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捜索

翌日


俺は朝からゼルと会館に行く。すると、会館には探索隊の面々がもう集まり始めていた。それらと挨拶をして、待っていると皆が集まり、副支部長が来た。


「みなさん、今日はありがとうございます。騎士団と共同の捜索となります。その際に見つけたら、騎士団にも報告をお願いします」

「「「「「ああ」」」」」」


そして、皆が森へと主発する。そして森で、各パーティーに分かれる。俺はゼルと2人で原因を調べて行く。俺とゼルならば、お互いにそこまで問題ない。


森に入って行く。うん。なんかマナがおかしい。

「ゼル、感じてる?」


「ええ。私はマルク様ほどマナの感知は上手くないですが、感じます。それに地の気も乱れています。これでは自身の位置を把握するのも難しいですね」


「ああ、これでは森で迷うのもわかる。カットもベテランに入る。そのカットが道に迷うのはこれが理由だね。一旦戻ろう。騎士団待機所にいる父上に報告したほうがいい」

「ええ」


そして、父上に報告する。


「うむ。そうか。それは気をつけさせよう。マナの操作に優れぬモノは厳しいか?」

「いえ、反対かもしれません。先日もベテランパーティーの斥候が気を乱され、迷っていました。そう考えると、マナ操作と気の操作を得意とする者は厳しいかもしれません」


「ああ、そうか。わかった。気をつけさせる」

「はい」


そして、もう一度入る。ゆっくりと入って行く。ゼルと2人で警戒しながら入っていき、木などを目印が付いてないか、マナの流れや気の流れの狂いの原因を探して行く。なかなか、原因もカット発見の足がかりも見つからない。


そして、森の中心部近くに入って来た。

「ゼル、位置が分かり辛くなかくなってきた。どう?」


「ええ、私はなんとか。気の方が乱れてないようです。ただ、中途半端に気がわかる者は厳しいでしょう」

「そうか、明日以降は少数精鋭がいいかもね」

「ええ」


「どうしよう。マナの乱れの原因がわからないけど、気はどう?」

「ええ、少しわかって来ました。マルク様も気を探ってみてください」

「ああ」


気を探ると、ああ、少し楽になる。こっちの方が調べやすそうだ。


「こっちの方が調べやすそうだ。俺も調べる。俺は南側、ゼルは北側を探りながらもう少し中心部に行ってみよう」

「ええ、そうしましょう」


そして、俺らは進む。でも見つからない。だが、だんだんと何となく気の乱れの原因場所の範囲がわかって来た。


「ゼル、気の乱れはあっちの辺だと思う。今日は気の乱れの原因を探ろう」

「ええ、そうしましょう。捜索より先にそっちを解決できれば、私かマルク様ならば直ぐに見つけられるはずです。それにカットも3日程度は無事に居られるくらいはベテランでしょう」

「ああ、そうだね」


そして、気の乱れが最も酷い範囲に入る。うわー。これは結構大変だな。


「結構、きついね」

「ええ、まるで砂嵐の中にいるみたいです」

「そうだね。何がなんだか場所がわからなくなる。気を遮断しよう。ゼルこれをつけて」

「これは?」


「ああ、前から作っていたマナ探索や気の探索を遮断すると結界を出す魔道具だよ。斥候の人のために作ったんだけど、今回は役に立ちそうだと思って、前にもらった試作品を持って来たんだ」

