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武闘会1日目

それから1ヶ月後


今日から三日間で学院祭だ。俺は訓練してから学院祭に行く。初日は魔術詠唱研究会の手伝いと武闘会予選のスタッフとして活動する。今年はクラスの出し物はない。


学院に着いた。門にはもう人だかりだ。きゃーっという声が響く。俺か?わからんが、学院の中に入る。そして、魔術詠唱研究会のブースに来た。


「おはよう、ルーナ」

「おはようございます。マルク」

「今年はあまり手伝えなくてごめんね」


「しょうがないです。今回は生徒会長としての勉強もあるでしょうから」

「ああ、でも暇な時は頑張るから」

「はい。お願いします」


「じゃあ、何かある?」

「テントの中にこれらを運びますので、手伝いをお願いしてもいいですか?」

「もちろん」


とブースの設営を手伝って行く。最後の仕上げだ。そしてそれらが終わると、次は生徒会にマーク共に向かう。昨年はマークとヨークスが引き分けたが、ヨークスが、マークの方が大変だったのに引き分けだから、4位はマークと言ったためマークが4位だった。


「お疲れ様です。お手伝いします」

「ああ、よろしく」


「マークとマルクは宮廷回復士と宮廷魔術師の方が来るから、その方らの待機所の設営とその方らの接待を頼む」

「わかりました」

と、設営していく。よし完成だ。


次は、来たら接待と。あっ、メル姉とエルカ姉様だ。

「おはようございます。メル姉とエルカ姉様が今日いらっしゃる宮廷魔術師様と宮廷回復士様ですか?」

「うん、そうだよ。マル君」

「ん、よろしく」


「わかりました。本日はありがとうございます。では、始まる直前にお2人には結界を武闘スペースであるリングに張っていただきます。観客席に魔法がいかないようにして、さらにリングより外側にお願いします」

「わかった。任せて、結界魔法も完璧にマスターしたから」

「ん。でも私の方がメルより上手い」


「わかりました。では後ほどお願いします。何かお飲み物は如何ですか?」

「ん、オレレジュース」

「私は紅茶」

「はい、わかりました」


「どうぞ」

「ありがとう、マーク君」

「ん。ありがとう」


「お2人とも、今日から三日間いらっしゃるんですか?」

「そう、三日目は陛下と殿下がいらっしゃるから強い結界が必要でしょう?だから私とメルが来たの。よろしくね」


「そうですか。ライル様もお2人がいらっしゃる事を知っていたから、私をこちらにしたのでしょう」

「回復もできる。マルクはここが一番いい結果になる」

「マル君なら、私やエルカと同じ事ができるわ。正直、魔法はいい勝負しそうだもん」

「ん。メルはもう負けるかも」


「エルカ、私はって事は。エルカは負けないけど私は負けるって事かな?」

「まあまあ。まだお2人には敵いません。それにお2人ともまた強くなったとか」

「ふふ。そうよ。マル君」

「ん。当たり前」


「すごいです。いつまでも強くなれると教えて貰えているようで嬉しいです」

「ふふ」

「ん」

マークが困惑している。この2人も多くの人が憧れる人だからな。ただ、2人とも子供っぽいんだ。


鐘がなった。学院祭が始まる。すぐに武闘会参加者は武闘会会場に集合だ。

「では、一度、参加者の集合に向かいます」

「うん、またね。マル君、マーク君」

「ん、後で」


「はい、また後でよろしくお願いします」

「はい、じゃあメル姉、エルカ姉様、いってまいります」

そして、参加者の集合のアナウンスがなった。俺は武闘スペースに行く。


だんだんと参加者が集まって来た。すごい人数だ。学院生が250名に行かないくらい。学院外の参加者が350名を越すくらいらしい。どこの予選も20名に行く。すごいな。


ライル様だ。

「はい、今日はお集まりくださり、ありがとうございます。今回は陛下もいらっしゃるすごい大会になりました。本日は予選を行います。そこを勝ち抜き、本戦に出場すると二日目には王太子殿下がご覧になられる事になっています。そして、準決勝に行くと三日目に進め、陛下がご覧になります。どうぞ、怪我はないようにしていただき、頑張ってください」


