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再会

3週間後


俺とガイアスとシエル会長殿は国都に戻る。会長殿も武闘会当日は来賓として招かれているとのことだ。そして、ここ三週間は、ガイアスはシエル会長殿直々に拳闘を教わっていた。


会長殿とガイアスの父、カンザス・ガウランさんとは友人だったらしい。カンザスさんが亡くなってからガイアスの行方が分からず、ガイアスを助けられなかったことを悔やんでいたらしい。だからガイアスを教えれたのは嬉しいと言っていた。


なお、ガイアスの筋の良さと地の力を使えていることを褒めていた。俺の教えがいいらしい。良かったと思ったのは内緒だ。それと魔闘も俺とシエル会長殿が教えたら、ガイアスは直ぐに覚えた。


国都に2日かけて戻ってきた。国都は武闘会に向け、雰囲気が盛り上がっている。ガイアスは武闘会への登録に行った。武闘会は再来週だ。


俺は冒険者協会に移動願いを出し、会長殿も協会に一緒に行った。会長殿はそのまま仕事があるらしいので、会館に残り、俺は宿に行った。2ヶ月ぶりだが、俺の部屋は用意されており、そのままのんびりした。


翌日


俺は王宮に行き、陛下に戻ったことを報告しに行く。王宮には顔パスで入れた。陛下の執務室に行くと、マリアがいた。

「マリア様、お久しぶりです」

「マルク先輩、マリアでいいです」


「マリア様、マリア様はここでは王女様です。それを呼びつけにはできません。また学院に戻りましたら、後輩として接しますが、ここではお許しください」

「そうですか。わかりました」


「ふむ。マルク殿が正しいな。それでマルク殿、未開領域はどうだったかな?」

「はい。いい修行ができました。武闘会が終わりましたら、また数ヶ月行ってまいります」


「そうか。それは良かった。では武闘会を楽しんでいただきたい」

「はい」


「そうか。それと申し訳ないが、武闘会までの間は王宮でお泊りくださると助かる」

「え?そうですか。わかりました」


「理由は聞かないかのかな?」

「まあ、色々とあるのでしょう。聞きません」

「そうか。それも助かる」


こうして、俺は王宮に泊まることになった。ガイアスと会長殿に伝言を頼み王宮をマリアの案内で回る。俺は騎士たちと訓練するケビンを見つけた。ケビンはマリアに連れられて、この国に来たようだ。


「ケビン」

「マルク先輩、お久しぶりです」

「王都に戻っても、いなかったから心配していたよ」


「ああ、騎士学院に進まず、ガイスさんに槍術を習いたいと思い、マルク先輩が王都に戻ったのとすれ違いでガイス師匠のところにいました」

「そうなんだ。師匠に教えを。大変だったでしょう?」


「ええ、最初は断られたんですが、何度か頼みました。それで、なんとか師事することができましたが、そこからが大変でした。マリアの頼みでこちらに来ましたが、武闘会が終われば、また師匠のところに戻ります」

「そうか。二人は結婚するのかな?」


「あ、そのつもりです。ただ、私は夢がありますので、どうしようかと」

「そうか。まだ時間はあるし、考えたらいいよ。それに槍術の道場をこっちでしてもいいんじゃない?」


「はい。それを考えるのが必要かとは思います」

「そうか。頑張ってね」

「はい」

そして、俺は騎士たちも訓練に混ぜてもらい、一汗を流した。


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