表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/33

リアルはクソでした

いきなり胸糞展開で申し訳ない

俺はニートだった。

高校に入った直後には、まだ休みがちな生徒でいられた。

だが、ゴールデンウイーク明けにはすっかりニートになっていた。


特にこれといった原因は無い。強いて言えば、友達が一人もできなかったこと、スクールカーストの最下位に定着したこと、その程度の事だ。


ある日学校に行くと上履きがなくなっていた。誰がやったのか、どんな理由なのかは分からなかった。けれど、誰かが俺に「学校に来るな」と言っているように感じた。

その後、教科書もノートもなくなるようになった。上履きが五度目に盗まれた日、俺はそのまま学校をさぼってニートになった。


親も教師も、つまらない理由で不登校になるのはもったいないと言っていた。だが、うっとうしく感じた俺は反論した。

「まず俺の上履きを盗んだ奴を断罪して欲しい。悪いのは俺じゃない。盗人だ。できなければ上履きを返してくれるだけでもいい。俺は学校では一番地位が低いかもしれないが、盗人よりも下だと感じていたくはない。俺はこれからも盗まれ続けるために学校に行きたくはない」

そんなようなことを言った覚えがある。


親も教師も、いけすかない奴だと思ったに違いない。しかし、俺はこの問題をうやむやにしたくなかった。

このまま俺が学校に行くようになったとしても、いじめの標的になるだけだ。それなら学校に行く気はない。


俺はニートらしくゲームやネットの世界にのめりこんだ。そこは天国ではないにしても少なくとも地獄ではなかった。少ないながらも友達もできた。


そうこうするうち、俺はそこで不思議な出会いをした。匿名のダイレクトメッセージで「今の生活をこれからも続けていきたいですか?」とだけ書かれていた。俺は「学校に行っても社会に出てもいいことは何もない。俺はいじめられっ子気質から脱したい。強い人間になりたい」と答えた。


すると瞬時に新しいダイレクトメッセージが来た。

「それはゲームで得られるような強さですか?」

「違う。強いコミュニケーション能力が欲しいということだ」

「それは『雄弁』スキルや『言いくるめ』スキルのようなヒューマンスキルの事ですか?」

「ゲーム内で言えばそうだ。だが俺が欲しいのはリアルでの能力だ」

俺はこの文を打ち込んでエンターキーを叩いたところで意識を失った。


次から異世界

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