「「「「「「はい」」」」」」

「「「「「「おう」」」」」

「「「「「ふん」」」」」」

斜に構えた奴もいるな。こういう奴は負けるな。


「なお、本戦シードとして、昨年ベスト4の者が本戦より出場します。彼らを紹介します。まずは昨年優勝者マルク・ドンナルナ、準優勝アレス・スピキアーズ、3位リオル・リニエ、4位マーク・レオサード」

俺ら4名は皆の前で立ち、頭を下げる。


「では、予選については、生徒会総務の大会事務局長より説明します」

前から決まっていた予選の方式やルールを伝えて行く。事前に伝えてあるが、再度説明する。


「では30分後に予選一組より行います」

今大会は人が多いため、他会場を学院の裏の空き地に作った。ここはこの後、学院や王宮が色々と利用するようだ。なので、王宮が結構、力を入れて学院の夏休み中から闘技場を作ってくれた。


そしてアナウンスが行われると、会場には多くの観客が入ってきた。今回はチケットを武闘会用だけのものも多く配布した。またそのため、武闘会の会場となる闘技場の近くに飲食ブースを作る武術系の部活もある。これらは自分の部員がどこに出るかなども伝えている。


待機所に戻り、

「ではメル様、エルカ様、結界をよろしくお願いします」

「はい。マーク君」

「ん」

2人は結果を闘技場に張りにリングへ向かう。そしてリングから結界を張って行く。結界は念のため、3重にした。これで敗れるものはいないだろう。俺は危ないかも。トルネードとかね。


「ありがとうございます。メル様、エルカ様」

「うん。マーク君これでいいかな」


「ん、破るのはいない。マルクがハッチャケない限り」

「しないですよ。メル様、エルカ様」


「ん、そう言いながら試合で熱中すると危ない。だから準決前にはもう一段結界を張る」

「ええー」


「うん、ライル君からも言われている」


そんな話をして、待機所に戻る。待機所には生徒会と先生がいて、メル姉とエルカ姉様を待っていた。


「お疲れ様です。エルカ様、メル様」

「ライル、お疲れ」

「うん、ライル君、お疲れ様。大変だろうけど、頑張ってね」


「はい。ありがとうございます。お2人にもご迷惑をおかけしますがよろしくお願いします」

「うん」

「ん」


「お疲れ、メル、エルカ」

「お疲れ、レア。久しぶり」

「ん」


「ふっ。久しぶりね。変わらないわね。今日はありがとうね」

「うん。別にいいよ。仕事だしね。しかも仕事でマル君の勇姿を見れるとか最高だよ」

「ん。いいサボり」


「もう、本音は隠しなさい。上の人に話が行ったら、怒られるわよ」

「大丈夫、もう結構えらい」


「そうね。私たち、それぞれの研究所の副所長なったの」

「そうなの」

「そう」

「ん」



予選が始まった。シグルソン教官とトーラス先生が審判を務める。どんどんと予選が進む。リオル先輩やカリウス先輩ら実践戦闘研究会の先輩方やヨークス、ルーイらは難なく予選を超えた。


そして、ケビンと2名の一年生も予選を超えた。実践戦闘研究会のメンバーのうち16名が突破した。半分がうちのメンバーだ。それにリック先輩とマイル先輩が予選を超えた。実践戦闘研究会のメンバーとOBが強いと観客席から声が聞こえる。


また、集団戦闘研究会のヨンダルやキュリロスとエミリーも予選を突破した。最近は実践戦闘研究会や魔術詠唱研究会に来て、訓練や魔法も研究もしている。あと、何故か出たザックスも抜けた。それ以外は獣人族国家の学院から来た生徒が3名、冒険者が2名、騎士学院が2名、魔法学院から1名だ。


待機所は戦場とかした。怪我した者が多く。小さいものから、それなりのものまで、小さいものはライル様とマークとメル姉が、大きいのは俺とエルカ姉様が担当する。予選最終組までずっと戦場だったが、なんとか今日を超えた。


明日からはもう少し楽になる。回復士の補助にレア先生や保健の先生も入ってくれたが大変だった。もう少し、来年は増やそう。


今日をなんとか乗り切った。明日からは少しゆるくなる。負けたうちの部員は武闘会の警備に半分は回ってもらい、それ以外は魔術詠唱研究会に行く。あっちも今日は戦場だったようだ。明日までブースを出すとのこと。毎年、三日出して欲しいと言われるが、魔術詠唱研究会も武闘会の準決は見たいから出さない。


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