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再会

それから2日後


今日は訓練後に、学院の部室に向かう。学院は休みだが、レア先生に頼み、部室に入れるようにしてもらった。部室に着くと、ミリア先輩だ。今日は紙束に埋まっていない。リック先輩とリオル先輩もいる。

「おはようございます。ミリア先輩、リック先輩、リオル先輩」

「おはよう。マルクも元気そうでよかった」

「「おはよう」」


遅れて、ルーナとレア先生が来た。

「おはようございます。皆さん」

「おはようございます。ミリア先輩、リック先輩、リオル先輩、マルク」

「「「「おはようございます」」」」

それからミリア先輩とお互いの近況を話した。すると、


「失礼します。マルク、ミリア先輩、ルーナ、レア先生、姉貴を連れて来ました。リック先輩、リオルもわざわざ、すみません」

「大丈夫、カリウス。サリーは?」

「はい、ほら姉貴」


カリウス先輩に背中を押され、サリー先輩がこっちに来た。

「おはよう、ミリア、マルク、ルーナ、レアリア先生」

「おはよう」

「「おはよう御座います」

「おはようございます。サリーさん」


沈黙が続く。

「おい、姉貴、俺は外で待つぞ。リック先輩、リオル」

「ああ、姉貴、外で待つ」

「ミリア、外で待っている。ゆっくり話すんだぞ」

「「うん」」


3人が出て行くと

「ルーナ、レアリア先生、申し訳ありません。卒業式も引退式も準備してもらったのに行かなくて。みんなの心からの気持ちを無駄にしてしまい」

「大丈夫です。サリー先輩も辛い時でしたから。話は聞きました。私も同じようなものでした。同じ状況でしたから、私は気にしません」

「ありがとう。ルーナ」


「私も大丈夫です。サリーさんが元気になった。それが嬉しいですね」

「ありがとうございます。レアリア先生」


「マルク、貴方を騙してごめんなさい。私は最低だわ。騙しておきながら。自分の状況が悪くなると、今度は貴方を攻めた。卑怯だわ。謝ったから許されるわけではないけど、でも謝ることから始めたいの。ごめんなさい」

「サリー先輩、俺も自分のスキルや魔法理論について、騙していました。謝ります。ごめんなさい」

「そんなの」


「これでおあいこです。もう終わりにしましょう。俺はサリー先輩と仲良くしたいです」

「うん。ありがとう」


沈黙が続く。

「ミリア、ごめんなさい。貴方に酷い事を言ったわ。本当にごめんなさい。言葉でいくら言ってもダメなのはわかっている。でも謝りたいって思った。本当にごめんなさい」

「サリー、卒業式の言葉は気にしてない。あの時のサリーは変だった。だから、本当のサリーはちゃんと悪いことをわかる。だからいいの。謝ったから終わり。もう大丈夫」

「ありがとう」


二人は泣きあった。ああ、よかった。サリー先輩が戻ってきた。やっぱり聖国は何か洗脳みたいな事をしているはず。あいつら許せない。


「先輩、もう一度、引退式と卒業式をします。どうぞ研究室に来てください」

「「えっ?」」


「魔術詠唱研究会の引退式も、卒業式も終わってないです。サリー先輩とミリア先輩がいて、初めてした事になります。だから来てください。ほら」

「ほら、サリー先輩、ミリア先輩」

「そんな」

それから二人の引退式兼卒業式をした。二人は涙で顔をぐちゃぐちゃにしながら喜んでくれた。


全て終わり

「姉貴のために悪いな。マルク、ルーナ」

「いえ、こっちも気になっていた事です。これが終わらないと何だかムズムズしたから。いいんですよ。カリウス先輩」

「ああ、ありがとう」


カリウス先輩も涙している。

「姉貴のためにありがとうな」

「いえ、リオル先輩」

「マルク、ルーナすまないな」

「いえ、リック先輩」


「マルクの優しさは変わらないな」

「ふ、それより、うまくいっているんですか?」

「な、マルク、そういうのはいい。お前はどうなんだ?」

「どうとは?特に特定の人はいないですが」

「はあ。お前はそこも変わらないな」

と話して終わった。今日も終わる。ちなみにガルド様の弟らはこの前、処刑された。


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