表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
エルフの里を守った超ド級ゴーレム  作者: かものはし
第1章.エルフの里を守った超ド級ゴーレム 本編
5/53

5.エルフを狩る者達(魔族のギル)



 天幕(てんまく)をくぐって、幕舎(ばくしゃ)にフードを(かぶ)った魔族の男が入ってきた。


 ギルと名乗った男だ。どうせ偽名だろう。魔族らしい響きの名では無い。


 それでもこの男が途中(とちゅう)から加わってくれたおかげで、魔族との折衝(せっしょう)が、まだスムーズに進むようになった。


 ギルはフードを下ろすと、その金色に光る猫の目のような光彩をした魔族特有の瞳で私を見つめながら「グラード将軍、そろそろ例の魔弾を魔砲に込めていただきたい」と語りかけてきた。


 人と話す時、フードをわざわざ下ろすのも人族に合わしたこの男なりの儀礼らしい。


 エルフ狩りに同行した魔族で、そんなことをした者は他にはいなかった。


 最初に魔族からエルフ狩りの共同実行の打診が裏からあった時、それなりのやり取りの後、本格的な折衝団(せっしょう)がやってきた。


 もちろん隠密(おんみつ)に。


 バンガルド公国側の理解は折衝団(せっしょうだん)だったが、向こうの理解は派遣(はけん)した実働部隊だったように思う。


 ある意味、折衝(せっしょう)にならなかった。


 例えば最初の獲得したエルフの取り分の配分は魔族側は半分づつを提案してきた。


 部材、人員、兵器、輸送、そのすべてを公国に提供させてそれは割に合わないと、公国側は配分の交渉を主張。


 だが魔族側にとって人族なんぞを相手に半分半分を通知した時点で、あり得ないくらいの限界ぎりぎりの譲歩済(じょうほず)みという認識らしく、逆にバンガルド公国側に泣いて喜べと思っているくらいの態度で、半分半分の取り分の「提案」では無く、決定事項は「通知済み」であるという意識でいたらしい。


 一事が万事、すべてがこんな状態だったので、何もかもが困難を極めた。


 私、グラード将軍が折衝(せっしょう)に参加したのは、もめ始めてからだったが、魔族側の折衝団(せっしょう)の人員はこの時点で5人。


 団長と思われる魔族の男は紫色をした猫の目のような光彩の男だったが、ザンと名乗った。これも偽名だろう。


 何度、死ぬかと思った殺気を放たれたかわからない。しかもわざとやっているのでは無いのだ。ごく自然に「こいつ殺そう」という本気の殺気を身に()びせてくる。


 このバンガルド公国側の取り分の配分の増加を求めた時もそうだったそうだ。


 もうごくごく自然に殺気が部屋に満ち溢れ、結局、何だかんだでバンガルド公国側の折衝団(せっしょう)の半分は入れ替えになった。


 折衝(せっしょう)会議を開くたびに何度も何度も部屋に満ちる殺気に何とか耐えられる者だけが、バンガルド公国のエルフ狩りに託した未来の命運を担った折衝(せっしょう)団員として残ることとなった。


 私もその一人だった。


 魔族5人の中でヒエラルキーの下の方の者は「すでに決まった命令を伝えに来た連絡係」くらいの態度で、相手をしても何も(みの)りが無かった。


 なので実質的な交渉権や決定権を持っているのは団長らしきザンと名乗った魔族の男だけというのがバンガルド公国側の認識。


 だが毎回、折衝(せっしょう)の場に呼ぶとそのこと自体が、どうも軽んじていることと受け止められるらしく、また部屋が最初から殺気に満ち(あふれ)れることになる。


 なので正直に伝えたのは私だった。


 「どうも人族と魔族の間で、当たり前と思っていることすら認識が違うことが多いようだ。そして君ら魔族との接触は私達は今の時代ではほとんど持たない。まして内陸部奥深くで魔領と境界すら接していないわが公国ではなおさらだ。すまないが誰かその辺を仲立ちしてくれる言語の違う国と国との通訳のような存在は君らにはいないのかね。当方には残念ながら該当者はいない。もし心当たりがあるのならそちらに加えて参加してもらいたいのだが」。

 

