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ダンジョン②

翌日


今日は訓練はお休みにして、朝から学院に行く。みんなで学院に集合して、ダンジョンに向かう。

「じゃあ、みんな揃ったね?」

「「「「「「ああ」」」」」

「「「「「ええ」」」」

「よし、行こう」

と、ダンジョンに向かう。ダンジョンの前で、チーム毎に分かれ、用意を確認して入って行く。


「みんな、用意はいい?」

「ああ」

「ええ」


「そうか、じゃあ行こうか。まずは一階と二階をすぐに抜けよう。その後は3階で一度休憩して、4階にすぐに行って、5階まで行こう。そこで今日は休もう」


「そうね。それがいいわ。じゃあ、マルク、斥候お願い」

「ああ、行くよ」

俺らは二階までスムーズに、素早く踏破して、3階に来た。


「よし、ここで休憩しよう」

「ええ、そうね」

「「「ああ」」」


「ここまではスムーズに来れた。次もいけるだろう。でも6階からは大変だよ。コボルト大集合は面倒になる。そこは気を抜かないようにね」

「ああ」


「大丈夫よ。集団戦闘研究会で、そんな者はいないわ」

「ああ、そうだろうね」


そして、休憩を終え、3階から4階へと進み、4階を難なく超える。4階で食べ物を少し、回収して進む。


そして五階に来た。ここの階段横のセーフティーゾーンで休憩だ。

「ああ、スムーズに来れたね。ここで休憩だね。今日はここまでにしよう」


「ええ。休憩しましょう。明日に向けて、マナを回復したいわ。食事の準備任せてもいい?」

「ああ、しとくよ。後衛の二人は休んで」

「「ありがとう」」


「よし、さっき取った植物と保存食で料理をしよう」

鉄鍋を出す。

「マジックポーチか。いいな」


「ああ、魔法具屋で安く作ってくれるんだ。俺の魔法でかなり儲けているみたいだから」

「そうか。そういう儲け方もあるのか?」

「ああ」


「俺も何か魔法を作ってみたいな」

「文献を読んで、魔法文字を理解できれば、あとはどういったものが売れるか、便利かを考えると、皆が喜ぶ魔法が作れるよ」


「そんな事を考えるのはマルクぐらいだ。普通は相手を倒す魔法を念頭に考えるだろ」

「よく、そう言われるね。でも、みんなが先入観に囚われているんだよ。もっと柔軟に考えればいいのさ」

「そうか。それがマルクの強さか」


「そうかもね」

と、料理ができた。かなり美味いぞ。


「料理ができたよ。エミリーもザックスも食べてから寝たほうがいいよ。その方がマナの回復もいい。さっきの階でマナ回復にいい薬草も取ったから、それも入れてあるし」

「ありがとう。そこまで気を使ってくれると助かるわ」


「ああ、マナの回復のいい薬草まで。至れりつくせりですみません。副部長」

「いいよ。ザックス」


みんなが美味しいと食べてくれる。そして、皆が休憩に入る。俺らは代わりがわり寝て行く。先に、長めに後衛二人が、俺も軽く寝ておく。その後にゼネの二人が寝る。


俺の番になったので、起きる。

「特に問題はないね」

「あああ、セーフティゾーンで問題があったら、ヤバイな。ほかのチームも来たぐらいだ。俺らが一番で、その後もみんなが来たよ」


「そうか。俺らは早かったんだね」

「斥候のマルクの探知が優秀だからな。正確な魔獣の探知は凄いんだ」


「そうか。ありがとう」

「ああ」

それから、少し、前衛二人と話をして、後衛組が起きて来たので、前衛二人は睡眠しに行った。


「おはよう。マルク」

「ああ、おはよう。エミリー」

「おはようございます。副部長」


「ああ、おはよう。ザックス」

「ねえ。なんで副部長なの?」


「あれ?知らない?俺は魔術詠唱研究会の副部長でもあるんだ」

「そうなの?全然見ないから知らなかったわ」


「ああ、実践戦闘研究会の部長が忙しくてね。そっちはルーナに任せてるんだ」

「ああ、でも副部長は名誉部長みたいなものだ。エミリー。だから俺らはみんな、ルーナ部長とマルク副部長を尊敬している。実際に凄い研究もなされている。この前のトルネードは凄すぎて、感動した。人があれをできるのか?とな」


「そんなに凄いの?」

「ああ、凄いよ。古代文明時代も似た魔法はあったんじゃないかという文献があるんだけど、改良しすぎたみたい。凄いのにマナがそんなに使わないというヤバさだよ。禁術にしたよ。王宮もそうするみたい。献上したら、青ざめてた」


「マルクの周りは英雄話ばかりね」

「ああ、副部長は尊敬する今の英雄だ」

「そんな事ないよ。母上や父上はもっとすごいし」


「比べてる人が凄すぎるわ。ラルク様に、リネア様なんて。でもやっていることはマルクも負けてないわよ」

「ああ、ラルク様とリネア様のなされたことと、副部長のなされた事はどちらも凄い」

「フッ。気が合いそうね。ザックス」

「ああ」

なんかいい感じじゃない?二人は付き合いそうだ。


それから、前衛の二人が起きて来たので、俺らはご飯を食べて出発した。

「よし、五階ももう終わるね。ここら辺から気を引き締めよう」

「ああ」


そうして、5階を終え、6階に来た。次の7階からセーフティゾーンが全ての階にある。10階だけは一番奥らしい。踏破した者が数名なので、情報だけになる。俺らは6階に入り、俺が様子を見る。そこにはコボルト3匹の群れだ。行けるな。


