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[40話]強者たちの会議への招待

イシュディアとフェンは全力の激戦の末、イシュディアが優勝した。大会後、軍事大臣テライトから新たな役職を求められ、フェンは「断罪者」、イシュディアは「裁定者」を名乗ることに。表彰式と任命式で二人は役目を誓い、観客の歓声に包まれる。しかし彼らにとってこれは、王都への復讐の序章に過ぎなかった。

***


 私たちは、闘技場大会を終えた後部屋に戻るとそこには1通の手紙が置いてあった。


『調停者就任おめでとうございます。あなたたちが暮らしていた闘技場の部屋は退く必要があるので新しい場所を紹介したいと思います。王都の部屋近くの一軒家を借りてあります。昔の調停者が住んでいた家ですので少し掃除などをする必要があるかもしれませんが、そこはご了承ください。ハービンジャー・テライトより。』


 ハービンジャーさんが私たちに棲家をくれるようだった。


 少し気になったのは当たり前に私とフェンが同じ家で暮らすように家を一つしか借りていないということが少し気になったが私もフェンも何も気にしていないのでそのことには深く話さないようにして、私たちは荷物の整理を始めた。


「ルヴァンシュは何も今回の住む場所で思うことってあるの?何か思うことがあるみたいだったけど…」


 ルヴァンシュは私が手紙を読んでいるときに少しいつもと違う雰囲気を漂わせていた。


「いや、僕の思い杉だったらいいんだけど…何か、高待遇すぎる気がするんだよね。そんな簡単に僕たちのことを信用して新しい家を渡すのかっていうことと、こんな部外者を調停者にしていいのかっていうことが少し気になってね。」


 確かに私たちは入国して捕まってそこから調停者になったが、少し上手いこと話が進んでいると思っていた。


けれど、この王都では強いものが正しいと言われていることを知り、私はそこまで不思議に思わなかった。


「まあ、俺はそこまで考える必要はないと思うぜ。どうせ俺たちが2人して本気を出したらこの王都に勝てない相手なんていないだろ。それこそ調停者が5人全て集まって俺らのことを討伐しに来るとかじゃないか?」


 確かに私たちと同じかそれより少し下の戦力を持っている5人に集団で来られたら勝てないかもしれないが、それ以外では誰にでも負けない気がしていた。


 けれど、私は私とフェンのどちらかが怨霊ということがバレて討伐対象になった時はそうなるかもしれないと思っていた。


「そうだけど、もし私たちのどちらかがバレた瞬間私たちは処刑か討伐対象になるからそれだけは気をつけておいた方がいいと思うよ。いくら怨霊になって強くなったからって油断したら普通に死ぬしね。」


 私はこの大会で死ぬことはなかったがフェンは一度死んだことがあるから少しは緊張感を持って欲しかった。


「まあ、その時はイシュディアに相手を頼むから、、まあ最初は俺でどうにか勝てないか方法を模索するけどな。」


「本当に気をつけないといけないよ。フェンは一度闘技大会で死んでるんだからね。だから本当に気をつけないと本当に今度はこの世から消えるよ。」


 私とフェンが口喧嘩をしていると隣の方からボソボソとルヴァンシュ、セイバー、氷織、炎織が置いてある刀盾の方から「夫婦喧嘩だよね」「間違いない」「さっさとくっつけー」などの声が少し聞こえてえてきた。


「そこの4人口を閉じて!次変なことを言ったら鍛冶屋に頼んでインゴットにして溶かして変な形にするからね。」


 そう冗談を言いつつも私は意志を持った武器を炉に突っ込んで溶かしてインゴットにしたらどうなるのか少し気になってしまった。もちろんするつもりはないが。


「じゃあ、荷物をまとめることもできたみたいだしさっさと新居へ移ろうよ!私は速く見たい!」


 氷織は誰よりも新しい家を見たいらしく1人でに浮いてフェンの腰へと移った。


「じゃあ、いきますか。ありがとうございました。闘技場大会の間お世話になりました。」


 私は誰もいない部屋に向かってお礼とお辞儀をした。誰もいなくても神様が見てるかもしれない。私は母親に習ってから誰もいなくても礼儀を無くさないようにしていた。


「じゃあ、新居へ出発!」


 私は片手を大きく上げてまるで遠足みたいに走りながらそういった。


***


 数分歩いたところに(途中でめんどくさくなって屋根を走ったが)私たちの新しい家があった。それは豪邸と言ってもいいくらいの大きさで周りは塀に囲まれていた。


 私は手紙と一緒に入れられていた鍵を使って門を開けた。そこには数ヶ月も人が住んでいなかった形跡はなく、ただ綺麗な庭園が広がっていた。


「すごい…綺麗…こんな綺麗な庭園は見たことがない…」


 私は庭園に植えてあった木にぶら下がっているブランコのようなものを見つけてその上に座った。


「確かにここまでの庭園は見たことがないが、流石にはしゃぎ過ぎじゃないか…イシュディア…」


 私が1人ブランコを楽しんでいるとフェンが近くに寄ってきてそう言ってきた。歳の割にしてブランコを漕いでいるというのが痛かったらしい。


「まあ…じゃ…じゃあ、せっかくきたんだから家に入って内装とかも見てみようよ。」


 私はその話から逃げるように家の中へ入った。そこには大広間があり執事のような人が私に手紙を渡してきた。どうやらハービンジャーから受け取っているようだった。


 そこにはこう書いていた。


「引っ越しが済んだみたいだね。私の有能な執事をそちらに送りました。掃除をしてくれると思いますのでイシュディアさん、フェンさんは今日の夜から会議がありますので王城へお越しください。」と書いてあった。


本当に人使いが荒い人だなと思いながら私たちはとりあえず王城へ向かう前に部屋に行き荷物を下ろして王城へ向かった。


***


「イシュディア様とフェン様ですよね。王城の2階に全ての調停者が集まる会議があります。そこまでご案内しますね。」


 私がたちが王城へつくと門番たちは何も言わずに私たちのことを通してくれた。そして門をくぐると執事のような人が私の前に立っていた。


「ええと、この会議っていうのは一体何をするものなのでしょうか?」


「この会議は、調停者様の顔合わせと仕事内容の確定をする会議になります。長丁場になると思いますので途中にお食事等を配る時にまた会えると思います。さあ、着きましたのでドアを開けて先へ進みください。」


 私は執事さんに言われるがまま扉を開けて先へ進んだ。この先にこの国の最強戦力が揃うということを考えるとゾクゾクしたが、私はその顔を表に出さずにドアを開けて先へ進んだ。


この先に待つのは鬼か、それとも蛇か———

NOCHESです。ついにこの復讐に生きるが40話を達成しました!新しい作品も描く予定ですのでこの引き続きこのNOCHESの物語をお楽しみください!

次回も頑張って投稿するのでよろしければブックマーク登録、感想、評価お願いします。それでは、次の作品へ行ってらしゃい

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