 死ぬかと思った。最大級の殺意が私を襲った。魔法が放たれたと思ったほどだ。


 だが(きびす)を返して無言でザンが用意された会議室を出ていってから数日後、このギルと名乗る魔族があちら側に加わった。


 魔族側の折衝団(せっしょう)は5人に1人加えて6人になったが、明らかにギルはその中ではヒエラルキーの最下位として(あつかわ)われていた。


 だが、役に立った。


 理想的にでは無い。この新しく加わったギルでさえ人族への理解には首をひねるものがいくつもあった。だがはるかにましだった。


 しかし、ギルは決定権は持っていない。この折衝団(せっしょうだん)の決定権を持っているのはザン。だからギル相手の事前交渉が多くなった。


 正確には交渉では無い。ギルには交渉権も無かったので。


 交渉のための地ならしのための突合せみたいなものだった。


 ある程度(ていど)慣れてから、ギルと二人っきりの時に聞いてみた。


 あの殺気は何なのか。魔族に取って折衝(せっしょう)とは何なのか。


 ギルが説明してくれた内容によると、例えば魔王と他領の魔王との折衝(せっしょう)ごとでは双方の複数の魔族が血煙の中に舞うのは当たり前なのだそうだ。


 力の誇示(こじ)という意味合いもあるし、意思の表明という意味合いもあるし、人族では理解できない魔族特有の感覚と意味もあるらしい。人族へ理解してもらうためにどう説明してよいか自分でもわからない。ともかく人族と我々魔族とは大きく違うと言われた。


 双方に死者がかならず出る折衝(せっしょう)なんて、いくら人族でも折衝(せっしょう)にならないだろう。


 よく自分が死ななかったなとそれも聞いてみたら、今回は人族相手のこと。事前に下された命令で人族の交渉相手を殺傷しないことが言いつけられており、それに(したが)っているだけだと言われた。


 このようなケースで交渉相手を殺してしまうと、魔族と違って人族はごく少数の例外を除いて、ほとんどの場合で交渉決裂の決定的な意思表示がなされたとみなしてくるので、非殺傷は今回の任務での前提条件として厳命となったらしい。


 じゃあ、殺気を感じるたびにあれが魔族同士なら死んでいたのかと聞いたら、その通りだと答えられた。


 つくづく理解ができない。


 あの団長のザンと言う男は、能力は有能だろうことがひしひしと伝わってくるが、外交官としては及第点(きゅうだいてん)を取れない相手だなと思っていたが、あれはあれで優秀な存在なのかもしれない。煮立(にだ)ちながらも、まだ誰も殺していない。


 ザンの本質はわかる。人族の世界で言う軍人だ。それも将軍クラスだ。間違いなく。さらに特殊部隊隊長格の任も負っている。両者は人の世界ではあまり両立しないが、魔族ではありなのかも知れない。


 それでいうとギルは外交官だった。それも折衝(せっしょう)ごとにおいて凄腕(すごうで)の外交官だ。


 これで魔族では無かったら公国にスカウトしていただろう。その場合、調べてバックが無ければの話だが。それほどの才覚を感じていた。が、悲しいかなあれは魔族だ。人族では無い。


 そのギルからですら、私は3度ほど殺気を向けられたのだ。


 上層部からかならず聞き出すか、探り出すように言われていたことがあった。


 魔族たちはエルフを狩って得たエルフらをどうするつもりなのか。今回エルフ狩りに手を出した理由は何なのか。


 が、しょっぱなからの殺気騒ぎで、剣呑(けんのん)な話題だと棚上(たなあ)げになり、私を筆頭に頃合(ころあ)いを見て結果を出せと上層部からせっつかれていた。


 これもザンでは無い、ギルの頃合(ころあ)いを見て、ワンクッション置いて聞いてみた。


 「君ら魔族がエルフを狩る理由を今度ザン殿に(たず)ねても大丈夫だろうか」と。


 殺気をギルからすら向けられた。


 ザンの刃物で真っ二つにされるような殺気では無かった。蝋燭(ろうそく)の炎がすっと小さくなってその炎が消えた時、自分の命も終わるな・・・それがわかるというような感じの殺気。


 幸いなことにとても幸いなことに、その蝋燭(ろうそく)の炎はまたメラメラと大きく燃え始め、しばらくの沈黙の後、ギルの言葉が続いた。


 「止めてください。その質問をした者は必ず死にます。いや、その部屋にいたもの全員が死ぬでしょう。それにその理由は私は知りませんし、間違いなくギル様も知らないでしょう。これは命令されたことなのです。そして命令とは(したが)うものです。なぜはいりませんしありません」。


 魔族の世界というのが少しだけ理解できた気がした。


 一方で、そこまで融通(ゆうずう)()かない上意下達(じょういげたつ)の世界では、組織が硬直化するだろうと思ったし、そもそも折衝(せっしょう)ごとのたびに何人もの魔族が血煙の中に舞うのなら、ただでさえ人口が少なく出生率の低い魔族の種族としての命の無駄使いにも思えた。


