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三ページ目


前書き


少し短いそして今までにまして厨まっしぐら・・・。


ただそれだけ。




今日も今日とて学校へ、なんせ俺はまだまだ中学生。


義務教育も終わってねぇ。


だから今日も学校へ行く。


と普通のヤツなら、そうなるんだろうが生憎、俺は普通と言うにはクビを傾げざるえない。


前回で気付いてるとは思うけどな。


って前回ってなんだ? 前回って?


いや、まぁいいさね。


とにかく普通とは言い難いということだ、そして俺が言いたかったことは。


今日も今日とてじゃなく、今日『は』学校へ行けるってことだ。


もう既に入学式から二月近く経過している、その間に俺は、13になり、偶然なことに学校に行けた日数も13だ、不吉だなオイ、まぁいいけど。


行けなかった時は何があったのか?


前回で味をしめたのか、似たような手口で嵌められ、どごぞの奮戦地帯で目を覚ましたり、後は・・・いや、止めよう、余計イラつくし。



つか俺も嵌まるなよ・・・でもジジイのメシ美味えしな・・・クソ、つい食っちまう、なんか一度食ったら病み付きになる呪いでも掛かってんのか?


バカらしい・・・とは言えん、ジジイならやりかねえん気がする。




っと・・・何の話だ?


あぁそうそう、学校に行くのが極端に少ないって話か?


まっ少ない原因の半分は・・・いや三分のニだな、はジジイだけど、残りの三分の一は、ある意味自業自得。


平たくいうと停学をくらいまくってるからだ。



元々の目つきの悪さもあって上級生連中やらに、やたらと目をつけられる。


穏便に済まそうと思わなくもないが、大概は穏便には済まず、ついつい、手が出ちまうわけだ。


まぁなんだかんだで喧嘩は好きなんだけどな。



まっそんなことを繰り返してるせいか、先生連中やらには問題児として扱われてる。


でクラスのヤツらからも。


「うわっ・・・今日、鬼島来てるし」


「マジ!? チッ・・・アイツが来ると教室の空気悪くなるんだよな」


「バッ、聞こえるだろうが」


教室に入った途端に聞こえる声、、まぁこんな感じだ。


最初は一応、アイサツくれぇはしてたけど、今はアイサツしても反ってこねえし、メシや班作業をするような時も完全に俺一人だけ余りモノ。


先生連中も形だけ一回は、一緒に組めとかとか言うが、ホントに形だけ、すぐに放置される。




なんだろ・・・自分で言っててなんだが、凄まじく灰色だなオイ。


いや、まぁいいんだけどよ。


とは言え学校が嫌いなのか、と言われりゃ、そこまで嫌いでもねぇ。


そりゃ完全に一人ぼっち街道まっしぐらだが、遠巻きに見てるぶんには楽しそうだしな、見てるだけでも楽しいもんだ。



ますます寂しいなオイ。


「あっあの・・・き、鬼島君、えと・・・プ、プリント」



っと考え事に耽ってると、隣の席の女子生徒、名前は・・・知らん。


が、ビビりながらプリントを渡してきた、はて?


「何よコレ?」


チラッと横目で見ながら聞く、すると女子生徒はビクンと体を震わせて今にも泣きそうな顔になりながら。


「えっ、えと、やっ、休んでる間に、えと・・・」


はぁ・・・俺がいない間に配られたプリントってことね?


で、隣の席だから預かってたってとこか。

「ありがとな」


礼を言いながらプリントを受け取りカバンの中に入れておく。


受け取る時もかなりビクンとしてたが・・・つか、そこまでビビることはねぇーだろに。



そんな考えが顔に出たらしくプリントを預かってくれてた女子はますます、泣きそうな顔になる。


っとイカンな。


「別に怒ってねぇーからな? プリント、ありがとな」


それだけ伝えて教室から出て行く。


流石に泣かれるのはカンベン願いてぇしな。


さって次の・・・つっても最初の授業だけど、は、サボるとすっか。



そう決めると自販機からコーヒーを買って屋上へ。


何故、屋上か? サボりと言えば屋上だろ。




『ガチャ・・・キィー』


屋上へと続く扉をあけて屋上へ。


今日も中々、いい天気。


「絶好の昼寝日和ってか? 昼じゃねぇけど」


一人ごちり、貯水タンクがある場所へと上る、ココだと見つかりにくいのだ。


まぁ別に見つかったとこでスルーされるけど。


ゴロリと横になり目をつぶる。


『キンコンカーンコーン』


授業開始を告げる鐘の音を聞きながら、訪れる眠気に身を任せた。




「ン・・・あぁ〜〜〜っと」


下から聞こえてくる声、どうやら休み時間に入ったらしい。


ゴキゴキとクビを鳴らしながら買って来てたコーヒーを飲む。



「オイ、たったの五千円ってどういうことだ、アァ?」


「だって、もう・・・お金が・・・」


「オイオイ、オマエん家、コンビニやってんだろ? レジから持ってくればいいだろ?」


「そっそんな、無理です」


「無理じゃねぇだろ無理じゃ!!」


ハァ〜〜〜、なんだありゃ?


