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[35話] 四刀流の怨霊〜怒り狂った化け物〜

戦闘準備を整えたイシュディア達はルヴァンシュから、武器が意思を持つことを隠していた理由を引き出す。試合では相手バイスレオンの残虐な攻撃に激怒、観客席で惨事が発生し、復讐心と狂気を抱え戦いに挑む。...

***


 私は意識を手繰り寄せながら、どうにか暴走状態に入らないようにしていた。けれど、本当に暴走してしまいそうだった。私は少しでも時間を稼ぐために相手に質問をした。


「お前…一体何人の人殺したのか…わかってるのか…?お前は今…何人殺した…?それが…それが…どれほどの罪か…わかって…いるのか…!なぜ、そんな顔でいられる?お前は…罪人だ…」

 私は、飛びそうな意識をどうにか手放さないように、どうにか、どうにか意識を失いつつ質問をした。これが自分の暴走を招く質問だとはわからず…とにかく自分の感情を落ち着かせる時間を稼ぐために質問をしてしまった。


「罪人ね…1年前に17人…2年前に23人…これが何の数字かわかるか?俺がこの闘技場を使って殺した人の数だよ…今年は、楽しくてねぇ…これで50人は越えそうだ…ああ、神様は見ていた…私に、褒美をくれた…!罪人だったか…?神の意思を持っている俺には向かうこと自体が…罪なんだよ…!俺は正しい!俺は最強なんだ…!お前が、罪人だ…大人しく俺に殺されろ…お前を殺した後は、そうだなぁ…観客の全員を殺してしまおうか…いい声で叫ぶと思うと興奮が止まらねえ…とりあえずj…お前は邪魔だ…死ね。『ラトナー。』」

 相手は長い話を終えた後に、私に向かって体の内側からフェンが苦戦していた筒のようなもの『銃』を取り出して、私の方へ飛ばしてきた。けれど、私はさっきの話の半分を聞いたくらいで、暴走状態に入ってしまい、体の主導権がルヴァンシュへ移動していた。ルヴァンシュはセイバーに風を纏わせ、球を切ってしまった。


「ほお…?お前…フェンとかいうやつが、避けるだけだったこの銃の攻撃を刀で防ぐか…面白い!それでこそ戦う意味がある!」

 相手は槍を持って、私の真上へ飛んできた。けれど、その動きはここの闘技場にいる誰よりもよく知っていたため、私は少し冷静さを取り戻して、ルヴァンシュから主導権を奪い、転がって避けた。


「君…最近暴走しすぎだよ!これ以上負荷を強めると君が壊れてしまうかもしれない…それでも戦いを続けるの?僕は君の意見についていくだけだ…だから、戦うか、逃げるか選ばないと…死ぬよ…!」

 ルヴァンシュは意識を取り戻したのか、私に忠告をしてきた。けれど、私はもう自分に制限をかけるつもりは一切ないむしろ今はとても頭は冴えている。何でもできそうで、誰にでも勝てそうだった。


「大丈夫…自分の限界はわかった。ルヴァンシュはもう主導権を握らず…私の戦いを見ていて…セイバー…強化をお願い…ここからは試したかった、4刀流で相手に勝つから…だから、私に全てを任して…」

 私がそういうとルヴァンシュとセイバーは私に「いいよ」と言ってくれた。だから私はその場にうずくまり、自分の肩甲骨のあたりから、羽を生やすやり方で、腕を生やした。


「イシュディア選手がバイスレオン選手の話を聞いた瞬間に、その場にうずくまってしまった…これで試合終了か?」

 そう言って実況はもう終わりだと思っているが、私はここで終わらせる気はない…確実にこの男に断罪をさせなければ私が、復讐のために生きている理由が無くなってしまう…もう私の前で人を殺さないと誓ったのに…殺されてしまった。私に力があれば…そう思うと無限に憎しみの力が湧いてきた。


