[46話]『破壊者』ライトルト・オルター
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私は北門にいた数千体の敵を殲滅した後、強大な気配がしている南門へ向かっていた。
「近づいたらわかるけど、私より強い気配がしてる…どうしよう…もう結界が持たない…」
私は戦場全体の気配を探ると、東と西の門はまだ時間を稼げているけど南門だけもう持ちそうにないくらい、もう結界がボロボロだった。私は壊される前に急いでスピードを上げた。
「大丈夫…君ならきっと勝てる。もし本当に負けそうになったら僕に主導権を渡して暴走状態に入ってね。確実に使う場面が出てくる気がするから。けれど、使わないに越した事はないから頑張ってね!」
私はルヴァンシュに手を置きながら、南門の城壁の上についた。そこには北門ほどではないが、大量の敵がそこにはいた。そしてその中でも大きな気配を放っている一体の敵を私は視認した。私は…この強大な気配を…知っている気がした。けれど名前と正体を思い出すことはできなかった。
「あの気配…どこかで会ったことがあるはずなんだけど…思い出せない…」
私は思い出そうとしても思い出せなかったため、考えるのをやめて敵の正面に降り立った。私のことを知っている人間もいるようで、私の仮面を見た瞬間に何人かの兵士は少し後ろに下がった。
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「私の名前は…イシュディア…お前らが魔王軍だっていうことはどうでもいい。もしお前たちがこの街に被害を与えるのならば…私はそれを防ぐためにお前たちに向かって剣を振るう。覚悟のあるものだけが、私の前に戦いに来い。」
私は南門の時と同様に一度は相手に考えるチャンスを渡した。私が負けそうなのは相手の中の1人だけ。だから残りの約2000人は負けることはないと思ったため、チャンスを与えた。
「ふっ…愚かな…我ら魔王軍に勝つだと…脳筋だということは聞いていたが、これほど甘く戦争に慣れていない少女1人が出てくるとはな…我々の辞書の中に撤退という2文字は存在しない…!我に続け!敵はたった1人だ…我らの力を見せつけよ!」
相手は私との交渉に応じる気はなく、ただ私に向かって攻撃の意思を示し、私に攻撃を仕掛けてきた。私は私に剣を向けてきた相手は全て死ぬ覚悟ができていると考えている。だから私に向かってきている一般兵なども全て殺すと決めている。
「お前はたちはあくまで戦いを選ぶということだな。よかろう調停者の1人『裁定者』としてお前たちのことを裁く。天国に行けると思わないことだな。」
私は言い終わった後にセイバーに手を置いて、空に飛び上がった。私は広範囲殲滅するためにセイバーで考えた、詠唱攻撃を始めた。
「我の周りにいる気流たちよ…我の思い通りに流れろ…集まれ…鋭く…穿つように…広範囲殲滅技『風の祝福』」
私は新しい技。「風の祝福」を発動した。この技は自分の周りにある大気を集め、槍のように鋭く回転させ、相手を穿つ技。雑魚の兵だけを殺し、強者を選別するためだけに作られたこの技は強者に対しての"祝福"なのだった。
「ば…バカな…2000人いた兵士が今は…100人にも満たない数になった…だと…お前は…お前は…誰なんだ…!」
私は狼狽える1人の兵士に向かって言い放った。私の名前と強い理由を。
「私の名前は…イシュディア…調停者の『裁定者』を名乗らせてもらっている。そこらへんの兵士とは力が違うの。それを理解したのなら、苦しまないよに…あの世に送ってあげる。だから全力で来て。」
私と一般兵が会話をしていても、後ろにいる強大な気配を持った敵は動かなかった。だから私はあの1人以外を殺すために、10倍、10倍の100倍の身体能力強化を使って、残った100人未満の首を切り落とした。私に周りにいた、敵は全て私に攻撃されたことを認識する前にこの世を去っていた。
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私は最後1人だけ残った、相手を前にして、やはりなぜかこの気配を知っている気がした。
「ほぉ…『裁定者』…イシュディアか。少しは…やるようだな。俺には敵わないはずだけどな。」
そう言って相手は服の内側からどこに隠していたかもわからないバトルアックスを取り出して、私に向けてきた。私はなぜか…相手は魔王軍なのに、その斧さえも見たことがある気がした。
何故だろう…私は今はそんなことを考えている暇はないと思い、相手に切り掛かった。けれど、相手は重量級の武器を使っている。タダではあの防御は崩れない。だから…私は…攻撃を続けなければならない。
「ぬるい…ぬるいな…ハッハッハ…そんな攻撃では俺のことを倒すことなど不可能だぞ…どうだ…お前の本気を見せてみろよ…それともなんだ…?本気を見せられない理由でもあんのか…?調停者がなんだろうが…俺は依頼をこなすだけだ。」
相手はそう言ったかと思うと、私の懐に入り込んできて、一撃を決めてきた。私は…手は切り刻まれることはなかったが、手の骨は折れてしまった。だが、私は相手にバレない速度で、手の骨折を直した。これは…まずい。相手は予想異常に強く…そして、私の武器と相性が悪い。
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だから私は…私1人では勝てないと思い…私が本当に心から信頼している、仲間に私の体を渡した。私は弱い…けれど、この師匠は…私より強い。
「使用者…イシュディアから…変更要請を受け取りました。今より…イシュディアの体は…ルヴァンシュが使うことになります。」
そう機械音声っぽい声がセイバーから聞こえてきた。そして、この声が終わった後に私の意識はあるものの体を動かすことはできなくなった。私の体は今…ルヴァンシュが操っている。だから私は少しでもルヴァンシュの役に立つために、解析をできる限りして、ルヴァンシュに情報を渡し始めた。
「僕の主人は気づいていなかったけど…君は…その気配。その斧は…ライトルト・オルター『破壊者』の物だろう。なぜ君が持っている…?答えは一つしかないはず。君は…魔王軍の幹部ではなく…調停者の…『破壊者』」
私は耳を疑った。私の体を乗っ取ったルヴァンシュがとんでもないことを言い出した。けれど、言われて見れば…あのバトルアックスは確実にオルターのものだった。けれど、それがオルターになるとは思えなかった。私たちの仲間である調停者の1人が…魔王軍となり、一つの町を滅ぼそうとしているなんて。
「ほぉ…新米にバレるほど俺は衰えてきているのか…俺の名前はお前の予想通り…ライトルト・オルターだ。お前らとは違う…あるお方の命令を受けて、俺は戦いに来た。魔王軍は…秩序を保つための軍だ。」
オルターの口から…信じたくなくても…信じないといけない話が言われた___
NOCHESです。
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