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[56話]ある破壊者の少年の過去

******


「私がみんなを助ける!覚悟を決意に変えろ!」


 私はそう言って、アルギアに斬りかかった。けれど攻撃は依然として効いてる気はしない。本当にこの敵は倒すように作られているのだろうか?本当にみんなの魂を救出して本体を維持できなくすることが最善手だと思った。


「イシュディア……君はまだ耐えれそう……?怨霊の記憶の片隅にアルギアと戦った人の記憶があった。その人は大切な人の魂を生贄に使われていた。けれど取り返すことができていた。きっと今君の中にルアタイルの魂があることと一緒だと思う。だからきっと倒せる!」


 ルヴァンシュが私にちゃんとした攻略法を教えてくれた。やはり私の予想は間違っていないようだった。私は希望を捨てず何回もアルギアに斬りかかった。そうするとまた声が聞こえてきた。


「ここは……暗い……なぜ誰も……俺のことを認めてくれない……?」


 アルギアから今度は『破壊者』ライトルト・オルターの声が聞こえてきた。その瞬間ルアの時と同じように視界が光で埋め尽くされた。


「今回は……屋敷?」


 私は目を開けるとそこには大きな絵画が飾ってある屋敷の大広間のような場所に生まれた。前のように救うべき相手の家からではなく、直接家の中からのスタートだった。


「どうしよう……周り人がいるわけでもないし……けれどこの屋敷はなんでこんなに静かなんだろう……」


 豪邸のような雰囲気があるのになぜか部屋の中は暗く、人の気配が全くしないほど静かだった。私はそこに立っているだけでは何も始まらないと思い、屋敷の中の探索を始めた。


「今回の救うべき対象は……オルターだったはずだけど……オルターは父親が認めてくれなかったと言ってはず……どうやって歴史を変えるの……?」


 私はオルターが父親に認められないから強さを求めていると言っていた。それだったら父親を変えないと意味がないんじゃと思いながら歩いていると明かりがついている部屋を見つけた。私はすぐ入らず壁に耳を押し当てて中の会話を盗み聞きした。


「オルター次のお前は将来は何になりたい……?」


「俺は……俺は父さんみたいな立派な戦士になってこの領土を敵から守りたい!」


「オルターお前には戦士になって欲しいと言っていたが、やはりダメだ……お前はこの先は戦いではなく、治世をしていってほしい。父さんの代で争いは終わらせる。だから……お前には死んでほしくないんだ」


 オルターの父親は強さを認めないと言っていたが、強さ以前にオルターに戦いをしてほしくなかったようだった。けれど今はオルターは全てを壊す破壊者として活動していた。一体何があった、そう思っていると私の目の前が真っ白になった。


******


 私が目を開けると一つ扉の前に立っていた。その扉の向こうからは泣き声が聞こえてきた。私は何かあったのかもしれないと思い扉を開けると幼少期のオルターが手紙を見ながら、涙をこぼしていた。


「誰だっ…………!」


 オルターはことに気づいたのか涙をぬぐい私に敵意を向けてきた。私は無害だということを証明するために両手をあげてオルターに近寄った。


「私は……私は君の悩みを解消するために、神様にお手伝いを頼まれたの。君の悩みを聞かして欲しいな。」


 私は敵意を向けられないように優しい声と口調でオルターの敵意を向けられないようにして質問をした。


「父さんが……父さんが死ぬかもしれない……」


「どういうこと。なんで君の父さんが死ぬの……?」


 唐突に父親が死ぬということを告げられて私は少し困惑したけどオルターが一通の手紙を見せてくれた。


「父さんは最近この国の隣の国が攻めて来てるから……その指揮を執るためにここから離れてしまったんだ。最近は手紙でやり取りをしていたんだけど……その手紙の内容は、もう耐えられることはできない。お前は弱いから俺の後を継ごうと思うなと言われた……」


 オルターは少し涙声になりながら私にそう言ってくれた。オルターは父親思いなようで、父親が認めてくれないというのはこの手紙のことからだろうということがわかった。


「もしオルターはお父さんが死んだら……どうするの?戦士になるの……?」


 私はここが分岐点だと思い言葉を慎重に選びながらオルターに尋ねた。


「俺は……もし父さんが死んだら……俺は死んででも仇を取る。俺はそれだけをするための力をつける!」


 私はオルターが破壊者になった理由がわかった気がした。おそらくこの戦争でオルターのお父さんが死んでしまうのだろう。そしてその結果を聞いたオルターが全てを壊せるほどの力をつけた。そういうことだと思った。だから私はこの過去でするべきことを理解した。


