[38話]どちらが最強か、憎しみか氷か
フェンはヴォルガの炎龍に呑まれ“死”を覚悟するが、羽織の一度きりの加護により生還。新たな刀「炎織」を名付け、氷織との合技で反撃する。激戦の末、必殺技の激突を制し勝利。調停者となったフェンは東ゲートへ戻り、仲間に迎えられ安らかに眠りについた。
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私たちは部屋に戻った後私とフェンの祝勝会をしていた。けれど、フェンはものすごい心地よさそうな寝顔でベッドの上で横たわっていた。
「お疲れ様、ルヴァンシュ、セイバー、氷織、そして炎織。今日はよく頑張った。明日は私とフェンの戦いがあるから、振り返りだけして今日はもう寝ようか…」
私はフェンを部屋に連れて帰っている最中に炎織に話しかけられた。どうやらもう意識があるということを伝えたかったららしい。珍しく炎織は男で炎織という名前が少し女のようで嫌なようだった。
「できれば…もっとかっこいい名前がよかったな…っていう思いがあるけど、フェンにつけられた炎織っていう名前は気に入ってるから変える変えないどっちでもいいんだけどね。」
炎織は私たちに愚痴を言っていた。炎織は最後にちょろっと戦っただけだったから、反省もなくただ愚痴をこぼしていた。
「じゃあ僕だね…まず氷織だけど…氷のステージを作り出すのはよかったけど、もっと氷自体に憎しみの力を混ぜれば多分炎の攻撃も避けられたと思うよ。今フェンが生きていたからよかったけど、次はもっと気をつけないと次はフェンを死なせることになるかもしれない。だから気をつけてね。」
少しルヴァンシュは人の命が関わっていたので少しきつめの口調で話した。
「これぐらいかな…じゃあ、明日の試合に向けて今日は休みますかね。みんなおやすみ…」
私はそう言ってフェンの隣に入って、布団を自分の体にかけた。前はフェンの横で寝ることさえ恥ずかしかったのに、今はもう何も感じなくなっていることに対して驚きも感じつつ、私は明日の試合に本気で戦うために眠ることにした。
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私たちは起きたらすぐ運営が迎えにきて東ゲートに集められた。
「今日は闘技場最後の日です。あなたたちはもう調停者になることが決まっています…くれぐれも、2人で殺し合いをするとかはやめて、人を殺さないようにしてください。」
最終戦をするにあたって注意事項を話すと運営はどこかへ行ってしまった。そして遠くから解説の大きな声が私たちの耳へと届いた。
「さあ、さあやってまいりました…今日は1週間にわたって行われた、調停者を決めるための闘技大会…最後まで残った強者の中の強者を発表していきたいと思います…まずは大会唯一の紅一点として輝き、狐のお面を被った、顔が謎に包まれていて、大会当初は初戦で負けるんじゃないか、と噂が回っていましたが、最後は強烈な必殺技で調停者の仲間入りを果たしました…イシュディア選手です。!みなさん拍手で出迎えてください。
私はそう言われた瞬間セイバーとルヴァンシュを鞘から抜いて、目の前の闘技場のフィールドへと足を踏み入れた。その瞬間会場の半分程度の人たちが立ち上がって私に手を振ったり、拍手をしてくれたりした。
「調停者となった、イシュディアさん…今の気持ちを表してもらえませんか?一言だけでいいのでお願いします。」
私は今までに無い待遇に不審に思いながらも、自分が今思っていることを言葉で表した。
「私は、目標があります。その目標は…まだ話すことはできませんが、騎士団に入りたいるということをクリアして、無事に自分の目標のスタートラインに立つことができました。これはひとえに応援をしてくださったみなさんのおかげだと思っています。今日の最終戦も私のことを応援してください!お願いします。」
私はそう言ってインタビューを終えた。私が調停者になることは復讐の第一歩と言っても過言ではない。これから私は王都の心臓部部分に入っていき、一刻も速く事実を突き止めなくてはと心に思った。
「それでは、2人目の選手の紹介です。昨日の戦いで、見事にヴォルガ選手を打ち破りました。大会最初の方は氷を使って相手を凍らせたり、自分のフィールドを作ったりしていたのですが、なんと昨日の戦いで火を纏う火の剣を使い見事に勝利を収めた…フェン選手です!みなさんはイシュディア選手同様にはくしゅで出迎えてください!」
そう言われるとフェンはゆっくりとした歩きで、フィールドへ入ると、氷織と炎織を取り出して、氷と炎の竜を作り出して、空へ浮かせてみせた。
「さあ、フェン選手…今の気持ちをイシュディア選手と同じように答えてくれませんか?」
「最高に嬉しいですし、俺は少し弱いので、今日イシュディアと戦えるのかどうか不安だったのですが、自分の防具のおかげで昨日の戦いは勝つことができ、イシュディアと戦うところまでコマを進められたことはとても嬉しいですし、頑張って今日は戦って全てをぶつけてきます!応援よろしくお願いします。」
そう言ってフェンは氷織と炎織を振りながら、歓声を受け取っていた。
「それでは、両者位置についてください。さあ、今日で優勝者が決まります…さあ、1週間最後の戦いです。よーい始め!」
***
私は始まった瞬間は小手調べでとりあえず、セイバーの能力で空気をカッターのようにしてフェンへ放った、けれどその攻撃は簡単に氷織に防がれてしまった。
前は攻撃が弱いという弱点がフェンにはあったが、今は炎織を手に入れたことでその問題も解消されて遺た。私がどう攻略しようと考えているとそこに、炎織の火の球と氷の球が飛んできた。私はそれをルヴァンシュで切り落として、フェンと向き合った。
「へえ、やるようになったね…じゃあこれはどうかな…吹き荒れろ…大気龍…」
私は憎しみの力と、セイバーの力を混ぜ合わせて、龍を作り出した。フェンはそれを見て氷織と炎織の力を使った。炎氷龍を作り出した。私は大気龍をフェンへぶつけようとすると、それは相手の龍に阻まれてしまった。
「どんだけ、憎しみの量があるんだよ…どれだけ攻撃しても減る気がしねえぞ…仕方ねえ、もう近距離でやるしかねえのか…」
フェンはそう言った後、詠唱なしに氷織に炎を炎織に氷を纏わせた。そしてその刀で私に斬り掛かってきた。私はそれをルヴァンシュを鞘に直して居合斬りでそれを弾いた。
「へえ、詠唱なしでそこまでやるようになるとはね…じゃあこっちも本気でやりますか…最大強化…」
私は最大教科と唱えて、呪いで10倍、憎しみで10倍、セイバーの力で2倍身体能力を引き上げて、200倍のスピードでフェンを翻弄し始めた。
「速い…速すぎて…解説でも見ることができません…!今イシュディア選手はどうなっているのでしょうか…!?」
実況が速すぎて困惑しているようだった。
私は必殺技でフェンに勝とうとして、詠唱を始めた。
「時空を裂き、命運を逆巻くものよ…我が二つの刃に宿れ、
風と憎しみの力!全てを喰らい尽くし、残すは勝利のみ。
我の力を、喰らい全てを吹き飛ばせ…
ここに示すは最強の証、起きろ!…ルヴァンシュ!」
フェンも私と同じように必殺技で決めようとしているらしく、フェンも詠唱を始めた。
「神よ、我に今一度、この剣に力を与えたまえ…我に…力を…万物を切り裂け…氷焔」
2人の攻撃が交わった時あたり一面にすごい轟音が響き渡った。私はどうなっているかを確認するべく、私は煙を払うべくセイバーで周りに風を起こした———
NOCHESです。
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