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世界情勢

マルクが王都に帰って来て、三ヶ月、時は天神歴 229年12月、マルクは17歳になっていた。その年8月に王都に戻り、10月に正式に騎士として任命された。


異例な時期の騎士団入団となったが、もともと名誉騎士という騎士に等しい役職を得ていたことから認められて、最初から小隊長格での入隊となった。騎士からも、民からも文句は出なかった。むしろ、新英雄が国の守護に着くことが心強いということで、歓迎された。



ドンナルナ家では


アランが3歳になり、しっかりとしてきて、夢は父であるアルフのようになることだと言い始める。父であるアルフは近衛騎士団副団長という地位に就き、近衛として、王国国王ラインバッハ・ティン・レオナルクの護衛をしていた。


そして、ラルクは騎士団長という職を務め、騎士を纏め上げる。また家族を支える。リネアは、ラルクを支え、そしてアルフの妻、ユリアを支えていた。ゼルとアイナは家臣として、使用人として、2人を支えていた。


メルとエルカは婚約した。


メルの相手はカリウス・フォン・エルナンデスで、カリウスはガルド・フォン・ルクレシアスの元で、普段は宮廷の役人として働く裏で、隠密として情報を集める大事な仕事をしており、メルとの婚約を機に、自家の領地だったエルナンデス領、そして男爵位を叙爵し、カリウス・フォン・エルナンデスとなった。


そしてエルカは王太子エドワード・ティン・レオナルクとの婚約を発表した。エドワードは王太子になった後は帝国皇帝の妹との婚約の話があったが、聖国と帝国による策略がわかった後に破棄され、独り身であった。それを王宮内、国民は危惧していたが、エルカと婚姻となり、国中が湧いた。



そして、友らは


リオルらマルクの一つ上の世代は騎士として入団した。騎士学校をいい成績で卒業したことからエリートコースではあるが、それぞれ騎士としての下積みをしている。しかし、入団半年で、評価され始め、いずれは中隊長や大隊長にと期待されている。


リックとマイルはすでに騎士2年目となり、下積みを抜け、それぞれ騎士として活躍を始めており、近衛騎士団入団や騎士団小隊長も近いと噂されている。またリックはミリアと婚姻した。ミリアとサリーは、ミリアが教師として王立学院で評判となり、サリーは文官と婚姻してエルナンデスの領土に戻り、カリウスの代官を務める事となった。


マルクの同期は皆、学院の最終学年となり、来年から王国の騎士や魔術師として働き始める。

ケビンとサンゼルはまだ、辺境伯領でガイス、ガッソの元、修練に励み、実力ある冒険者として名を轟かせていた。



そしてミカ・イトウこと、伊藤美佳は王都到着後に、色々とガルドらに聞かれたが、問題ないと判断され、マルクが監視役となり、王都にて生活することを認められた。


マルクは遊撃部隊、第00小隊隊長という役職を与えられた。その隊はマルクとヤイだけという隊だった。ヤイは妹が成人してカリム魔道具屋で働くことが決まり、冒険者を辞めることを決めた。そこにマルクが入団することを知り、騎士団入団試験を受け、4月に入団して、マルクを待ち、マルクの入団と共に第00小隊隊員となった。



世界情勢は、

ラムオレがランブルによって滅ぼされたことで、ラムオレの民や兵は、同族ということで始めはランブルに従ったが、ランブルの圧政により、難民となり、獣人族国家や王国に流れた。


ランブルは残ったリブルの支配力を高め、そして徐々にラムオレの支配力を高めていき、虎視眈々と世界の掌握に向け、王国や聖国、獣人族国家を狙っていた。


聖国は、始めは勇者の存在によってランブルとの戦争を有利に進めていたが、徐々に勇者の力にランブルが対抗する手段を持ち始めたことで押され始めた。


さらに伊藤美佳が抜けたダークエルフ領の防衛戦において、何故ダークエルフを?という国内の不満が大きくなり、王国との不和による国内物価の上昇、国力の低下と相まって、国民の怒りは枢機卿らに向き始めていた。そこに勇者で、聖女と言われた伊藤美佳がいなくなったことで国民の不満は爆発寸前だった。


聖国の上層部は伊藤美佳は、偽物の聖女、偽物の勇者だあったと発表し、伊藤美佳が魔族に協力したことで聖国は苦しんだが、いなくなったため勝てるという偽の情報を流すことで国内の不満を逃さそうとした。枢機卿らダークエルフは、それとは別に国内の民である人族に怒りを貯め、聖国国内は不穏な空気だった。



帝国は完全に二つの国に分かれ、帝国皇帝の弟、ミランが初代国王としたレオミラン王国を築き、ミランは初代国王、ミラン・ティン・レオミランと名乗り、旧帝国領の南半分を占領した。それに対して帝国は北半分を支配した。ただ、帝国領は北は豊かでない地域であり、南が豊かな地域となるため、帝国は帝国と名乗るほども国力はなくなかった。



小国国家群と商業都市国家群は完全に王国側となった。



獣人族国家はハーフを認めるという政策を行い、それに反対する族長らを排除することにより、国内の団結を固めていった。そして、同時に人族が国内に来る、住むことを限定的に認めて行くという政策も取ったことで国内の生産力が上がり国力をあげた。


さらに、有角族の難民が流入してきて、国内の技術力や魔法の研究が進み、国力強化となった。



そして王国は、新たな世代の活躍や国内の技術革新が続き、国力がますます高くなっていた。


そこに有角族が難民として流入し始めた。有角族は始め、同じく古くからいる種族である獣人族国家に流れていたが、そちらが受け入れられる人数を超えたため、王国に入ってきたのだが、彼らは人族と魔族の対立により、受け入れられないという不安を抱えていた。


しかしながら、王国は有角族の難民を受け入れた。始めは国民感情や有角族の者らの不安を考えて、元荒れた領や、元レオサード公爵領の空いた地域に難民村を作り、生活基盤ができるまでの支援をした。それにより、有角族の者らは徐々に王国の生活に慣れ、王国民と良好な関係を築けるようになった。


これには有角族の民は感謝して、王国のために恩返しをしたいと王国の自衛に協力を申し出て、有角族兵団だができ、さらに各種の技術や魔法での協力があって、王国はさらに国力をあげることになる。


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