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[43話] 初仕事、テイマーとの戦い

***


 私は怨霊の目撃情報があったある街へ向かった。最近の怨霊の目撃情報は増えてきているらしい。前は1年に1体うまれたら珍しい方だったのに、今は1ヶ月に1体のペースで発見されている。


 最近大量に怨霊が見つかっているのは偶然かはたまた…誰かが裏で糸を引いているのか…私は一度カナルディアの奥で見てしまったもののことを思い出し、どうしても誰かが怨霊化させてまわっているのではないかと思ってしまう。


「初の任務は…北西の方向ね…この季節寒いから北の方には行きたくないんだけどね…」


「文句言わずに…調停者になったんだから…翼を生やせばすぐ言って帰って来れるって。さっさと行こう」


 私は憎しみの力を使って自分の背中に翼を生やし、セイバーの力で風を纏った。


 私が地面を蹴ると、そこには綺麗な青空が広がっていた。


「やっぱり…空は好きだな…誰にも邪魔されない私だけの場所…」


「主人…!見惚れているのはいいのですが…墜落しないようにだけしてくださいね。こんなダサい理由で死んでほしくないですからね。」


 セイバーは少し私のフライトが不安なようでそう言ってきた。けれど、この高さから落ちても死にはしないし、大丈夫だと思ってた。


「それじゃあ…北西へ出発!」


 私は北西へ向かって空の旅を楽しみながら向かった。


***


 10時間ぐらい飛んでいると、そこに町が見えてきた。王都より小さく、カナルディアより大きい、この街が怨霊討伐を出すのは少し…違和感を覚えた。これだけの街の規模であれば、兵隊で大規模な討伐体を組めば被害を出しつつも倒せるはず…なぜそれをしなかったのだろう…


「じゃあ、早速街に入ろうか。何か美味しいものが食べられるといいんだけど。あるかなぁ…」


 私は怨霊討伐のことも考えながら、今日の夕飯を考えていると門番が私の番になったことを告げた。


「身分証明書を出してください。」


「はい、どうぞ…少し大きな声は出さないでくださいね。」


 私はここで騒がれると面倒なことになると思い、釘を刺した。


「拝見させていただきます……なっ…失礼しました。イシュディア様ですね。領主が領主館にてお待ちです。私に着いてきてください。案内します。」


 私は強制的に領主館へ連れて行かれた。門番の顔はなぜか急いでいる顔と、喜びの顔が浮かんでいた。


「依頼を出してから、1週間も立っていないのに…本当にこんな速く来てくださってありがとうございます。これで私たちの街は救われる…!」


 まだ領主館についていないのに、なぜかもう門番が喜びだしした。私が少し不気味そうに見ていると領主館についた。出迎えてくれたのは目の下にクマをつけた、疲れた顔をしていたような領主だった。


***


 私が門を潜るとメイドや執事が出迎えるのではなく、領主直々に出迎えてくれた。


「この度はこの街"ルティランドメラ"の依頼を受けてくださり、ありがとうございます。まさか調停者様が来てくださるとは…さあ、上がってください。」


 領主は私を応接室に通してくれた。部屋の中にもメイドや執事の姿は見えなかった。一体どこへ行ってしまったのだろう…私が不思議に思っていると、今回の依頼内容が領主から私に話された。


「今回の依頼の内容は…新しく発生した、怨霊の討伐なのですが…少し不可解な出来事が起きまして、怨霊が発生した時と同じような時間に、野生の動物が私たちの街に一斉に攻撃を仕掛け出したのです。男たちは全て武装をして退治に行きましたが、何せ数が多く…戦える人がもうほとんど残っていない状況です。どうか戦ってくださいませんか…」


 私は少し今の話の内容で不審に思うところがいくつか起こった。まず動物が誰かを理由も無しに襲うとは思えない。たとえば子供が奪われたとか、身内が殺されたという理由でもこの街の戦力に大ダメージを与える量が来るとは思えない。


 それともう一つ…意思がない怨霊が動物と連携をしてこの街を潰しに行くとは思えない。もし怨霊が動物を動かしているとしたら…そいつは間違いなく、意思持ちだろう…けれどこのことをいうとさらに領主が不安に思ってしまうと思い私は何も言わずに依頼を引き受けた。


「それでは、私はこれで。今日中から退治に向かいます。戦士を今日は休めてあげてください。街は私1人で大丈夫です。」


 私はそれだけを告げて、領主館を去った。


「街を1人でって…無茶じゃないの…?君はそんな強かったけ。流石に無理じゃない…?」


「ルヴァンシュ…私のことをそんなに信用してないの…?私に策ぐらいあるって、まあ成功するかは知らないけど、この街は城壁に囲まれている。入れるところは四方向しかないし、そこにセイバーの力で決して入ることができない気流を作るよ…それで足止めしてる時に、怨霊の元へ行く。」


 私はそう宣言した後、全ての城門の出入り口にセイバーで風の結界のようなものを張った。


「オッケー、これで結界は貼り終わった。じゃあ、行きますか…怨霊退治へ…!」


 私は憎しみの身体能力強化で街の城壁の上に乗ると、ある1箇所から呪いや憎しみがダダ漏れているところを見つけた。


 その周りには1000体以上と言っていいほどの猛獣や、草食動物が狂ったような目をしながら街の方向を見ていた。


「うへえ…僕は結構生きているけど…あれだけの動物を使役するなんて相当な相手だね…どうやって攻める…?もう最初っから全力でいいと思うけど、イシュディアは何か作はある?」


「私が考えたのは…さっき結界を張るついでに兵舎に行ってきたら、爆弾をもらえたからセイバーで1箇所にまとめて、そこに爆弾を投げようと思ってね…これなら、何も体力も消耗しないし、とりあえずこれで一撃決めてから、本気を出すよ。」


 私は覚悟を決めて城壁の上から降りた。そうすると相手は私に気づいたようで。一斉に私の元へ向かってきた。


***


「セイバー…動物を全て巻き込んで1箇所に集めることはできる…?それで作戦の内容が決まるんだけど…できるならやって!」


「主人…もっと速く聞いてくださいね…できますけど、ちゃんと私にも相談してくださいね……巻き起こせ…風を…吹き荒れろ…!」


 セイバーがそういうと動物の周りに竜巻が生まれ、動物が全て巻き込まれた。私はその中に爆弾を一個投げ入れると、大きな音を立てて竜巻の中から肉片などが飛び出してきた。


「やったか…!?」


ルヴァンシュがフラグのようにその言葉を発した———

NOCHESです。

次回も頑張って投稿するのでよろしければブックマーク登録、感想、評価お願いします。それでは、次の作品へ行ってらしゃい

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