね。レアの後ろをよくついてきたユリアがアルフ兄と婚姻なんて」

「ふふ。レア姉様の後をついてお2人にはよく遊んでいただきました」

「ん」


「そうだね。あの頃からアルフ兄の事を好きだったよね」

「それは」


「そうなのですか?」

「そうなのか」

「アルフ様、その事はあの〜。エルカ様、メル様、おやめください」

「ふふ。そうなのね。アルフもモテるのね」


「メル、エルカやめなさい。母上、勘弁してください。」

「はい。アルフ兄」

「ん。アルフ兄様」

「そうね」


他にどこに住むのかや婚姻の式の時期などの話をして昼食を食べた。兄上は何だか照れて話をし、ユリア義姉様は楽しそうだ。


「では、父上、母上、今日は帰ります。マルク、学院で励め。いい報告を期待している。メル、エルカよ。問題は起こさぬようにな」


「ええ。アルフ、頑張りなさい。ユリアちゃん、アルフをよろしくね」

「はい、お義母様」

「妻を娶ったのだ。より励め。アルフ」

「はい、父上」


「兄上、期待してください。必ず兄上の期待にお応えできる良い頑張ります。兄上も色々と大変な時かと思いますが、頑張ってください」

「ああ、マルク」


「ではな、アルフ。ユリアをしっかり送っていけ」

「はい」

「メルも、エルカも気をつけなさい」


兄上はユリア義姉様を送っていき、メル姉、エルカ姉様は宿舎に帰っていた。

俺は兄上らを見送った後、部屋に戻り研究をして、その後夕食を食べて、また研究した。


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