「おおっと…!?まさかのイシュディア選手まだ戦う気でいるようです!そして…気のせいでしょうか…?イシュディア選手の背中かから、手が生えてきています…これは武器の能力なのでしょうか…?」

 私は、憎しみの力を最大限に使って、2本の腕に持たせるために、憎しみの力を凝縮に凝縮した、この試合で壊れてしまう耐久性だが、ルヴァンシュと同じくらいの攻撃力を持つ刀を作り出した。


「へっ…バケモンが…どっちがヤバいのか…わからねえだろ…」

 そう言いながら、相手は私に球を6発打ち込んできた。けれど、私は自分の前にセイバーの能力で球の勢いに負けない気流を作り出し、相手に球を返した。「チッ」相手はそう言って、また6発打って空中で球同士を当てて止めてしまった。相手の狙う精度は一流のようだった。


「殺す…殺す…お前は…地獄に落ちて、お前が殺した…人々から…呪われてこい…!」

 私は狂い、叫び、そして相手がいる場所へ向かい、持っている刀4本で攻撃を始めた。最初は相手は避けていたが、その余裕も無くなってきて、相手が避けるのではなく、私の攻撃を弾くことに専念し始めた。

 けれど、私はまだ有り余っていた、憎しみの力で、体全体を10倍まで力を引き上げた。

 私は体が、引き裂けるような痛みに襲われたが、装備に隠れて見えないところなので、回復で一瞬にして傷などないものにした。


 相手は火力が足りないということに気づき、一撃で私を沈めるために詠唱を始めた。


「深淵から呼びし力…我は望む…我に力を与え…我の前にいる敵を切り刻め…


 今はただ…希望を捨て…喜びも捨て…相手を殲滅し…私が正しいことを…証明するために…


 誓う…神よ…我に力を与えよ…全てを破壊せよ…『ラトヌー』」


 相手がそう言って私の体の上に飛び上がり、一時期、私が使っていた最強だった技を私は全て喰らった。だけど、私はその攻撃が来ることを予想していたため、全ての刀にバフをかけて、セイバーで風の壁を五重に重ね、全ての攻撃を受け止めた。

 相手はそれを見た瞬間腰を抜かしたのか、後ろに下がりながら、助けてくれと叫び出した。けれどこの試合のルールは、参ったと言えば負けになるのに相手はその3文字を言わずに助けだけを求めた。

 私は相手の犯した罪を全て精算してもらうために、相手をこの世から完全に消す詠唱を始めた。


『時空を裂き、命運を逆巻くものよ…我が四つの刃に宿れ、


無限の虚無と破滅の力!全てを喰らい尽くし、残すは灰のみ。


闇より来たりし裁きの炎よ、天穹をも焦がし、大地をも貫け。


我が刃に抗うものは皆、永遠に忘却せよ…


ここに示すは最強の証、喰らい尽くせ…ルヴァンシュ!』


 私はそう言って相手の体を全てこの世から消し去った。私は少し疲れて腕を消して、体をルヴァンシュとセイバーに預けた。


「試合終了…です…なんと、なんとイシュディア選手が、必殺技を放ち…バイスレオン選手を跡形もなく吹き飛ばしてしまった…!これで、イシュディア選手は…調停者就任です!おめでとうございます。皆さんは新た調停者の誕生に拍手をお送りください!」


 解説の話が終わる前に闘技場は大きな拍手に包まれた。私はその拍手の音が子守唄に聞こえて、私は力尽きて、その場所に崩れ落ちてしまった。向こうから、フェンの声が聞こえてくるけど、私は少し眠くなったから、この場所で寝ることにして、疲れをなくすために私は眠りについた。


 どこからか聞こえてきた。『調停者就任おめでとう』と———

NOCHESです。

次回も頑張って投稿するのでよろしければブックマーク登録、感想、評価お願いします。それでは、次の作品へ行ってらしゃい

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