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祝勝会

祝賀会は終わった。俺らは4日後に王都に帰るために要塞を出る。俺とミカの体調を考慮して、王都民が王都に着いた後にゆっくり帰ることになった。


そして俺は馬車に揺られ、ドナドナされていく。動けないからしょうがない。まだ自分で歩くのも辛いぐらいだ。本当に力を使いすぎた。神の力は大きすぎるな。人には背負いきれない。


そして王都に着く。兵らが敬礼をしてくれる。その中を騎士宿舎まで送られていく。俺は騎士宿舎で休む。少しの間は祝典などが続くが今日だけは宿舎でのんびりできる。


「シューガルト、シューガルト」

「ヤイ、まだ無理だよ」

「えー」


「しょうがないだろ。お店を復活させるのに時間がかかるんだ。それまで待て」

「そうか。楽しみはもう少し先か」

「ああ」


そして俺らは宿舎に入る。そして俺は隊のみんなを集め報告する。

「実はみんなには報告がある。既に知っているとは思うが、俺は騎士をやめる。それでこの隊は解散となる。ヤイとリオル先輩は騎士に残るなら、ヤイは斥候部隊隊長とリオル先輩は小隊の隊長になることになる。そうガルド様から聞いた。ケビンは多くの隊から副長としての話がある」


「俺は残るよ。もう少し、この平和のために色々としたい。それに結婚したから金もいるしね」

「そうか。ヤイ」


「俺はもちろん、残る。騎士として頑張り、マルクをいずれ抜く」

「わかりました。リオル先輩」


「俺は辞めます。道場を開くことにします。その名を届かせますよ」

「そうか。師匠の槍術を広めてくれ」

「はい」


「あれ?ミカは?」

「私はもちろんマルクの妻になりますので退役して、マルクを支えます」

「おい、2人とも退役って大丈夫か?」


「ヤイ副長、この2人ですよ。金は」

「ああああああ。ずるい。ズルいよ。マルク」


「ヤイ、泣くな。そう言っても変わらないぞ」

「慰めてないよね。それ、慰めてないよね?」

「「「「はっははははは」」」」


「大丈夫だ。ヤイ、隊長の給料はいい」

「あ、そうか。俺、隊長だよね」


「こき使われるな」

「あああああああ」


とそこから、俺らは毎日、祝典とかに色々と呼ばれた。全員がかなり活躍した第00小隊だからしょうがない。だからヤイも、リオル先輩も、ケビンも出世の話がある。


俺は多くの勲章、叙勲を受けた。金獅子勲章、名誉騎士号、名誉永久伯爵をもらった。また各国家の名誉貴族号、名誉騎士号、名誉国民などを頂いた。


まだ他の国にいけるほどは動けないので、先に王都で受賞のみをすることになった。祝典等は後日、その国を訪れた時となった。半年ぐらいしたら各国を行かなくてはいけない。


1週間が経ち、少しは歩けるようになったので、ミカに付き添われて各所に挨拶まわりに行く。カリム魔道具屋、魔法研究所、学院などだ。


その後に新居となる家の様子を見て行く。大工たちに最終の変更点を伝えて帰る。明後日には仕上がるように頑張るそうだ。3日後に引っ越しをして、来週のレオナルク王国戦勝祝典をもって、俺は騎士を退役する。



そして夜はシューガルトで知人や友人が集まり、皆で騎士の退役祝いをしてくれることになった。


「皆様、お集まりいただき、ありがとうございます。俺とミカは短い間でしたが騎士としての務めをしっかりと終え、来週の戦勝祝典を境に騎士を退役します。多くの人に支えられ、ここまで来ることができました。感謝を申し上げます。ありがとうございます。

 今日は戦勝の祝いと、亡くなったがガイス、ガッソ両名の弔いと、そして俺とミカの騎士退役、ヤイらの昇進を祝っての労いのパーティーです。シューガルトのオーナーの心使いで、第00小隊がいつも慰労会をしていたここシューガルトで行うこととなりました。皆さま、最後までお楽しみください」


「乾杯」

「「「「「「「カンパイ」」」」」」」


「マルク様、この度はおめでとうございます。そしてお疲れ様でした。マルク様方がこうして世界を救っていただいたおかげでこの店をまた開くことができます。ありがとうございます」


「マルク様、この度はお呼びいただきありがとうございます。我々、魔道具屋協会も戦争で我らが作った魔道具が貢献できた事、幸せです。これからも頑張りますので、よろしくお願いします」


