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新たな特務

3日後


俺は訓練をして、任務に入る。第00小隊は王都警備で王都周りの警らとなる。俺は父上から王宮魔法研究所に行くようにと指示を受けた。


「失礼します。カインさんとルーナリアさんにお会いする予定のマルク・フィン・ドンナルナです」

「はい。お聞きしております。ではご案内します」

「はい」


そしてカインさんのところに行く。

「お久しぶりです。カインさん、ルーナ」

「ええ、お久しぶりです」


「マルク、お久しぶりです。戦場では活躍したようで」

「ああ、ありがとう、ルーナ。そこそこね。で、カインさん、呼ばれたのは例の件ですから?」

「ええ、そうです。マルク様がエルフから聞いたカンバルというのがあの部屋の持ち主でした」


「やはり、そうですか。そうだとは思っていました。こっちは天神と月夜神が関係するのでは、天神と月夜神が一緒ではと思っています」

「そうですか。こっちは彼の研究内容もわかりました。三つです」

「三つ?」


「はい。擬似生命体の生成、神の存在次元、神の化現でした」

「な」


「ええ、お気づきかと思いました。それがどれも禁忌と言えるものです。人が触れていい領域を超えています。ですから手紙ではお伝えできませんでした。もちろん、王宮に報告して禁術行きにしました」

「そうですか。しかし、すごいものばかりです」


「ええ、調べて行くうちに吐き気すら覚えました」

「そうですか。・・・・・・。やはり天神がカンバルですかね。ハーフエルフを作ったというのが擬似生命体かもしれないですね」


「ええ、私もカンバルというのが天神になったのではと思います。あの者がそうだとして、神を恨みながら、なぜ神になったのでしょう」

「ええ。それにレキシナとは何が関係するのでしょう?」


「あの〜。思うのですが、レキシナを生き返らせることを目的にしたのではないでしょうか?」

「え?」


「何で死んだのかはわかりませんが、レキシナを愛していたカンバルはレキシナは死んだことを悲しんだ。カンバルはレキシナを生き返らすために擬似生命体の研究をして、そして神になるしかないと思い、神になり生き返らせることをした」


「そういえばエルフの方がレキシナは巫女と言ってました」

「巫女?それは神と交信するものですか?」

「そうだと。あ」


「ええ、そうなら、まるで点と点がつながりますね」

「ええ、そうですね。カインさん。もしレキシナが神と交信するうちに月夜神になったなら、それを化現させるために御神体を使う。そして自分も神になり、御神体を使い、化現すると言うことですか。それは何というか。愛ですか?」


「妄執かもしれませんが」

「はい。だとすると御神体は二つ?」

「そうだと思います」


「最後の謎が。何故、魔族とダークエルフは争い、そして手を組んだんでしょうか?」

「うーん。謎ですね」


「これも全く証拠はないですが、供物を増やすためではないですか?」

「あ、ルーナ、そうか。供物を増やすために、とにかく犠牲者を増やしてくために戦争を行い続けていた?」

「ええ、そうだと思います」


「な、ルーナさん。それで確かに点と点が結ばれて行きます。ただ全てが推測ですが」

「ええ、それが申し訳ないです」


「しょうがないよ。ルーナ、こんなの証拠を出せという方が無理だ。あるとしたらエルフの長老だけだ」

「そうですね」


「会うしかないな。もう一度、会いに行くよ」

「それしかないですね」


「ああ、母上に協力してもらう必要があるかも」

「そうかもしれないですね」


こうして王宮魔法研究所を出て、王宮内の騎士団長執務室に行く。しかし、陛下の執務室にいるというので、そちらに説明に行くことになった。そして先程の話を説明して行く。


「な、それは推測だが、筋が通っている」

「ああ、これは何というか、何だ?」


「ああ、ガルド、これは世界が揺れるぞ」

三者三様に驚く。


「ええ、陛下。ただ、証拠はないですぞ。まあ、証拠などを見つけるのは無理ですが」

「ああ、どうしたらいいのだ?」


「もう一度エルフの里で聞くのはいかがでしょう?レキシナに関しては長老のみが知っているという話です」

「うむ。それしかないか」


「そうだな、ガルド。ラルクよ。いいか?」

「ああ、それしかないだろう。でも、マルク、確か話さないと言われたのだろう?」


「ええ、ですから、母上と一緒に行けないかと?」

「な。・・・そうするしかないか」


「そうですね。それしかないかと」

「うむ。ラルク、それしかないだろう」


「・・・そうだな。リネアがいいならいいだろう」

「ありがとうございます」

「ああ」

こうして、俺は報告を終え、そして隊に内容の報告は後ほどすると伝え、そして午後も俺は任務には行けないこと、母上に会ってくることを伝えた。そして家に行く。


「母上、少し話があり、今日は来ました」

「そう。お帰りなさい」


「はい。相談がありますので、誰もいないところで」

「結婚かしら。相手は誰?」


「違います。仕事の話です。エルフの話です」

「そうなのね。残念だわ。誰も聞いて欲しくないのかしら、そう。じゃあ、ラルクの執務室を使いましょう」

「はい。お願いします」


そして父上の執務室で話していく。俺は天神などの推測の話をして、エルフ領について来てほしいことを伝えた。

「そう。わかったわ。決着をつけなきゃいけないわね。私もエルフじゃなく、人族として生きていくのだから、自分の出自に決着が必要だわ。それもさせてくれるなら行くわ」


「わかりました。それでお願いします」

「ええ、こちらこそお願いね」


そして5日後に行くことになった。俺は騎士宿舎に戻り、皆を集め、騎士棟にある会議室に誰も近づけないようにして、皆に事情を話した。


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