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[51話]怨霊の行進〜終わりを告げる足音〜

***


「ルヴァンシュ……君と約束したことは……確か中枢を殺すだったけど……契約内容を変えていい?」


 私はルヴァンシュとの契約内容に背こうとしていた。だから私は背くことがないように、ルヴァンシュと契約の内容を変えようとしていた。


「いいよ……これ以上はイシュディアが悲しむのを見てられない。これ以上何かあった場合だけ僕が君の主導権を握る。今までの契約内容をこの契約に変えてくれて構わない。」


 ルヴァンシュはそう言って私の見方をしてくれた。これ以上私が私が失わないために私が全てを支配する。だからもう……私は自重をしない。支配を終えるまで私は……全てを破壊することさえ……戸惑わない。


「じゃあ、私は自分の呪いをこの薬に詰めて、この街にばら撒いてくる。薬は全て背負っていくから、手伝わなくていいよ……これは私の弔い合戦。だから、私がやらないと……いけない。」


「それなら……それならば!私もついて行かせてください……私のフェンを……フェンを殺した人を生かしては置けない。だから……私はもう負けない!」


 私は少し戸惑ったが、氷織を握った瞬間に私の中に覚悟が流れ込んできた。私は氷織と炎織だけ使うことにして、ルヴァンシュとセイバーを腰につけた。そして私は全ての箱を背負った。


「それじゃあ、私は今からここの研究所を破壊して、あいた穴から空へ飛び立って、薬をばら撒く。これは私のための戦いじゃない。これは私が……私のただの復讐劇。今から王都を血祭りにあげてあげるよ……」


「憎しみ40倍……呪い10倍……身体能力強化400倍……我に力を———全てを切り裂け———『雪華一閃』」


 私はフェンが愛用していた技で開戦の狼煙を挙げた。


***


 イシュディアが研究所にいる時に王城では———


「任務の報告に参りました。昨晩調停者『断罪者』フェンを私の手で殺しました。暗殺任務は無事に達成しました。」


「よくやってくれた。あれは……私の秘密に気づき……私のことを殺すかもしれなかった。今回の報酬は弾ませていただこう。」


「ハービンジャー様は……なぜ研究所の地下を守るのでしょうか、そして……イシュディアという調停者ですが……フェンと同棲するほど仲が良かった調停者の1人です。そのイシュディアが黙っているということ自体が……私の中では違和感を覚える原因となっています。」


 暗殺者はフェンを殺して、イシュディアが暴れていないこと自体に驚いているようだった。しかしハービンジャーは大きな笑い声を出しながらこう答えた。


「イシュディアは今は僻地にいる。どうあがいたって、後1週間は帰ってこないだろう。それと……お前には伝えておいたほうがいいかもしれないな。あの地下の実験施設はこの国の戦争能力向上のための薬だ。前の怨霊が暴れてしまった時にこの国は大損害を受けた。」


「だから、手軽で、死んでもいいような、国民を私が支配し……この国の軍事力を賄おうとしているそのために、支配をする人を怨霊化させる薬が必要になる。このことは他言無用だぞ……暗殺者。」


 そう言ってハービンジャーが窓に近づくと、研究所の方から大きな物音と、その1秒にも満たない時間で、研究所より大きい氷の花が咲いた。それだけで、ハービンジャーを恐怖に落とすのは簡単だった。


「なんだ……なんなんだぁぁぁぁあぁぁ。私の研究施設が、今まで貯めていた薬が……」


 ハービンジャーは煙の中から出てくる1人の仮面を被った少女を見つけた。その少女はハービンジャーは知っている、一番恐れていた人だった。


「なぜ……なぜあのイシュディアがいる……?……ええいままよっ暗殺者!仕事をやる。フェンの報酬の10倍は出そう。あのイシュディアを殺してくれ!このままじゃ……あいつが、あいつが俺らのことを殺しにくる……」


 ハービンジャーはイシュディアの恐ろしさを闘技場で知っているようで、最初から戦力を投下するという愚行に走ってしまった。これが吉と出るか凶と出るか……それは神のみぞ知っていた。


***


 私は雪華一閃で天井を突き破り、外へ出た。そして、私はそれへ飛び上がった。そして翼には薬を混ぜた私の憎しみの力を纏わせた。私の作戦はこのまま空へ飛び上がり、空から爆撃のように薬を散布することだった。もちろん王城を除いて。


「じゃあ……やりますか……」


 私はそう言いながら、街へ薬を撒き散らした。そして数人が怨霊化しているのを確認した後、私はその怨霊たちに向かって怨霊化していない人間を一箇所に集めろという命令を下した。支配はうまくいっているようで、すぐに行動に移す怨霊ばかりだった。


 空は私の憎しみの力で紫の空になっていた。けれど、これだけで私は終わらない。全ての人を怨霊化させるためにしているとはいえ地面から悲鳴や、呻き声が聞こえるのは少々心苦しい。


 けれど数時間も経てば、王城にいる以外の全ての住人を怨霊化させることに成功した。


「お前たちにはやってもらいたいことがある!私は今から王城へ攻め込む!これは革命であり……失敗は許されない!1人もかけることなく全ての人を捕まえ……私の前に並べろ!もし調停者が出てきた場合に限り私が相手をする。それでは作戦開始!」


 私がそういうと街には大きな足音が音を奏で出した。私は気づいていた。私の背後にいる私は招いていない客人……私が殺すべき相手……


「ようこそ……私の街へ……今人間でいるのは——王城にいた人たちと……お前達『調停者』だけだ。私から奪ったものの分だけ八つ当たりさせてもらうぞ……私は今は『裁定者』ではない『復讐者』だ」


私はそう言って目の前の5人に向かって言い放った———

NOCHESです。

次回も頑張って投稿するのでよろしければブックマーク登録、感想、評価お願いします。それでは、次の作品へ行ってらしゃい

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