[49話]永遠となった氷の少年
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俺の前には…死刑囚が持っていた瓶が詰められた箱が大量にあり、薬は…10000個以上あった。つまりそれが意味をするのは…10000人以上の人が…犠牲になったということだけだった。
「オエェェェ…なんだよ…これ…なんで、こんなものが大量に置いてあるんだよ…」
俺は…目の前にある大量の薬を見ると吐き気が込み上げてきた。その箱には年代が書いてあったそして、一番上の箱は…1ヶ月前と書いてあった。
俺はその箱を見ると吐き気より、怒りの感情が込み上げてきた。この1ヶ月前ということは…イシュディアが住んでいた街…アウムが襲撃された日と同じだった。アウムの人間は…この瓶の中の薬にされしまった…そう思うと許せるものではなかった。
「フェン…どうする…この施設破壊する…?私はもうこれ以上ここの好きにさせないほうがいいと思うけど…フェンが戦うなら…私はその手伝いをするよ。」
「それは…ありがたいが…『調停者』の裏側はこんなことになってたのか…王様には言わないほうがいいな…隠していることを俺が知ったことが別れば…俺が殺される。この事実だけでも…イシュディアに伝えないと…」
俺はそう言って俺がいた形跡を無くし、家へ戻った。俺の後ろにいた1人の人間に気づかずに…
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フェンが研究所から帰った後———
「ただいま…戻りました。ハービンジャー・テライト様」
暗殺者は軍事大臣ハービンジャーに報告に来ていた。
「なんだね…『暗殺者』よ。お前が調査に行ってから…それほど時間が経ってないはずだぞ…与えた任務はどうした…?」
暗殺者には任務が課せられていたようで、ハービンジャーはそれを達成していないことが不満のようだった。
「任務より先に…お耳に入れておきたいことがございます。調停者の1人『断罪者』フェンが…『研究者』スカーレット・ナイトローズの研究所の秘密を知りました。」
暗殺者はフェンが死刑囚を追っているのを後ろから尾行していたのだ。当然暗殺者はフェンが薬の存在に気づいたことを知っている。フェンは目の前の薬に気を取られて、暗殺者の気配に気づかなかったのだ。
「なぜだ…地下が見つからなければ…秘密は絶対に知られないはず…何があった…?」
「元研究員の死刑囚が研究所の地下に逃げ込んだようです。フェンはそこを追いかけて、地下の存在を知ったかと…」
実際にはフェンが建物の構造を探知して梯子の存在を知ったのだが、死刑囚が教えたことになっていた。
「あの秘密が…我らの敵になりそうなやつに知れ渡るのはまずい…」
「どうしますか…?…やりますか?私は今日は動くことができますが。」
暗殺者が動く。つまりは…暗殺依頼を頼まないかということだった。
「今日は…一つ赤い花を咲かせてくれ。報酬ははずむ…」
「了解しました。今日の夜中に…」
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俺は、今日会ったことをイシュディアがすぐに知ることができるように日記に今日のことを記していた。
———俺は今日は1人の死刑囚を追っていた。そいつが逃げ込んだ先は…『研究者』スカーレットの研究所だった。俺はその研究所の中で、やばいものを見た。もし見たかったら、自分の目で見てほしい俺はあの光景を見るだけでもう吐き気がしそうだった。もしイシュディアがこの日記を見ているなら伝えておく。もし俺がお前が読んでいる最中にこの世にいなかったら、研究所の地下を目指せ、お前が達成したい未来を叶えるものがその下にはある。———
「こんな感じで書いておけば…イシュディアはあの研究所に戻りたいと思うだろう…」
俺は、もしかしたら研究所に行ったことはバレているから、口封じで殺されるかもしれないことを危惧し、氷織と炎織を持って家の中を行動しようと決め、腰に二本の刀を帯刀した。
俺は日記を書き終わった後、一階のリビングへ向かっていた。けれど、階段の先には、真っ黒の格好をした『暗殺者』がいた。俺は今日件のことを隠しながら、暗殺者と接した。
「『暗殺者』がうちの家に来て何の要件だ…?何もしていないと思うが…」
俺は少し、暗殺者に恐怖を覚えていた。俺が調停者の中で勝てないと思っていた相手が、イシュディア、オルター、暗殺者の3人だったのだ。そのうちの1人が俺の目の前いる。
「フェン・サテラナイト…お前は今日の昼…どこにいた…?」
俺は少しビクッとした。けれど顔には出さず、研究所にいたとただ答えた。
「そうか…研究所にいたのか…じゃあ、そこである薬を見つけなかったか?」
俺は確信したこいつは俺のことを殺しに来たということを、こいつは俺のことをどこからか見ていたに違いない見てはいけないものを見た俺のことを殺しにきたのだ。俺はそのことを思うと、その場から動けなかった。
「沈黙か…お前に対して、暗殺依頼が出ている。依頼主はハービンジャー・テライトだ。このことの意味がわかるか…?お前はもういらないんだよ…それじゃあ…死ね」
相手は俺に突撃してきた。俺は咄嗟の判断で俺の周りに氷の壁を立てた。けれど、まるで豆腐のように暗殺者に壊されてしまった。俺は思い出した。闘技場で感じた…あの勝てない相手が自分のことを殺そうとしていることを…
「祈りは済んだか…?お前はもう助からない…お前の腹の部分を見てみろ…」
相手が俺の体の一部を指差した俺はそこを見てみると、体の胴体が半分切られていてそこから血が流れ出していた。俺はどうにか回復をしようと憎しみの力を集めようとしたが、体の中に憎しみの力が見当たらなかった。
「お前…俺の体に何をした…!?」
「お前の体の中に怨霊対策の薬を入れた。お前は今は憎しみの力を使えない。残念だったな。」
相手はそう言い放った後、俺が死んだかどうかも確認せず俺の元からさった。どうやら俺が助からないことを知っていたらしい。けれど俺はイシュディアがどうにかして、俺のことを助けてくれることを祈っていた。
「このまま死んだら…何も残らずに…この世を去るのか…まだ俺は…16歳なんだよ…グッハァ…」
俺は俺が死んだ後、イシュディアが助けてくれることを祈って、もうそろそろ失いかけている意識を集めて、自分を氷の中に閉じ込めた。
「イシュディア…後は…頼んだ…俺はもう…助からない…助けてくれ…」
俺はそう言って自分を氷の棺の中に閉じ込めた。
この夜…一つ咲いた赤い花は静かに氷の棺の中で永い眠りについた———
NOCHESです。バッドエンドでは終わらせる気はないのでそこだけは安心してください!本当にハッピーエンドを目指すつもりなので絶対にバッドはありえないということだけ伝えておきます。後は次回からイシュディア視点に戻ります。
次回も頑張って投稿するのでよろしければブックマーク登録、感想、評価お願いします。それでは、次の作品へ行ってらしゃい




