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[32話] 3振りの密会

二回戦の朝、イシュディアはルヴァンシュと共に新たな刀「セイバー」に名を授け、風を纏わせた。舞うように迫るストワイの不気味な言葉に寒気を覚え、主導権を譲った瞬間、昨日仕込んだ技が閃く。

「断つ——虚を裂け!」

空間ごと斬り裂く一撃が相手の武器と装備をまとめて吹き飛ばし、戦いは一瞬で終わった。解説も観客も騒ぐ中、イシュディアは静かに東ゲートへ戻る。まずは二勝。次へ進むだけだった。

***


 私が東側のゲートを潜るとそこにはフェンがいた。

「お疲れ様…なんかやばいやつだったな…あの後運営に捕まって、連行されていったぞ…その時までずっと文句を言い続けていたみたいだった…正直見ていて気持ち悪かったな…まあ、あいつのことが好きだった人も幻滅していたし、ザマアミロって感じだけどな…」

 本当にストワイのことは気にしていないけど、観客には嫌なものを見せてしまったなと少し、申し訳なさがあった。けれど、相手の言動がセクハラ同然だったし、私にも相手を攻撃す権利があると思った。本当にこの世の中には変な人がいて、気持ち悪いことをちゃんとしてくる人がいることを新たためて私は実感した。


 ルヴァンシュも流石にあれは気持ち悪かったようで、私たちに話しかけてきた。

「まあ、あれはキモかったからなね…まさか戦いの最中に『君と踊りたい』っていう変人は初めて見たよ…戦う人に対して敬意ってものが感じられないし…自分の欲望に忠実で、まっすぐな人だったね…少しその道が歪んでたけど…」

 ストワイの生き方を否定するわけではないが、ストワイが進んできている道はずっとグネグネ曲がっていて、色々な人に迷惑をかけているのではないかと思えるようほどに、私から見たストワイは本当に気持ち悪かった。私は男の人って言ったら、フェンのように少しウザいけど、頼り甲斐がある人とか、お父さんみたいに優しい背中を見せてくれる存在だと思ってた。けれど本当にこんなキモい存在がこの世界にいる人に対して私は困惑しっぱなしでいた。


「まあ、切り替えていこうぜ。意外とあんな男子はいっぱいいるぜ。ただあんなにどストレートに欲望を出さないけどな…」

 男子は綺麗な女性、強い女性、美しい女性に惹かれるらしい。仮面を被っている私のどこがいいんだろうと思いながら、私たちの部屋に着いた。


***


「そういや、名前をつけたけど、なんで『セイバー』っていう名前にしたんだ?他に名前候補いっぱいあったんじゃないのか?」

 私はセイバーという名前にどういう意味を込めたのか、今一度フェンに説明しようとすると、ルヴァンシュが1人でに動いて、フェンの前に行った。


「名前のことは僕が教えるね。結局は風を司る刀が欲しかったんだ。だからセイバーという、風を纏える刀にしたんだ。セイバーっていうのは昔の意味で『風』や『全てを守る』っていう意味があるからね。僕と違うふうな刀を作った方がいいと思ってね。」

 私はこんな名前にしようっていう話しか聞いてなかったから、私のもう一本の刀セイバーにそんな意味が込められているとは思わなかった。


「まあ、今日は色々あったし、明日は多分俺が呼ばれるしな…今日はもう寝て…明日に備えることにするから、もう俺は寝る…」

 フェンは怨霊になってから、よく眠るようになった。今も戦っていないのに、ぐっすり寝ていて、本当に疲れていたみたいだった。一体何がそんなフェンを眠くしているのだろうと考えているうちに、私も眠くなっていって、ベッドに入り、私を襲う睡魔に体を預けた。


***


「さてと、2人が眠ったね…じゃあ、起きたらどう…?僕が気づかないとでも思ったの…?フェンとイシュディアは気づいてないみたいだったけど、僕は気づいているよ。何か言ったらどうだい?『セイバー』『氷織』…君たちが怨霊に名付けられて、意思を持たないはずがないんだよ…なのに黙っているっていうことはなぜなんだい?」

