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ウィザードアクティビティ

 魔法にはランク付けがあり、初級・中級・上級・霊級・天級の五段階。

 例えば雷鳴魔法シヴァの霊級なら 霊雷鳴級魔法師と呼ばれる。

 初級はその名のとおり基本的な魔法で魔法使いほどのマナを持って無くてもサブクラスとして使う人もいる。

 冒険者とかによくいる魔法使いは中級が多いらしい。

 一般人で上級なら騎士団に雇用される位の実力者で霊級までいくと宮廷魔道師になれる位の実力。

 天級になると戦略級とよばれ世界に5人いるかいないかとか言われるレベルに達する模様。

 母親のグレーシアは治癒術師ヒーラーの上級。つまり上光霊級の魔法師に該当する。


 魔法師のマナの相性の検査にはこの『マナスクロール』を使う。

 この長さ10cm程度の長さの丸められた古い羊皮紙に似た紙。今は魔法師ギルドに容易に手に入る代物である。値段は銀貨1枚と使い捨てと考えたら少々値ははる。

 特性は体内のマナを送り込む事でその属性の効果が表れる。これにより今の魔法使い候補は自分のマナの特性を知る事ができる。ちなみに鍵魔法はどのマナでも問題ないので除外する。

 

 ちなみにこれはママが買ってきたものです。さて、この紙にマナを放出すると――


 燃えれば炎獄魔法アグニ、濡れれば水氷魔法イシス、蔦が生えれば大地魔法オシリス、クシャクシャになり静電気を帯びれば雷鳴魔法シヴァ、紙が細かく刻まれれば風乱魔法ハスター紙が真っ白くなれば光霊魔法ルミナス、紙が腐敗すれば闇纏魔法サタン


「んー……魔法は血筋に影響されるのは迷信っていうのですが」


 紙は綺麗な白、自分の髪や肌、名前も連想するともはや神の作為を感じるのですよ。

 つまり私もママと同じで光霊魔法師になれるって事ですし、初級は少しやる事があるですし中級辺りから習うのもありかもしれない、確か上級だって言ってましたし。

 私が同じ光霊だと知ったら可也テンション上がる姿が眼に見えるのですよ。 


 使い道は多いし何より光霊魔法は修練しやすい。だって部屋でも問題なくできるし。

 まだ屋敷の外に出してもらえないのに炎とか雷とか起こすのは正直怖い。

 光霊は物に被害が出ないから安心できるのです。


 初級中の初級スキル ―ヒール―

 初歩中の初歩だけど恐らく末永く使えるスキル。マナの使用量を意図的に増やせば回復量も増えるのでずっと使えるスキルで間違いないのです。

 

 まず、使う魔法の詠唱を開始。詠唱しながら指先に体内で循環するマナを集めるように集中してその名を唱えると使用既定数のマナを消費する。これが魔法を使う一連の流れなのです。

 

「汝の求めし『光霊ルミナス』の加護よ、再生を紡ぐ白き聖なる光となりて顕現せよ――」 


 私の身体を循環するマナを総て手に集めるように意識しながら詠唱を紡いでいき、総てが手に集まったのを感じとってからそのマナを魔法に変換するように唱える。


「ヒール」


 暖かい光が手の先から現れていく。治癒の力は出ているはずだけど傷一つ無い状態なので実感は沸かない。HP最大なのに回復魔法使ってる感覚?


「ぁー…これで本当にマナ総量上がるといいのですが」


 知識が正しいのならこれで明日にはマナ総量はぐっと上がっているはず、鍵魔法ではなく光霊魔法を使う理由は意外と単純なのです。


 ガーランドの知識に光霊魔法は無いのです。

 正確にはガーランドは光霊魔法を使えなかったのか使い手としての知識は一切なくどういったスキルがあるのかどんな詠唱なのかを知ってるだけなので私は1から取得していかないといけない。

 それにガーランドの鍵魔法は殆ど私のマナ総量を上回るモノばかりでまだ使えないのです。

 それなら覚えないといけない光霊魔法から初めるのは流れ的に悪く無いかなと思います。


 不意にくらっと全身に力が入らなくなる。どうやらマナの全消費から来る虚脱感が襲い掛かってきた。気分的には夜更かし(夜10時位)し過ぎて頭がフラフラになるような感覚に追い込まれて私はベットに倒れこむ。


