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以上の逆襲  作者: ハル
2/5

初めての小学校

愛結は食事を終え、寝床についた。

翌日、愛結は朝早く起き、勉強を始めた。

どんどん、問題に丁寧な字で正解が描かれてゆく。

普段は厳しい和子も、愛結の前では態度を変えた。

そして華穂も、目を覚ました。

同じ部屋の凛、玲奈、愛結はすでに起きていて、そばに今日着る服が置いてあった。黒いワンピース。とりあえず華穂はそれを着て、外へ出た。広い廊下を抜け、図書室で子供たちが勉強しているのを見て、華穂も図書室へ入った。

「愛結、これ、解ける?」

難解な英文の問題を、愛結はすらりと解く。和子はたまげた。

「愛結、あなた、すごいじゃないの。ほら、みんなも愛結に負けないように、頑張りなさい。来年、小学校へ入るんでしょ?黎明小学校、すてきよ?ほら、みんな頑張りましょう。ほら、華穂はそこにある道具で。ほら早く。」

華穂は机に座り、問題を見た。点つなぎだ。面倒くさいので、華穂は、適当に絵を描いていた。

「こら!お前!何度注意したらいいのよ。早く勉強なさい!」

華穂は紙を変えられ、勉強を再開した。

勉強は憂鬱だった。

隣で愛結は何倍も難しい問題をどんどん簡単に解いてゆく。

愛結は、奇跡のようなレベルで天才だった。

愛結の学力はすばらしく、二人の小学校受験のとき、その差は著しかった。

「愛結、頑張ってね。和子お婆ちゃん、家で待ってますからね。」

そう言い、和子は愛結と華穂を見送った。

そのとき、凛と玲奈は一家が代々通っている東京学院初等科へ通っていて、愛結はここと、あとは国内最難関とされる清栄学院を受験する予定になっていた。

そして華穂は、あまり学力が高くないため、チャレンジ校が東京学院初等科、あとは低めの学校をたくさん受けた。的を絞った愛結と、まんべんなく受けた華穂。

結果は、なんと愛結が清栄学院へ行った!

実は勝人も受けていたこの学校。

しかし勝人は、合格できなかった。

リベンジを果たすべく、子供たちも全員受験したが、清栄学院へは誰も行くことはなかった。

そして、華穂は・・・・・・。

東京学院はダメだった。

しかし、一校、合格することができた。

西洋学院付属。

中学高校不良が多く、大学進学率は低めの学校。

しかし、私立という名であるため、行かないわけにはいかなかった。

可愛らしいセーラー服を着る愛結と、エンジと深緑の不思議な色合いの制服を着る華穂。

小学校の話を、毎日凛と玲奈から聞き、愛結はとても楽しそうだった。

友達と会える。交流できる。学びを広げて知識を高め、楽しみなことがいっぱいだった。

小学校の入学式。

清栄学院は、明るい子供がいっぱいいた。

「初めまして。鷲尾 愛結と言います。」

「愛結ちゃん、よろしくね。蓮見 ひかりです。」

「鈴鹿 美月です。」

「山尾 綾香です。」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

愛結には、初日からたくさんの友達ができた。

「愛結、友達ができてよかったね。」

和子はそう言い、友達を呼んでパーティーをしてくれると言った。


そして、華穂にも、友達ができた。

西洋学院の保護者は派手な人が多く、子供の名前や服装も派手だった。

華穂の友達の名前は、いちご、めめ、らんな。

どれもひらがな名。

派手な3人だったが、華穂とはなぜか気があった。

そして、華穂も、派手になっていった・・・・・・。


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