[5話]悪霊との戦い
家族のお墓を建てるために一度アウムに戻ってきた、イシュディアそこで、悪霊と出会い、戦うことに!イシュディアとルヴァンシュは実力を試すために悪霊の元へ駆け寄った.....
「怨霊ってどれくらい強いの?」私はルヴァンシュに尋ねた。
「生まれたばっかだと君でも余裕で勝てるけど少し長生きしてたら苦戦するかもね。」
「じゃあとりあえず一番ダメージが出る方法で一撃いれる。」私はそう言って怨霊に近づいて飛び上がり相手の脳天をめがけて槍を突き刺した。
「なっ、防がれた!?」怨霊は剣で私の攻撃をはじいた。
「ボサボサしてないで避ける!右に!」
「ありがとうルヴァンシュ。当たりかけた。」
「礼は終わったあと!次は左に避けて!」
(攻撃が激しくて反撃できない!どうすればいい?)ルヴァンシュが私が考えている時に教えてくれた。
「君!僕の武器の使い方は高速で移動して相手を翻弄するんだ。次々に攻撃を弾いて功績に繋げて!」
「そんなこと言われても!できないよ!」
「じゃあ少し君の体を使うよ!」そう言ったあと私は不思議な感覚に包まれた。
「君、ちゃんと見ていてよ。僕がどんな風に体を使っているのか!」そういってルヴァンシュは私の体で戦い始めた。
ルヴァンシュは左右に攻撃を避けて相手を翻弄していた。
「すごい…疾い、ちゃんと相手の隙も窺ってる……」
「君の動きは無駄が多い。だから相手の攻撃も危なっかしいまま避けなければいけない。僕の性質上攻撃を受けずに速攻を仕掛けるのがいいよ。今は防御に徹してるだけ。今から攻撃をするよ見ていてね。」
そういって私の体の重心を少し下げて構えた。
次の瞬間相手の体は無数の穴が空いていた。
「いつの間に突き刺したの?0.1秒の間に10回も、、。」
「これが記憶を継承するメリット。そんな訓練をしていない君の体でもこれだけすごい攻撃をする事ができる。後まだとどめはさしていないから危ないし、まだ攻撃してくるよ。怨霊の恐ろしいところは自分の憎しみを体の再生に使って。回復してくるんだ。僕はできないけどね。後1年くらいした使えるようになるんじゃないかな?」
「じゃぁ戦い方もわかったと思うし、体の主導権を君に戻すね。次は君の番だ。」
「相手の攻撃を左右に避けて攻撃!そしてそこから何回も攻撃を続ける!」
「いいねぇ、どんどん強くなっている。けど、殲滅力が足りないね。一撃で滅ぼさないと相手は回復していくよ〜。」呑気そうなそしてどことなく楽しそうな声でルヴァンシュは話しかけてきた。
「うるさい!そんなのわかってるって!」(けど本当にどうする?私の攻撃力じゃ足りないし、、)
「はぁ、君は本当に鈍感だねぇ」
「うるさい!今あいつを倒す方法を必死に考えてるの!」
「何のために僕か記憶を"継承するメリット"を教えたと思ってるんだよ。もう見るの飽きてきたんだけど〜。」
("記憶の継承"忘れてた、、。私の頭の中には幾千の知識が詰まってるんだった。けれど倒すにはまだ早いと思う。まだ戦っていたいし、何より怨霊に1人で勝ったというのを世間に知らしめて、騎士団に有利に入れるようにしたい。)
「ルヴァンシュちょっと提案があるんだけど、このまま戦いなが隣町に行くことってできると思う?」
「んー。できると思うよけどするメリットが、薄いと思うし、後数時間戦い続けることになるけど大丈夫そ?」
「体力はこのお面のおかげで大丈夫だし、騎士団に入るために誰かの前で怨霊を倒したいんだよね。」
「そういうことならわかったよ。君の集中力が切れたら僕に変わっていいよ。僕も戦うことの記憶を戻したいからね。」
「了解!じゃあ隣街まで戦いますか。」
「やっと城門が見えてきた!」ここまで私たちは7時間以上戦っていた。