 あ…意識が………いいや、寝ちゃおう―――


 次の日目が覚めるとすっきりしてる。身体が軽いこんな気持ちは初めて


 一気に魔力が2倍位上昇してたのには正直びっくりしたのです。何コレ怖い。

 流石に連日倍上昇する事は無かったけど、日々マナの最大保有量が変わってるし魔法を数発使って最大可能数も計算したり毎日が楽しいのですよ。

 目を見張る程の成果をだしたこの修練法に基づいて、一つの呪文に詠唱を唱えて取得した後は無詠唱で唱えるようにするのです。

 実は、無詠唱魔法は教科書には載ってなかったけどガーランド学習方では無詠唱は難しい事じゃなく小さいうちに慣らす事で普通に使える技術だというのです。

 誰も試さなかったのかな?マナの使用量を調整する時はどうせ同じ事するんだから詠唱邪魔だと思うんだけどなあ……


 教科書を見なおしてるとマナの消費量を増やす事で効果が上昇する事は書いていない。

 無論中級上級の魔法の方が威力があがるけど十分使い道が多い。きっと詠唱版のみ進めてるから火力調整なんてしてないんだろうなあ……分かりやすいし


 無詠唱を覚えたら更に使えるようになる魔法名だけで発動させる詠唱短縮ショートカット固有特性ユニークスキル扱いになっていたのです。

 練習すれば誰でも使えるのに一体何で魔法文化はこんなに衰退したんだろう。

 むしろこの知識が普通と違う?私はんーんーと頭を捻るけど全然考えが浮かばないのです。


 ちなみにガーランドは雷属性だと思うのです。だって雷だけ封印指定から消失した古代魔法まで知識が揃ってるから……私が雷鳴魔法使いなら魔力増やすだけで魔法は問題なくできたのになあって思ったの。

 

 次の日、グラスのコップを手に取りその魔法を唱える


「―――防御強化プロテス


 ぱっと見た感じは何も変わってないけどソレを高く持ち上げて少し力を入れて床に投げ落とすと傷一つ無い状態で跳ね上がり転がっていく


「おー……」


 ガラスなのにまるで金属みたいになってる防御力アップ系って実はほかの魔法系統にもあるから重要度はそんなに高くないけどいざ使ってみると面白い。

 調子にのって色々魔法をかけて実験してたらバレマシタ。コップ持ち出したり床にぽいしたりして物音立ててたらドアの隙間からママが見ていました。目だけみえるから怖い。

 抱っこされてぷらーんぷらーんと足が揺れながら連れてかれる私。


(怒られるかなー……)


 3歳の子供には怒られるか褒められるかの2択になってる。

 シロエールをじーっと見つめるグレーシア


「シロエ、貴方何処まで魔法使えるの?」

「え、えと…ヒール…シェル…キュア………」


 淡々と質問してくる母親にたじたじするシロエールはたからみると悪戯がばれて

 指折りしながら数えたらいつの間にか初級を全部言い終わってた。自分でも気づいてなかったけど結構覚えてたんだなぁ……

 数え終わってママの方に視線を向けるとむぎゅーっと抱きつかれたのです。

 少しびっくりしたけどどうやら怒られる方じゃなかったみたいです。


「もー、こっそり何をしてるかと思ったら貴方って子は凄いのね」


 いーこいーこされるとほっこりするです。でもおでこにでこピンされたのですちょっと痛い。

 何で?と思っておでこさすさすしながら見るのです。


「でも、一人で魔法の練習なんて早すぎるわ。其れに、光霊魔法は私も使えるんだから教えてあげるから」


 中級から習うつもりだったので問題はないのです。ただマナの量を調整しないといけないですね。

 多分こっちは内緒にしないといけないのです。


 なまじ知識があるせいで思考がアンバランスな3歳児であった

話しを書いてたらこれ話しが3つできてるから3分割したほうがとなって3分割してさらに加筆をしてたら時間がかかってしまいました。

中々難しいものですね



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