あんまりにも不快な声が聞こえてきて下を見てみりゃ案の定、気の弱そうなのにたかってるアホ共。



気にいらねぇなぁオイ。


『グイッ!!』


一気にコーヒーを飲み干し、空き缶をたかりくれてるアホ共の一人に投げ付ける。


『カンッ!!』


「ってぇ!! なんだぁ!?」


ナイスヒットってか。


「よっと」


寝ていた場所から飛び降り。


「金が欲しいなら新聞配達なり何なりとして働けや、もしくは武装ゲリラなり盗賊なり潰して手に入れろや」


前半は万人に進めるが後半は素人には進めないけどな、死ぬ確率が高いし。


「ハァ!? コイツいきなり出てきて何言ってんだ?」


「ン? アイツ、一年の鬼島だぜ?」


「鬼島ぁ、あぁあのクソ生意気な一年か」


クソ生意気ねぇ?


まっ生意気なのは否定はしねぇけど。


「オマエらみてぇのにクソ呼ばわりされんなぁカンベン願いてぇもんだ」



「ンだと、コラ一年、テメェ、俺らは三年だぞ口の聞き方に気をつけろ」


ギロッと俺を睨むアホ。


「スンマセン」


「はっ、なんだ素直じゃねぇか? 所詮は一年坊主だ」


「な〜んて言うわけねえだろボケッ!!」


『ゴッ!!』


俺を睨んでたアホの顔に右拳。


「なっテメッ!!」


突っ掛かて来たヤツには前蹴り、からの。

「おらよ!!」


『ガゴッ!!』


踵落とし。


まぁ前蹴りだけでも十分だったけど、最後の一人は裏投げで仕留めた。


「さってと・・・寝なおすか」


ほうけてる気の弱そうな・・・多分、先輩をほって置き、再び貯水タンクのとこへと上る俺。



まっ一応は。


「そろそろ授業始まっから戻ったほうがいいぜ〜」


とは声をかけといたけどな。


ン? 寝かしたヤツら? 加減はしたから、その内、起きるだろ。



で、次に起きた時に待ってたのは・・・。


「「「鬼島ァァァァァァァ!!」」」



「おら、下りてこいやァァァァ!!」


「テメェ調子ノリ過ぎだぞコラァ!」


なんとも煩くほえ立てるアホの群れ。


どう見てもヤキ入れですね、ホントにありがとうございます。


って、ありがたくねぇーよ。



つか先生どもはノータッチなのか?


ノータッチだろうな・・・下手に手を出したら普通に報復とかしやがるしな、この手のタイプは。


いや、まぁ俺もことと次第よっちゃするけどよ。


っと・・・まっいつまでも喚き立てられんなぁ煩くてしかたねぇーし。


「はいよ、大勢でのお越しご苦労さん、で用件は・・・って見たまんまか?」


木刀、鉄パイプ、角材、釘付きバット、より取り見取りだなオイ。


わざわざ用意するのは大変だったろうに、特に釘バットは・・・コツコツ釘を打ち込んだんだろか?


なんにしてもホントご苦労さんだわな。



「鬼島ァ、詫び入れろや、いくらオマエでも」


『メリッ!!』


言い切る前に靴底をめり込ませる。


わざわざ聞いてやる義理はねぇし、言うことは大体わかってたしな。


「あっ、山路テメッ、普通最後まで言わせ


「ないんだなぁコレが」


『メリッ!!』


靴底二回目。


「柿元!! チッ・・・もういい、やれーーーー!!」


「「「「オォォォォ!!」」」」


最初からそうせいっつうの。


『ゴキゴキン!!』


クビを回しながら指を鳴らす。


さぁーて、楽しい楽しい喧嘩の時間だ。


張り切っていこうかぁ。


『タタン』


「ウォォラァァァ!!」


釘バットを持ってたヤツに。


『ガゴッ!!』


飛び膝!!