「とりあえず吹っ飛ばされて城門に叩きつけられる?そうすると色々な人の気を引けると思うけど。」
「却下、痛いのは嫌だし。とりあえず城門付近まで走ってみるよ。」
「おいそこで戦ってるやつ、この周辺で戦うんじゃなくてもっと外で戦ってくれ!街に被害がでちまう!」
門番のギーデさんがこっちに叫んだ。
「もう少しで倒せるから、住民の避難をよろしく。もう疲れたから後少しで決める!」
「お前だけに任せていいわけないだろ!俺も戦う!」
「黙って!こいつはあなたじゃ相手にならない。ここは私に任せて。」
「わかった。おいお前らこっちから離れろ!怨霊が出たぞ!1人で戦ってる奴がいる足止めしてくれてる最中に逃げろ!。」
『1人で相手している人がいるの?見たい!見たい!』そういって子供たちや住民は城門へ近づいた。
「いいね。いい感じに人が集まってきた。じゃぁそろそろ決めるよ。ルヴァンシュ私の憎しみを食べて少し、力を貸して!」
「了解、僕が憎しみを食べてパワーアップすることにやっと気付いたんだね。もうパワーアップする準備はできてるよ。いつ発動する?効果時間は1秒しかないけど。」
「私があいつの頭上を超えた時に、『起きろ!』っていうからその時に解放してほしい。あいつの脳天をぶち抜く!」
私はそういって腰を落として間合いをとった。
(心臓の音がドクドク言っている。足を踏み込んで、相手の懐に潜り込んで、攻撃を誘う!)
私は相手の横振りの攻撃を誘った。
(よし!まんまとつられたな!お前の負けだ。)
私は相手の攻撃をジャンプで避け、相手の脳天に槍を向けて叫んだ『起きろ!』そう言って私は相手の体に槍を突き刺した。
「やっと終わった、、」私と怨霊はその場に崩れ落ちた。
「お疲れ様、君はよく頑張った。後は住民がどうにかしてくれるさ。さて僕も少し眠ろうかな。イシュディアが起きる時にもう一度起きたらいいや。」そう言ってルヴァンシュも眠りについた。
遠くから住民の感動や、歓喜の声が聞こえてきた。
「うーんここは?」私はどうやら寝ていたらしい私は目を開けると知らない場所にいた。
「おっ起きたか。お前3日寝込んでたんだぞ。どれだけ戦ってたんだ。」聞き慣れた声が聞こえてきた。
「ギーデさん。拾ってくださったんですね。ありがとうございます。ルヴァンシュは?」周りを見渡すとルヴァンシュが見当たらなかった。
「武器もボロボロになってたから武器屋に持ってた。今日が受け取りの日だな。」
「じゃぁ取りに行かないと、って痛っ」私は立ち上がる事ができなかった。どうやら体の何箇所が筋肉痛らしい。
「安静にしとけ!馬鹿野郎、ったく武器は取りに行ってやる。その間に着替えたり、顔洗ったりしとけ!」
「わかりました。安静にしておきます。」そう言ってまた私は眠りについた。
30分後ルヴァンシュを持って、ギーデさんは家に戻ってきた。
「俺はこれから仕事があるから面倒は見れないが、安静にしとけよ。」
そうって彼は家から出て行ってしまった。
「ふー、やっっと何も不自由なくしゃべる事ができるね。」
「お疲れ様。今回はとても助かったよ。私1人じゃどうにもする事ができなかった。」
「いいってことよ。でも王都への行き方はどうするんだ?こっちの街に帰ってきたから少し計画と違うよ?」
「いやあれはお墓を作る他でもあったし、ここから王都へ向かうよ。」
「まだ出発せずに力を取り戻してから、ここを出ようよ。僕は1週間くらいこの街にいたいな〜。」そう言って呑気な話をしながら私たちは1日を過ごした。
私がこの街の英雄になっていることにも気づかず...........
NOCHESです。書くことも少なってきました。今回はほとんどがバトルシーンを書かせていただきました。普通に楽しかったです。次回楽しみにしていてください。