「コボルト3匹のみが、前15m程にいる。行こう。大丈夫?」

「ああ、それなら余裕だ」

「ええ。行きましょう」

そして、進む。コボルトたちは驚いていた。その隙に一気に前衛がぶつかり、コボルトの群れを分断する。俺が1匹を倒して、後衛組が2匹を倒した。


「うん。大丈夫だね。じゃあどんどん行こう」

「ああ」

そして、6階を踏破する。次は7階コボルトと蝙蝠の巣になる。気をつけて進まないと蝙蝠の魔獣とコボルトの両面になる。マッピングも必要だ。って言っても俺は一度制覇しているので、ある程度はマッピングしてある。今日はそのマップを使わないので、覚えている限りだが。


「マルク、気をつけてね」

「ああ、じゃあ、見てくる」

「ああ」


と、先には40m先にコボルトが3匹に、蝙蝠が4匹か。結構面倒だな。蝙蝠に先制攻撃できれば行ける。


「蝙蝠が4匹、コボルトが3匹が40m先にいる。そこまでは何もいない」

「わかった。蝙蝠に魔法で先制して、コボルトを叩く。いいわね」

「ああ」

「それでいい」

「ザックス行ける?」

「大丈夫です。副部長」

「行こう」


そして、エミリーとザックスが魔法で蝙蝠を狙う。4匹きっちり倒した。よしいいぞ。

「よし、コボルトは任せろ。マルク、俺らで止める。頼むぞ」

「ああ」

そして、気づいたコボルトが突っ込んでくるが、前衛が止める。そして今度は俺が一気に倒していく。いい連携でいけた。


「上手くいったわ」

「ああ」

「まあ、これで終わりじゃない。気をつけて進もう」

「そうだな」

「そうだね」

「そうね」

そして、勢いそのままに進み、7階を踏破した。次の8階だ。


8階で休憩する。結構戦って来た。ザックスが位階酔いを踏破直前でしてしまった。


「よかった。最後に敵が来なくて」

「すみません。副部長、みんな」


「しょうがないわ。今回はかなり長いもの。こうなる事は想定もしてたわ。でもいいところだったわね。もう少し早くなってたら、厳しかったわ」

「もう少し、後でもな」


「うん。だからザックス大丈夫だよ。これなら問題はないから」

「ありがとうございます」


少し、長く休憩した。四日のうち、2日で8階まで来た。ここまで来れば、今回はいい。10階は学院生だけで踏破するには正直に言えば、かなり人数がいる。9階はもう少しなれないと厳しい。俺とアレスら、実践戦闘研究会の上位メンバーか、集団戦闘研究会の上位メンバーだけとかのチームなら余裕だが。


そして、他のチームも来た。


「やあ、マルク。早いね」

「ああ、ヨンダル。まあ、ここからは時間をかけて進むよ」


「そうだな。ここからが本番だ。ここまではマルクらや他のメンバーが前で倒していたからか、楽だったよ」

「そうか。ごめんね」


「いや。全然気にしないでくれ。早い者勝ちだ」

「そうか」


なるべく、俺らも魔獣に合わないようにした。他のメンバーも戦いたいだろうから。それでも少しは倒したし、今回は大人数が入っているからしょうがない。


こうして、俺らはしっかりと休みを入れた。何組かが先に進んだ。俺らはザックスの位階酔いやここまでのハイペースもあり、かなりゆっくりと休んだ。そして、8階に挑む。


8階は結構面倒で、罠が多いエリアだ、敵はコボルトとゴブリンと植物系の魔獣だ。大した事はないが、罠と相まって面倒だ。ゆっくりと進む。魔獣には罠は反応しない。これがかなり面倒さを増やす。


「先を見てきた。罠もあるし、50メートル先でマークたちが戦っている。俺らはここ右に行って、その後に左に行き、進もう。正規の道筋じゃないが行ける」

「わかった」


そして、さっきの通りに進む。

「そこに罠がある。あと、あそこの壁にも触らないようにね」

「もう罠も慣れたか?早いな」

「ええ、マルクは本当に優秀だわ」


そして、数回の戦闘後に9階にたどり着いた。セーフティゾーンで休憩して、ダンジョンを出ることにした。


「ふう、じゃあ戻ろうか。何組かはここまで来て、戻ったのかな?」

「ええ、そう見たいね。私たちも戻りましょう」

「ああ」


そして、行きは時間をかけてきたが、帰りは魔獣に会わないので、素早く戻っていく。二日かからずにダンジョンの入り口に戻ってきた。8階で折り返してきたチームが多いのか。俺らが最後だった。


「やあ、みんな戻ってきたのかな?」

「ああ、マルクたちが最後だよ。全員いるよ。集団戦闘研究会はヨンダルが、実践戦闘研究会と魔術詠唱研究会は俺とルーナが確認したよ」

「そうか。なら訓練場に戻ろうか」

「ああ」


そして、全員で訓練場に来て、労う。

「集団戦闘研究会の皆さん、今日まで五日間ありがとうございました。いい勉強になりました。また何度か合同で訓練できたらと思います。これからもよろしくお願いします」


「実践戦闘研究会、並びに魔術詠唱研究会の皆さん、こちらこそ、勉強になった部分も多く、いい機会になりました。また合同訓練をしましょう。これからもよろしくお願いします」

そして、解散した。


「ヨンダル、本当にありがとう。またよろしくね」

「ああ、マルク、今回は声をかけてくれてありがとう。お互いにいい勉強になった。また交流をしよう」

「ああ。じゃあ、またね」

「ああ、じゃあな」

俺は家路につく。疲れたな。でもいい勉強になった。


「ただいま戻りました」

「お帰りなさい。疲れているわね。早くお風呂に入って来なさい。少しは疲れも取れるわ」

「はい」

そして、風呂に浸かり、ゆっくりして、食事をして寝た。


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