 そんなことを思うこと自体が、大きなお世話だったかも知れないが。


 例の魔弾。特別な魔結界崩壊弾だと聞いている。


 今回襲撃する目標の里の名はレマール。


 大体の予測地点と、弾幕を張って進めば、必ず魔弾が当たる範囲はカバーできていると言う。


 ここぞという場所にたどり着いたら提供されたこの魔弾2発をとどめにたたき込むように言われた。


 最後まで魔弾の現物は渡してもらえなかった。分析されたくなかったのだろう。そしてこれだけ命がかかった状況でわが公国は、そんなことをこっそりしかねなかった。

 

 きっとたった今、魔領から転移魔法陣で転送されてきたのだろう。


 ここまでこれたのもこの魔族提供の転移魔法陣のおかげだった。


 バンガルド公国の立地ではエルフも住む大森林地帯へは他国を何国も通らずにはたどり着けない。また、あまりにも遠方の地だ。


 今、バンガルド公国の軍事用倉庫の内、5か所に魔族の転移魔方陣が魔族性の魔法具と共に設置されていた。


 一回当たり、あの自走式魔砲を転移することが可能な見たことも無いほど巨大な転移魔法陣。


 そう魔道大戦において、人口の少ない魔族に大苦戦した理由の一つが彼らの転移魔法陣だった。


 まさに神出鬼没(しんしゅつきぼつ)


 どこでも自由に行けるわけでは無く、転移魔方陣と転移魔方陣の間を行き来しか出来ないが、人族の転移魔方陣が人ひとりが上限に近いのに対して、魔族の転移魔方陣は送れる質量も距離もけた違い。


 わが公国の自走式魔砲も、まるごと大森林地帯に設置された転移魔方陣に転送し続けた。


 転移魔法陣も連続して使い続けることは出来ないはずのものだが、魔族らの転移魔方陣は15回は連続で使用できるという。


 よく人族はこの大陸を死守できたと思う。


 軍事的には恐ろしいの一言につきる。


 つくづく思った。魔族と全面戦争をする日がこないようにと。


 ちなみにこの転移魔方陣も念を押された。


 調べようとかその他の余計なことを一切するな。したら殺すしこの話も流れると。


 関わった現場の者達ほどそれを順守する意思は固かったが、夢見る上層部が完全に信用できるとは言いかねた。


 問答無用で、私の息のかかった身元の確かな精鋭達(せいえいたち)を転移魔法陣の(まわ)りに厳重配置して警護した。何から守らねばならなかったかというと、愚かな行動をするかも知れない味方の手からだった。


 バンガルド公国の中央に配置された主力軍の魔砲は多くが移動式、それも魔法で動く高速移動式の自走式魔砲であった。


 バンガルド公国の戦い方の基本形は機動防御戦だ。


 5国と国境を接し、その5国がいつ攻めてきてもおかしくは無い緊張感の中で、それぞれの国境正面に軍をへばりつかせている。


 理想的にはそれを押しとどめるだけの大戦力を配置したがったが、そんな規模の軍を配置できるだけの国力は無い。


 だからまず敵国の攻撃の第一波を何とか押しとどめられるだけの戦力を配置し、国境線をまだ守り切れている内に、公国中央部から主力の中央軍をすぐさま派遣(はけん)。合流して事に当たるのが、唯一(ゆいいつ)の効果的な戦い方だった。


 時間との勝負。だから高速移動できる自走式魔砲が必要。


 もちろん予算も使う。


 1台固定式の魔砲を用意するより、高速移動できる自走式魔砲の方がコストが10倍以上かかった。


 多分、そんな所も魔族に目につけられたのだろう。


 移動できる魔砲台である自走式魔砲を一列に並べて、絨毯(じゅうたん)()くように弾幕を張って前進していく。


 いつかは当たる。


 レマールの里に。


 ここだとはっきりわかったら特殊魔弾を撃ち込む。


 それで終わりのはずだと言う。


 ちなみにエルフを狩り終わったら、魔族どもに裏切られてすべてのエルフを持っていかれ、自分達は皆殺しにされ闇に(ほうむ)られるのではないかという懸念(けねん)もあった。


 魔族らを見ていてこれも否定し切れなかった。


 これもギルに内々に聞いてみた。


 ギルも魔族だ。嘘をつかれる可能性もある。それも巧妙に。


 この話すべてが最初からすべて嘘で、何かの謀略(ぼうりゃく)だという懸念(けねん)すら()てきれない。


 ギルも最初からすべて嘘しか言っていない可能性もある。


 少し笑いながら半分冗談のような(てい)を装って聞いた私に、ギルはすんなりと答えた。


 「皆殺しにしてしまったら、次が頼めなくなるではないですか」。


 うかつにも、次がまだあるという発想は無かった。


 上層部は知っているのだろうか。初めから()り込み済みの話か。私もすべてを知っている訳では無い。まったく。


 つくづく(ごう)の深い話だ。


 魔族だけで出来ないのかという突っ込んだ質問には、やはり手間ひまの数の力が魔族だけではまどろっこしく、なおかつ、あのすぐ精神崩壊を起こし、衰弱死するエルフの大量輸送など、そういう所は色々と努力する人族の方が最終的にうまくまとめるだろう。