 僕は2人が持つ武器の2つから、僕と同じ気配がしたから2人に少し舐められないために、強気に起きろと言った多分この2つの武器は、ちゃんと起きて僕らの話を聞いていたのだった。


「はあ、バレちゃってたの…もっと色々なことを聞いていたかったのに…後まだ誰とも話したくなかったんだけどなあ。」

 そう言って氷織がそう言った。それに続いてセイバーも口を開いた。

「はあ、私の主人が大変な時になったら、私が喋る予定だったのですが…まさか、主人にバレるのではなく…刀に気づかれるとは…一生の不覚…なんと主人に謝れば…」

 氷織はなんだか、イタズラが好きそうな女の子のような意思を持っていて、セイバーの方は自分の主人を守る侍のような意志を持っていた。僕は2つの武器に何ができるか、2人に伝えるために聞いた。


「私はね〜ほとんど攻撃能力はフェンが見せちゃったと思うよ〜あの青色の薔薇を咲かせるのが、一番新しい技。だからもう新しい技はないんだよね…フェンの意見と、私ができることを擦り合わせないと多分新しい技はできないかな…」

 氷織は技を複数持っているので、これ以上明かしていない能力はないとのことだった。


「じゃあ、私の番ですね…主人のためになるというのなら話しましょう。私の主な能力は3つです。1つは風を主人の体に纏わせて、スピードを上げるという能力。後は、刀に風を纏わせて刀を振ると竜巻を生み出せる能力と、刀の周りに風を出現させ、切り口を抉り回復を遅くするといった能力を持っています。攻撃主体というわけではなく…サポート特化ですね。なので攻撃はルヴァンシュさんに任せます。」

 セイバーはイシュディアが本当に必要としていた、能力を複数持っていた。これで僕たちの密会が終わり、朝になった。


***


 私が朝起きると、ルヴァンシュ、セイバー、氷織の置いてあった刀の位置が少し違う気がしたが、それは気にせずにフェンを起こした。今日はフェンが戦う日なのだ。本人がずっと寝ているわけにはいかないそう思い、フェンの頬を10回ほどつつくと、フェンは体をおこして、私の方を見た。


「なんだ…?ってイシュディアか…てことはもう朝なのか…まだ少し眠いんだが…氷織の手入れをするか…」

 フェンは寝起きで、少し体調が悪そうだった。けれど、そんなのお構いなしというふうに氷織を磨き始めた。


 数時間後運営の人たちがやってきた。


「お時間です。フェンさんを試合に出場させるために及びに参りました、それとイシュディア様に謝罪を…私たちが主催している大会にあのような変態を連れ込み、あなたと戦わせてしまい本当に申し訳ありませんでした。」

 運営の人はそう言って私に頭を下げてきた。私はそれほど頭を下げることはしていないが、大丈夫ですよ。言っておいた。


「じゃあ、案内してくれ。戦いたくて少しウズウズしているんだ…昨日のことを見ていたら少し戦いたくてな…じゃあ、イシュディア俺はもう行くからな。応援よろしく。」

 そう言ってフェンは運営の人についていった。


***


「さあ、今日の試合を始めるぞ!今日は好カードが見れるかもしれない!」

 そう言って実況は今日戦う人の紹介を始めた。


「さあ、東ゲートからは…前の試合では見事な青薔薇をこの闘技場に咲かせました。氷を使い相手を倒す。刀の技術もピカイチ!フェン選手だぁああ!」

 そう言ってフェンはファンサービスなのか氷織を刀から抜いて、観客に見せた。そうすることで、この大会中にファンが生まれたのか、きゃーという声が聞こえてきた。


「さあ、西ゲートの紹介だ!西ゲートからは、なんとフェン選手と能力が似ている氷を使い、自分のフィールドを作り出す!グレイ選手だ!どちらの氷が相手の氷を砕くのか…!」

 そう言って同系統の相手と戦うフェンとグレイの戦いは少し、観客も少し緊張していた———

NOCHESです。

次回も頑張って投稿するのでよろしければブックマーク登録、感想、評価お願いします。それでは、次の作品へ行ってらしゃい

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