「マルク様、お疲れ様でした。我ら学者も少しは貢献でき、幸せでございます。此度は本当に勝てて良かった」


「マルク、私は鼻が高いわ。学院長としてうれしい。あの時に馬鹿なことをしなくてよかったわ。ありがとう。そしてお疲れ様でした」


「マルク、お疲れ様です。本当にすごいですね。先生として嬉しいです。生徒に自慢しちゃいます。マルク・ドンナルナの担任だったと」


と、シューガルトのオーナー、魔道具屋のカリムさん、魔法研究所のカインさん、王立学院の学院長、レア先生が祝ってくれた。


「マルクはすげええ。俺はお前と同じ支部にいたってだけですげえ自慢だ」

「おい、カット。お前は自慢する前に努力しろ。迷惑しかかけてないだろ」

「おいリッキー」

カットとリッキーが来た。カットも今回の戦いに参加できたようだ。あの時、変なことにならなくてよかった。


「まぁ、マルク、お疲れ様。俺の冒険者の後輩はすげえわ。最初からすごいとは思ったけど、ここまでとは思わなかったぜ。本当にすごい。ありがとう」


「もう、男どもはうるさいわ。お疲れ、マルク。おめでとう。私は」


「はい。そこまでです。シンディーさん。マルクさん、おめでとうございます。そしてお疲れ様でした。本当に英雄になられて、王都支部一同嬉しいです」


カット、リッキー、シンディーが祝ってくれた。あの先は言わせないようにしたレネさん、ありがとう。


「マルク、おめでとう」

「マルク、おめでとう。そしてありがとう。私らの後輩はすごいわ」

「当たり前だよ。サリー、最初からすごい」


「そうね。ミリア。もう魔術詠唱研究会の後輩も、実践戦闘研究会の子らも今回は大活躍なんだから、先輩としてもう鼻高々よ。すごいの魔術詠唱研究会出身ってだけで王都ではマルクたちのことを聞かれるんだから」

「うん。生徒に大人気」


ミリア先輩は足を広げ、ピースをして笑う。


「ミリア、ほら、ちゃんとしろ。生徒が見たら、笑われるぞ」

「リック」


「マルク、おめでとう。そしてお疲れ様。俺も負けないくらい頑張るからな」


ミリア先輩、サリー先輩にほめられた。結構嬉しかった。2人も戦争では魔術師として活躍したようだ。リック先輩とミリア先輩はうまくいっているようだ。


「マルク、お疲れ。あの2人は仲がいいよね。結婚するんだろ。頑張れよ」

マイル先輩は本当にいい人だ。


「「「「「先輩、お疲れ様です」」」」

実践戦闘研究会、魔術詠唱研究会の後輩たちから祝いの言葉をもらった。


「マルク、おめでとう。俺より先に足を洗いやがって。義弟が先にやめるなよ。俺もやめたい」

「ガルド様が後ろで睨んでますよ。義兄上」

「え?うあああ」


カリウス先輩からの祝いだ。


「マルク、お疲れ。そしておめでとう。俺も今度で隊長になる。頑張るから」

クリス先輩なら隊長を十分にできる。


「マルク、お疲れ。そしておめでとう。俺も副長昇任だぜ。いずれはお前に並ぶくらいの騎士になってやる」

「お疲れ様。俺もジュライに同じだ。ゆっくり休んで体を直せ」

ジュライ先輩とジンダ先輩からは決意表明と労いをもらう。


「お疲れ様、マルク。俺らはヤイ隊長の元で頑張るぜ」

「兄貴と共にヤイ隊長を支えていくよ」

ラックス、リックス先輩ならヤイを支えてくれるだろう。


「マルク、お疲れ様。引退が早い。俺はまだお前に勝てないんだ。早く直せ。再戦だ」

「おい、ルーイ。気持ちはわかるが、無理を言うな。マルク、お疲れ様。そしてありがとう。ゆっくりと直せよ」


ルーイ、ヨークスが声をかけてくれた。2人とも変わらないな。


「マルク、お疲れ様、そしてありがとう。今回もマルクはすごいな。俺は領を良くして、お前くらい有名にしてやる」

「私が支えますからできますよ。マルクお疲れ様」

マークとリーナが言う。


「マルク、お疲れ様。マルクは出会った時から本当に凄かったよ。ここまで突っ走ってきたんだ。ゆっくり休みなよ。他国にも行かなきゃいけないんだろう。そん時はうちのスピキアーズ領にも来てよ。歓迎するよ」

「ええ、それがいいわね。2人できてね。マルク、ミカ、お疲れ様」

アレスとレオナが労いをしてくれた。いい友人に恵まれたな。


「マルク、お疲れ様です」

「ああ、ルーナ。ありがとう」


「これからはゆっくりされるんですか?」

「ああ、体を静養させないといけないんだ。ルーナは?」


「はい。魔法研究所を辞めようと思っています。父のこともありますし」

「それは気にすることはないんじゃない?」


「いいんです。家族ですから、それにお金はありますし」

「そうか。そうだ。実は紹介したいところがあるんだ。ライル様を訪ねるといい。ドンナルナ辺境伯領で魔法理論を教えられる人を探しているんだけど、俺が推薦したサリー先輩は結婚して、いけなかったから、ルーナはどうかな?」


「え?」

「ね?どう?」


「ふふ。いつもマルクに助けられてばかりです。わかりました。行ってみます」

「ああ、まだルイン様が王都にいるから、紹介状を書くよ。明日に渡すから」

「はい」


そして、今日の宴会が終わった。俺とミカは家に帰った。今日から2日間、お休みをもらい、家にいる。


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