 結果、魔族だけと不本意だが魔族と人間の共同作業の二つを比べた場合、人族を巻き込んだ方が、魔族だけでやるより結果的に魔領に生きて使い物になる状態で輸送されてくるエルフの数は多くなるだろう。そう見込まれたらしいと語ってくれた。


 それで、調べたらこれらをかなえる色々な条件に最も合っていたのがバンガルド公国だったと。


 バンガルド公国は国としては珍しくエルフの結界師をほとんど必要とはしない。内陸深部で大国に(かこ)まれたお国柄(くにがら)、歴史の淘汰(とうた)()てに魔獣の大量生息地は無くなった。当然、魔獣の大量進攻もまずあり得ない。問題は国内の魔獣の増加だけだが、大型、小型、特殊型の数々の自走式魔砲を備えた魔獣狩り部隊が国家として充実しており、毎年毎年の十分な魔獣の間引きを本気で行っており(加えて軍事訓練を兼ねている正規軍の投入も行われる)魔獣の繁殖による大発生を抑えているという意味ではエルフの関与を必要とする意味合いも薄い。


 エルフとのつながりが薄い国だということも選考の対象になった要因の一つだろう。エルフに探知される可能性は低くなる。


 しかも狩ろうとしているのは大部族では無い、小部族だ。それも最小単位の里一つ。


 エルフは部族単位でことにあたるのが基本形。そこに付け入る(すき)も生まれる。


 バンガルド公国が、うまくエルフの大量飼育や繁殖(はんしょく)にすら成功したら、そのノウハウすら提供を得たいということすら(にお)わされた。


 ちなみに、この質問に答えられる範囲で答えるという行為自体が、ギルが人族との折衝(せっしょう)で大事なプロセスだと認識していることらしく、ザンを始めとする他の魔族には念頭(ねんとう)にすら浮かばないことらしかった。


 また人族の言葉を話すのも、敬語で話してくるのもギルだけだった。



 幕舎(ばくしゃ)の中で「魔弾の件はわかった」とギルに向かって答え、共に天幕(てんまく)を出る。


 軍の副官や参謀らが待ち受け、そこから少し離れた所に5人の魔族もフードを(かぶ)った格好(かっこう)で立っていた。


 真ん中にいるザンの視線がこちらに冷たく()()さる。


 このちょっと高台にある指令所から眼下を見渡せば、なぎ倒された木々を()みしめて、自走式魔砲が横一列に並んで、バン、バン、バンと魔弾を放ちながら突き進んでいく姿が見える。


 着弾した場所は、広範囲にわたって木々がぺしゃんこになっていく。そういうタイプの魔衝撃弾と、結界魔法式があったら破壊する我々の使っている通常の魔結界崩壊弾を併用(へいよう)して打ち込んでいく。


 50門あまりの魔砲から放たれる圧倒的軍事力が、森を蹂躙(じゅうりん)していく。


 少し、悲しみを覚えた。


 美しいと言えば美しい森だ。


 エルフも多くが見目麗(みめうるわ)しい。


 軍とは破壊力のことではある。


 だが本来は自国の国民を守るためのはずのもの。


 今、侵略してきた外敵を駆逐(くちく)しているわけでは無い。


 これは、ただの一方的な侵略と略取だ。


 孫までいる身では、胸に一抹(いちまつ)の痛みを覚えるが。


 これも公国と公国民のためか・・・。


 本当に(ごう)の深いことだな。


 指揮所直下に配置した2台の自走式魔砲に、フードを被っていた魔族が差し出して来た魔弾を装備するように命令する。


 エルフ狩りが、もうすぐ完遂(かんすい)されるだろう。


 そんな感慨にふけっていた時だった。


 視界に広がる水平線のかなたから何やらまるで日の出のような光が見えて来た。


 しかし、太陽は別の場所でちゃんと輝いている。


 何よりその光が青い。


 青い太陽の日の出など幻覚を見ているとしか思えない。


 何だ?


 観測用双眼鏡を覗いていた観測官が「かっ、閣下!」と叫び声をあげた。


 「きょっ、巨人です」。


 「何を言っているのだお前は。気が狂ったのか?」およそ将軍らしく無い言葉が口から出てしまった。


 だが・・・本当に青く輝く直立不動の人型のシルエットが、まるで太古の巨大神殿に安置された巨大神像のように、空を飛んでこちらに向かって来ていた。


 段々、段々、青く光る巨人の姿が大きくなっていく。


 「何だ。何なのだあれは・・・」。


 自分の声が震えているのがわかった。


 



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