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閑話 家庭教師

今回も閑話を

ルイン叔父上がいらっしゃってから、数週間がたった。

俺は毎日、訓練に、勉強に励んでいる。


今日は、家庭教師のレアシア・フィン・ルクレシアス先生の授業だ。レア先生はルクレシアス伯爵家の三女で、姉上と同い年で、姉上の代の王立学院の首席だ。そして宰相の娘さんだ。

研究がしたくて、学院卒業後は学園都市に留学した才女だ。

今は教員学院にて、王立学院の教師を目指して勉強している。


王立学院で研究しながら教鞭をとるのが夢という人だ。メル姉、エルカ姉様とは仲が良く、姉上の学生時代の話などをしてくれる。さらにレア先生の兄で長男であるユーリス・ティン・ルクレシアス様が兄上と同世代で仲が良いらしく、兄上がユーリス様と遊んでいたようで、レア先生も仲がいいので、兄上の話も聞かせてくれる。


レア先生の話はとても面白い。授業も素晴らしいのだ。王立学院の先生になったらいい先生になるんだろうなぁと思う。


階段を上がる音がする。リリアかな?

「マルク様、レアシア・ルクレシアス様がいらっしゃっております」

「ああ、今、客間に行く」


家庭教師の先生が女性なので客間で教えてもらう。広くはない屋敷では、うちの客間は何でも部屋なのだ。最近は兄上と姉上が居なくなったため、兄上の部屋を客間に変更している。

兄上は家に寄り付かないためだ。


レア先生がいらっしゃる。

「レアリア先生、今日もお越しいただきありがとうございます。忙しい中、教鞭をとっていただくこと、誠に感謝いたします」

と貴族の敬礼をした。


「マルク、良い敬礼です。その角度はいつも保つよう練習していますね。教えたことを復習していること嬉しく思います」

「ありがとうございます。レアリア先生」

「よろしい。もう社交辞令はいいので。授業に入ります。礼儀はある程度で、普通に話しなさい。」

「はい」


「マルク、今日は歴史ですね。建国から2代目国王様までの建国記の続きです」

「はい。レア先生」

「まずは先日の授業の確認です。建国前にあった大国は?」


「アルクード大帝国です」

「ええ、正しいです。ちゃんと覚えていますね。ではその国はどうなりましたか?」


「はい。獣人の方々の独立運動を、のちにレオナルク王国初代国王になられるレオナルク・ティン・アルクード第ニ皇子が支援しました。それに従う獣人族とレオナルク皇子派閥の人々対ガレス・ティン・アルクード第一皇子率いる派閥の人々とで独立戦争に発展して、永きに渡る戦争の結果、レオナルク王国と獣人国家、アルガレス帝国に分裂して、大国アルクード大帝国は歴史から消えました」


「よろしい。ちゃんと復習しています。良き生徒に教えるのは気持ちがいいですね」

「ありがとうございます。レア先生の教えがわかりやすいのです」

「そうですか。言われると嬉しい限りです。では、今日の授業に入りましょう」


そして、今日の授業の内容へ入る。授業内容はまとめると、初代国王は独立後に名を変え、アルサレス・ティン・レオナルク国王とした。ティンは旧大国であるアルクード大帝国の皇帝や皇族を指すもので、アルサレス国王はティンを残すことで自分が大帝国の後継者であるとした。


この時、帝国の初代皇帝についたガレス帝はアルクードのアルと自身の名、ガレスをくっつけてアルガレス帝国として自身の名をガレス・ティン・アルガレス皇帝とした。ここから両国は20年に渡り何度も戦乱を起こす。


それに終止符を打ったのが2代目国王のアルファレス・ティン・レオナルク王だ。アルファレス王はまず獣人国家との繋がりの強化をし、国力の強化をすることで、帝国と停戦をなされた。その後に聖国に赴き、天神教信者となり、天神教を国教として、聖国の支援のもと、帝国との友好条約を結んだ。その後は国内の富国に力を注いだ。という内容だった。


初代国王であるアルサレス王ばかりが注目を受けるが、2代目国王であるアルファレス王が最も有能な王であらせられると思う。

「レア先生、アルファレス王は素晴らしき王です。私はアルファレス王に感銘を受けました。戦争を止めるために初代国王様の教えに反して、天神教を取り入れられたのは、素晴らしき政策だと思いました。」


「ふふ、マルクは武門の家にしては考えが文官又は外交官よりですね。私もそう思います。確かに相容れぬものとは組んでも上手くいく事は少ないかもしれませんが、それでも王は、貴族は、時にその泥水をすすることも必要です。そうすることで国家100年の安寧があるならば。実際にアルファレス王の政策でその後150年以上、帝国とは戦争をしていませんでした。大戦が起きるまでは。そして、大戦も国内が富国されたことで帝国と五分に戦うこともでき、多くの国民を救ったのです。面倒な貴族がおりますが」


「と、今日はここまでにしましょう」

「はい。レア先生ありがとうございます」


その後は少しレア先生に姉上の話を聞いた。学院時代にエルカ姉様がしでかした問題だ。エルカ姉様とメル姉とレア先生は成績では、いい勝負だったらしい。レア先生が一位になれば、メル姉が一位を取り返し、そうかと思うとエルカ姉様が一位になる。得意な部分が違うために抜きつ抜かれつだったらしい。だが圧倒的にメル姉とエルカ姉様が問題児であったため に、レア先生が首席だったとのこと。なお、エルカ姉様とメル姉は王立学院が今の形になったここ15年で最も問題児らしい。色々とやらかしていた、また魔法学院に進んだ後も問題行動があったらしい。


まぁメル姉もエルカ姉様も通り名が死滅の女神に、聖天の天使だ。もともとは死滅の悪魔に聖天の破壊者だ。あの2人はが必死に変わるように噂を流し、今になったとのこと。そんな2人だ。さっきの話は十分に頷ける。

むしろ、面白い。


対して、兄上は、清廉潔白で真面目、女性にモテ、絵に描いたような騎士だ。

兄上の創作物が学院の至るところで作られたらしい。レア先生の兄上との、男同士の〇〇も。


そんな話をして、レア先生の授業は終わった。


家族以外の女性キャラ登場です。


今日も夜にもう一話投稿します。

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