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友、家族、仲間、全ての想いは託される。

そこに転移魔法の光が現れる。

「うるさい。邪神」

「お前はマルク・ドンナルナか?」

「今から行く。待っていろ」


「ふん、羽虫が何度も、何度もうっとしい。今度は遊ばずに殺してやる」

「うるさいな。勝ってからほざけ」


「お前は神に向かって、まぁ良い。早く来いマルク・ドンナルナ」


母上らが駆け寄って来た。

「マルク、大丈夫なのね」

「ええ、母上。神に会い、力を受け取りました。神と同じ力です。俺は必ずあいつを倒して来ます」

「いけるか?」


「ええ、父上。信じてください。俺が父上を超えます」

「そうか。いつも信じている。そして俺をもう超えている。お前の道だ。信じていけ」

「はっ」


「「「「「頼むぞ」」」」

そう、同盟の皆が声をかけてくれた時


「ははは。ここまでくる間にプレゼントをやる。乗り越えてみせろ」

「おい、ゾンビだ」

「あいつはまた懲りもせずに命を弄びやがって」


「皆、聞け。マルク・フィン・ドンナルナが邪神カンバルを倒す。我ら同盟軍はその道を切り開く。全軍、最後の力でカンバルへの道を切り開け。行くぞ」

「「「「「「おおおおお」」」」」」」


そして最終決戦は始まった。俺ら、未来を望む、未来を生きる者と過去を生きる者との戦いだ。


コーネリアス様とハンニバル様は右翼軍と左翼軍に分かれ、それぞれの指揮でゾンビの群れの真ん中に一点突破を仕掛ける。すると真ん中に道ができる。さらに広げるため、そこに防衛ラインを引く。


