表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
133/263

最終学年へ

それから数ヶ月後、卒業式の日


俺は学院に朝早くから向かう。生徒会の執務をして、在校生代表として送辞の練習だ。

そして卒業生が来る時間だ。俺は教室に行き、一年生らに挨拶して、教室に向かう。そして在校生として卒業式場に入る。先輩らのご家族が入場される。そして三年生が入場なされる。


式は始まり、祝辞が読まれ、卒業生にそれぞれ卒業証書が渡されていく。最後の卒業生に卒業証書が渡されると、俺の送辞の番になる。


俺は壇上に上がり、送辞を読む。そしてライル様が答辞を読み、式は終了となった。先輩方が式場を出て行く。在校生はそれを見送る。皆涙し、1人1人が出て行くのを見送った。


そして式が終わり、俺らは卒業祝いを部室で行う。先輩らが歩んで来たこれまでを語らいながら、笑い合う

「リオル先輩、ご卒業おめでとうございます」

「ああ、ありがとう。マルク、俺はお前という目標を持てたことがこの学院に来て一番良かった。友も多く持てた。でも一番はお前に出会えたことだ。お前は俺の目標で、誇りだ。頑張れよ」

「ありがとうございます。リオル先輩も頑張ってください。リオル先輩に負けぬようこれからも頑張ります」

「ああ」


「クリス先輩、ご卒業おめでとうございます」

「ああ、マルク、ありがとう。マルク、どんな事はあろうと折れるな、負けるな。俺の目標はお前だ。俺の理想だ。だから変わらずにいけ」

「はい」


「ジュライ先輩、ご卒業おめでとうございます」

「ああ、マルク。俺は、俺はお前に会えて嬉しい。お前という絶対に折れない者に出会えなければ、学院生活で心を折られていた。リオルやカリウスら天才との差に。でもお前に出会えて俺は成長できた。ありがとう」

「こちらこそ、ありがとうございます。ジュライ先輩と笑い合った日々は最高の思い出です」

「ああ」

ジュライ先輩が泣いている。もうボロボロと。


「ジンダ先輩、ご卒業おめでとうございます」

「ああ、ありがとう、マルク。マルク、俺はお前に負けないように頑張る。お前も頑張れよ。俺の目標、マルク・ドンナルナよ」

「はい」


「ラックス先輩、ルックス先輩、ご卒業おめでとうございます」

「ああ、マルク、ありがとう。本当に学院生活が楽しかったよ。マルクのおかげだね。この部活には入れてよかった」

「ああ、兄の言う通り、マルクに出会えてよかったよ。最高に楽しかった」

「ありがとうございます」


「カリウス先輩、ご卒業おめでとうございます。本当卒業できてよかったですね」

「ああ、危なかった。これも全部、マルクのおかげだぜ。あの時、ラルク様を紹介してくれなかったら、全て違ってた。それに俺が尊敬するのはお前だよ。俺にはお前は太陽に思える。いつも人を照らす。それには辛いこともあるだろうに、1つも辛い所は見せない。すげえよ。本当にありがとうな」

「いえ、こちらこそありがとうございます」


「ライル様、ご卒業おめでとうございます」

「ああ、マルク、ありがとう。今日はいい日だよ。ルドルフも久しぶりにいい顔してた。俺の卒業を祝ってくれたよ。マルク、お前の武闘会の試合を見て、思ったらしいよ。俺は努力して来たのか、いや何もしていないって思ったみたい。ありがとうね」

「いいえ。俺は何もしてません。きっとライル様の気持ちが伝わったんですよ。そのきっかけがたまたま、あの大会だったんでしょう」

「そうか。そうだね。そうだと嬉しいね」

「はい」


こうして先輩方と話して卒業祝いは終わった。先輩らが訓練場を出る時、

「「「「先輩方、ご卒業おめでとうございます。僕らはいつでもいっらしゃることをお待ちしております。これからも頑張ってください」」」」

とみんなで言った。先輩方は照れ臭そうに笑いながら、感謝を述べて訓練場を後にした。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
もし良ければ、勝手になろうランキングにもご協力を小説家になろう 勝手にランキング
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