「しゃオラァ!!」


『ゴッ!!』


続けざまに角材持ちに右拳。


「死ね鬼島ァァァ!!」


『ブォン』


『ゴッ!!』


頭に衝撃、後ろを見たら鉄パイプ。


「テメェ、ンなもん頭にフルスイングしたら死ぬぞ普通!!」


流石にムカついた、銃弾撃ちこまれても死にはしないが、鉄パイプのフルスイングはチクッと痛え。


チクッとの時点で大分おかしいが。


いや、銃弾もだけど。


『ガッ!!』


鉄パイプをフルスイングしたヤツの胸倉を掴み。


『グシャ』


「ガッ!?」


頭突き、鼻が潰れたか?


が、手は緩めず。


「オラオラオラッ!!」


『ガッガッガッ!!』


頭突き、頭突き、頭突き。



完全に顔面がグシャなった時点で開放。


返り血で俺の額も赤くなってるだろうなこりゃ。


「ヒッ!?」


そんな俺ン姿が強烈だったのか知らんが俺を囲んでた一人が小さく悲鳴を漏らす。


ビビるくれぇなら最初から仕掛けてくんなっつうんだよ。


「まだやるかよ?」


この辺でしまいにした方がいいぞ、と提案。


「ざけんなっ!!」


「オラァァァァ!!」


残念、まだやりたいらしい。


メリケン付きの拳で殴り掛かって来たヤツの拳を避けながらその腕を掴み背負い投げ気味に投げ。


木刀を振り下ろしてきたヤツに対しては木刀を捌きながら後ろ回し蹴り。



手近のヤツの顔面を掴み振り回す、それに何人かが巻き込まれ地面に転がる。


「次に転がりてェヤツは誰だァ!?」


振り回してたヤツをポイ捨てしながらニタリと笑う。



「やっやべぇ・・・アイツ、絶対おかしい」


「バケモンだ」


「だから鬼島に手を出すのは止そうって言ったんだよ!!」


「うるせー!! こんなバケモンだとは思わなかったんだよっ!!」



仲間割れしだしたな。


流石にこの辺で終わりか?


「一年にナメられたままで終われるかよッ!!」


粘るな・・・ン?


『チャッ』


折りたたみ式のナイフ。


そんなモンまで用意してたンかよ。


「死ねーーー!!」


ナイフを構えぶつかるように迫ってくるナイフ持ち。


『ヒュッ!!』


ナイフを持つ手に蹴りを入れて上へと弾き飛ばし。


『ガッ、ドウッ!!』


ナイフ持ちを地面へと押し倒す、そして落ちて来たナイフをキャッチして。


『ガッ!!』


と、ナイス持ちの顔の横に突き立て。


「次はザックリ、イッちまうぞ?」


「あ・・・あっ・・・」


ビビり過ぎてロクに言葉が出ないらしい。



つか俺を刺そうとしてたくせにコレくらいでビビんじゃねぇつうの。


そう思いながらもヒジを打ち込んで寝かしつけた。


むろん前歯の数本はいただいた。


人を刺そうとすっからだ。


チロッと今だに元気なヤツらを見ると一斉に。



「うっ・・・うわぁーーー!!」


「ヒィーーー!!」


「逃げろーーー!!」


と、逃げて行く。


まっ、それなりに楽しかったわな。


っと・・・そういや今日、俺、昼メシ食ってなかったな。


喧嘩後に考えたことはそんなどうでもいいことだった。



ン? その後、どうなったかって?


停学だよ。


何回目かは忘れたけどな。



帰宅して、即効でジジイと喧嘩になった。


停学が理由じゃない、俺が録画してた時代劇に通販番組を上書きしてやがったからだ。


ドラマとかならまだ許して・・・いや許さんが、何故に通販番組だ?


ありえん、二重の意味で。


そんな怒りを込めた拳はジジイに届かず。


『ゴキッ!!』


カウンターで5番、6番。



『グシャ!!』


ヒジで鼻骨。


『ゴシャ!!』


踏抜きで左足の甲を持っていかれ。


最後は地面に仰向けに転がされてからの顔面への踵だった。


クソジジイ・・・いつか絶対・・・。


『パタリ』





後書き


はい、マサの中学風景はこんな感じでした。


授業受けてないです。


ダメな子です。



っと、そろそろ次回か、その次あたりにアヤツが出てくると思われます。


あっ感想などありましたら是非!!



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