「ここは死守しろ。真ん中を開け、道を作れ」

「左翼軍よ、ここが踏ん張りどころだ。マルク殿を絶対にカンバルのところへ進ませるぞ。踏ん張るのだ。負けるな」


2人の怒号が飛ぶ。すごい気迫だ。各軍が入り乱れ、右翼、左翼で道を作るために死守している。俺らは中央を進む。


道がどんどんと出来上がって行く。

「マルク、ここは俺が道を作る。兄としてできるのはここまでだ。行け」

「はっ、兄上」


「頑張れ。弟を助けることができん兄だが、俺はここを死んでも通させない」

「いえ、兄上。最高の兄です。そして生きてください。アランを、ユリア姉様を悲しませないでください」

「ああ」


「メル姉に任せなさい。ここは私が兄も守るわ」

「メル姉。カリウス義兄上、よろしくお願いします」

「ああ」


「あれえ。何でカリウスに」

「ふふ。メル姉がすごいのは知っています。でもカリウス義兄上がいれば、メル姉の力はもっと強くなる」

「ふふふ。そうね」


そして俺たちはまだ進む。


そして今度はマルク・トルネストのコピーゾンビと赤井のコピーゾンビだ。

「俺らが行こう。シグルソン、ゼル、力を貸せ。因縁を終わらそう」

「ええ。お伴します。ラルク様」


「ああ、ラルク、ここは俺も行こう」

「私もお伴しましょう。弟子の不始末は師匠が片付けるもの」


父上、ゼル、シグルソン顧問、ロドメル先生らと数隊が残る。


「私たちも残る。直樹のコピーはもうたくさん。これ以上、直樹を弄ばせたくない」

「そう」


「そうか、俺も付き合おう。倒したものの務めだ」

「そう」


クリス先輩と市川さんと山本さんが残るようだ。


「父上、シグルソン顧問、ゼル、気をつけて。あとで会いましょう。市川さん、山本さん、クリス先輩、気をつけて。終わったら笑いましょう」

「ああ」

「「ええ」」


最後に大量の魔族とダークエルフのゾンビだ。

「ここは俺らが行く。エルフはここで戦う」

「我ら有角族もここが戦場です。同族の恥をここで潰します」

「ああ、気をつけて」


「俺もここでやるよ。マルク。スピキアーズ軍はここで皆のところへゾンビ軍団を生かせないよ」

「ああ、俺もだ。最後はついて行けなくてすまん。レオサード軍もスピキアーズ軍に同じだ」


「そうか、アレス、マーク」

「「「「俺らもだ」」」」

「第00小隊は最後まで行け」


第00小隊とサンゼルとルーナ以外がここで離脱した。


そしてもう少しで邪神カンバルのところへ。

「ふははは。涙ぐましい。友情だな。だがこれはどうかな?」

ここで、ガイス師匠とガッソさんがゾンビとなって出てきた。


「ははは。儂を苦しめた2人だ。その力を全て、このゾンビにした。強いぞ。お前らで倒せるか?」

「くそが」


「クソ邪神、人の命を弄ぶのもいい加減にしろ。一つ教えてやる。ガイス師匠とガッソさんの力をそのままゾンビにした?」

「はは、そうだ」


「お前は馬鹿か?そんなことできるはずないだろう。あの人らが積み重ねた数百年をお前ごときがどうこうできるはずもない。技量や経験は他人が作れる物じゃない。本人が血反吐吐いてやっと出来上がる物だ。それをお前がどうにかできるはずないだろう。粗悪コピーだ」

「な」


「馬鹿が。そんなことも気づかないから、神の力を持たない者らの一撃を食らうんだ。俺の一撃も、師匠達の一撃も食らって、それで神の力を一時的とはいえ封印できなかったんだよ」

「な、お前、まさか?」


「ああ、飲み込んださ」

「お前は〜」


「うるさい、待ってろ」

「マルク、ここは任せろ」

「サンゼル」


「ああ、ここがヤイ様の活躍どころだね」

「ああ、副長だけでなく、俺もな」


「俺もです。ガイス師匠に勝ちます。本物はまだ無理でも粗悪コピーなら」

「私がフォローします。ミカとマルクは行ってください」


「ヤイ、レオル先輩、ケビン、ルーナ」

「「「「行け」」」」


俺とミカさんが進む。サンゼルはガッソのコピーと睨み合う。

「ああ、ガッソ師匠、こんな姿を。俺はあんたに出会えてよかったよ。あんたに出会えなければ俺もカンバルに使われていたかもしれない。感謝する。だから俺があんたを止める。あんたにこんな事をさせたくない。行くぜ」

「@¥hそzべすあkd」


「師匠、俺は師匠も父も超えます。だからゆっくり眠ってください。こんな師匠は見たくない」

「ああ、ガイス師匠、何も返せてないね。だからゆっくりさせてあげますよ。俺も強くなったんですよ」


「ああ、ガイス師匠。あんたがこんな事しちゃいけない。だから静かに眠ってくれ」

「bしbでゃ、あぞkdさ」


4人の声が聞こえる。そうか。師匠とガッソさんを頼む。俺もこんな師匠やガッソさんを見たくない。


そして、俺とミカは進んで行く。カンバルがいる。

「ははは。友を捨てて来たか?」


「馬鹿はうるさい。どんな馬鹿もいつもうるさいんだよ。バカって騒ぐしか能がないのか?」

「何を?神をバカにするな。わしは至高神だ。お前があった偽物とは違う。あいつは勝手に人族に介入して狂わせた偽物だ。儂はきっちり人を導く。いや作り変える」


「言ってることが同じだ。勝手に介入したのも、勝手に作り変えるのも変わらない」

「な、何を?違う。全く違のだ」


「うるさい、雑魚が」

「お前が言うな。羽虫が」


「お前ら邪神チームは本当にボキャブラリーがない。言葉知ってんのか?」

「何を下等生物が」


「それもクロすら言ってたぞ」

「何を。何度も歯向い、何度も口答えしよって。儂は神だぞ」


「だから、もうそれはいいや。御託はいいから来いよ」

「なあああああああ」


ミカさんが声をかけて来た。

「マルク」

「まだいい。あれは俺のタイミングで頼む。だから俺が言ったらやってくれ」

「はい」

そして、俺と邪神カンバルの戦いが始まる。


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