もう一つの運命
「愛結?」
「な、何でもないの。」
愛結は確かに、ベッドの中に何かを隠した。
そしてお腹をさすりながら、部屋をあとにした。
なんだろう。
見てみると………
エコーの写真だった。
愛結は、妊娠したのか……?
これは愛結をやっつけられるかもしれない。
食事のときに家族に見せてやろう。
そして食事の時間になった。
「ねぇ、こんなの、愛結のベッドから見つけたんだけど?」
エコーの写真を取り出した。
みんなが驚く。
「あ…愛結、これは、誰のなの?」
「私の、ものです。」
「父親は誰なんだ?ほら、父親。」
「グレース・ルイって、いう、彼氏。。。」
「嘘だろ!?
愛結、なんで早く教えてくれなかったんだよ!」
怒られる。怒られる!
「その家は、すごく有名な子爵だよ!明日、話をしてくる。これはチャンスだ!」
なんでだ。
ついてない。
私も妊娠したら喜んでもらえるだろうか?
翌日、華穂はお腹をさすりながら帰ってきた。
子作りをしてきたのだ。
そして家では、愛結と青年がベンチに座り、お腹を見ていた。
「いや、こんなに早く孫が抱けるなんて。」
「鷲尾さん、ありがとうございます。
これからは親戚ですね。
よろしくお願いします。」
どうやら円満のようだった。
つまらない。。。
後日、彼氏と家族に妊娠したと華穂は告げた。
「俺の子供?
勘弁だよ。
真面目に付き合ってる人いるし、困るんだよ。俺は認めない。」
彼氏に、突然別れを告げられた。
そして家では……
「許さない。産む産まないは自由だ。
しかし一切の援助はしない。」
同じ月齢の子供。
運命は、正反対である。