「じゃあ……もしお父さんが助かるって言ったら……どうする?」


 私はオルターにそう尋ねた。私ならここから戦争をしている場所まで飛んでいって全てを終わらせられる力を持っている。だって私は未来の『破壊者』オルターを倒した人なのだから。


「お父さんが助かるなら……俺は……戦士じゃなくてお父さんに言われた通りに治世に力を注ぐ!俺が戦わなくていい世の中を作ってくれると親が約束してくれたから!」


 オルターはそう大きな声で言った。私はその覚悟を受け取り決意した。


「汝よ、其方の願い聞き入れよう。我……イシュディアが父親を助けて来よう!」


 私はそう言ってオルターの部屋の窓を開け、翼を生やした。


「イシュディア……ありがとう!神様のお手伝いさん!お父さんはここから東へ進んだところにいる!お願い……お父さんを救って ……」


「子供の願いを叶えるのが私の勤めだからね!君は吉報を待っていればいいさ!」


 私はそう言って羽を動かし夜の空へと飛び出した。私は出せる全速力で夜空を駆け抜けた。風を切る音が聞こえる。私は本当に限りなく音速に近づいていた。


******


「見えた……!」


 私は光が大量にある一つの基地についた。私は勢いよく飛び降りる前に翼を真っ黒なものから真っ白なものに変えた。オルターは簡単に信じてくれたが、大人は用心深い悪魔のような見た目をしながら神の使いと言っても信じないだろう。そう思い私は限りなく神の使いのような格好をした。


「じゃあ……とりあえず……急降下するか……!」


 私はそう言って体を90度に傾け急降下して着陸した。あたりには砂塵が巻き起こり兵士は全て起き私のことを警戒しているようだった。


「ここにオルターの父親はいるか!オルターから伝言を頼まれている。」


 私は嘘を教えオルターの父親を呼び出した。そして私は一つの天幕の中に招待された。そこには1人の男が立っていた。


「お前が……オルターの伝言を頼まれいるのか……俺の息子はなんと言っていた!」


「そんなに慌てず……オルターは『お父さんを救って』と私に言ってくれた。お子さんはあなたに死んでほしくないようですよ」


「だが……今の状況では……何もできん……ただ死を待つしか……」


「そういえば……私の自己紹介がまだでしたね。私の名前は……神の使いにして調停者『制定者』のイシュディアです。私はオルターの依頼を受けこの戦いを終わらせに来ました」


 私は私のことを教えた。私の役職を聞くとすぐに父親は私に頭を下げてきた。


「神の使い……ああ神は我々のことを見捨ててなかったのですね……」


「それでは……敵はどこにるのでしょうか。私が単騎で殲滅してきます。皆様に何かあってオルターに心配をかけるわけにはいきませんので。あと心配はご無用です。私は一般人なら1分もあれば1万人は殺せます」


 私はそう言ってほぼ脅しのようにそう言った。父親は身震いしながら私に場所を教えてくれた。


 私はその後すぐに相手の敵陣地の真上に来ていた。数はざっと1万もいないくらいだった。これぐらいなら私1人で十分だった。


「これが……オルターの過去を変えた人たち……許すわけにはいかない。吹き荒れろ!大気龍(スカイドラゴン)


 私がそういうと大気の龍が10体召喚された。その龍たちはすぐに相手の陣地まで突っ込み全てを喰らい尽くした。すべてを喰らい尽くすと私はまた視界が光に包まれた。


******


 そこは教会だった。そこで1人の葬儀が行われていた。ライトルト・エルターという人のお葬式だった。私は名前を聞いてわかったこの人はオルターの父親だと。エルターは傷ひとつなく老衰で亡くなっているようだった。


「お父様……私があなたの後を継ぎこの国をよくして見せます!皆のものよく聞け!ライトルト・エルターは今日を持って天国へと旅立たれた!私は偉大な父親の後を継ぎ、ライトルト・オルターはこの国の領主になる!」


 そう言い終わった瞬間あたりは歓声に包まれた。私はオルターの過去が変わったことを眼の前で感じていると視界が光に包まれた———

NOCHESです。

次回も頑張って投稿するのでよろしければブックマーク登録、感想、評価お願いします。それでは、次の作品へ行ってらしゃい

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