「そうですか。それは助かります。準備がよろしくて感動します」

「そう、褒めすぎかな、使い方は普通の魔道具と変わんないよ」

「わかりました」


俺らは魔道具を使う。すると、かなり楽にはなったが、それでもきつい。この辛さの強い方向に行く。それにしてもかなりの気の乱れだ。なんだここは。


「マルク様、はあ、はあ、あそこでは?」

「うん?ああ、あそこだね。ゼル、きついならあっちで待ってて。俺は行ってくるよ」

「いえ、・・行きます」


「そう、無理しないでね」

そして、原因らしいところに来た。マナも探ってみる。ああ、ここだ。マナの乱れがきつい。


マナ探索を切って、一番気持ち悪いところを見てみると、ああ、ここに何か埋まってないか。

「ゼル、ここに埋まってるね」

「・・・・」

「ゼル」

「・・・・」


やばい、ゼルがおかしい。これは外に連れ出そう。ゼルの気を失わせ、気の乱れの外に連れ出し、回復魔をかける。そして気の乱れを解くため、ゼルに気を流して行く。


「は、すみません。ええっと、ここは」

「覚えてない?」

「マルク様、ええと、あ、確か森にカットの捜索とその原因を探しに来て、森に入った。そうです。マルク様と2人で捜索をしましていました。そして気の乱れを探っていたら、なんだか自分を乗っ取られるような気がしました。そこからは」


「そうか、俺はなんとかなるから、探ってくる。何かが埋まっているのはわかった。ただ、それが何かがわからないから見てくるよ」

「いけませぬ。マルク様に何かあったら、リネア様やラルク様になんと言えば」

「大丈夫、全く問題なかったから。じゃあ行ってくるよ」


そして、ゼルを置いて、さっきの場所に向かう。ゼルには最後まで反対されたが何と認めさせた。


そして、またあそこに行く。ここだ。ここに埋まっている。掘ってみよう。

・・・

魔法が発動しづらい。なんだこれ、掘り起こし魔法が使いづらい。


やっと、何かが見えた。これか。これはなんだ?黒い数十センチ四方の木箱?禍々しいマナを感じる。なんだかヤバそうだ。一旦出よう。持って帰ったら問題が出そうだ。


よし、木の変なところから出れそうだ。体に何かさっきのと同じ禍々しいマナみたいなのが付いてる感じだ。マナを出して体から流しておこう。よし、大丈夫だろう。


はあ、疲れた。やっとゼルのところに戻ってこれた。

「マルク様、大丈夫ですか?」


「ああ、マナと気を乱しているものはわかったけど、やばそうな物だから、まだ置いてある」

「そうですか。その通りでいいでしょう」


「ああ、父上に何か封印するものを聞こう?」

「それなら王宮にありましょう」

「そうなの?」


「ええ、昔から言われている古代文明の道具に封印する物があります」

「そうか。じゃあそれだね」

「ええ」


そして、父上の元に戻る。

「父上、戻りました」

「ああ、どうだ?」


「はい。気の流れやマナの流れを乱す物を見つけました。これを排除すればいいかと」

「そうか。持って来たか?」

「いいえ。それをすると、ここが混乱します。故に封印できる物を用意して排除しようと思います。何か封印するものはありますでしょうか?」

「かなり、邪悪な物か」


「はい。これはまずそうなものです」

「そうか、わかった。おい、あれを使う許可を王宮でもらってこい。一筆を書く。これを宰相閣下に渡せばもらえるはずだ」

「は」


そして、何人かが戻ってくる。リッキーたちも。

「くそ、何も見つからない。どこにいるかもわかんなくなる。マルク、どうだ?」


「カットの手がかりは見つからないな。でも、この森がおかしくなっている原因はわかったよ。それを排除する準備をしているよ」

「本当か?」


「行っちゃダメだよ」

「う」

「気持ちはわかるけど、今行けば、たどり着けない、たどり着いてもリッキーはおかしくなって捜索対象になる。悪いけど、場所は教えられない。あれは人をおかしくする」

「そんなにか?じゃあどうするんだ?」


「ああ、今、騎士団に協力してもらって俺が封印するための道具を使って取り除くよ。そしたら捜索は簡単になるから、見つかるよ。カットならば3日はもつぐらいはできるだろ?リッキーはそれくらいは教えたんだろう?」

「ああ、そうだな。俺が行っても迷うだけか。頼む。マルク」

「ああ、大丈夫。任せて」


そして、皆が一回戻ってきて、今日は解散になった。俺は帰って、父上が帰らない旨、今日は早く寝て、明日は早くに行くことを告げて、風呂に入り寝た。


遅くなりすみません。今日は2話投稿します。

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