[10話]水は、すべてを映し、すべてを隠す。
水の都カナルディアに向かう途中に新しい技を開発するためにいろいろ試していると、盗賊が周りに来てイシュディアは囲まれてしまった。けれど、イシュディアはそれを簡単に倒して、ボスを縛り上げると、カナルディアへ向かった。
私は盗賊を引きずりながら"水の都カナルディア"についた。
「ふーやっとついたー」
私は水の都を眺めると歩き疲れた疲労がどっと押し寄せてきた。
「やっとついたね。ずっと歩き続けてお疲れ様。」
ルヴァンシュも盗賊を見張っていたからかとても疲れているように見えた。
「この街は城門はなくて、周りが水で囲まれているんだね。」
ルヴァンシュは不思議そうに呟いた。
「この街は街の中心から永遠に水が湧き出ているの。その水をいろいろなところに張り巡らせて、水の都を形作っているの。」
私はルヴァンシュに水の都の所以を教えた。
「どうやって今街に入るの?見た感じ橋なんてないけど。まさか泳いだり、飛び越えたりする必要はないよね。」
ルヴァンシュが不安そうに私に尋ねてきた。
「いいや、確かここと街を繋ぐ船が毎時間出てるはず。あ、ちょうど来たみたいだよ。」
私は向こうを指差しながら答えた。
「すみませーん。乗せてください。」
私は船を運転している人に叫んで乗せてもらった。
水の都"カナルディア"は元々城門に囲まれていたが、1度怨霊に街を破壊された時に地下から水が吹き出したのだその水を使って周りを囲むようにした。また、街も水の通路を多くすることで、敵に侵入がされにくい街となった。この街は大陸一の貿易都市でもある。この街の水は怨霊と、人間を分断することから「この街の水は、すべてを映す。」とも言われている。
私はルヴァンシュにこの街のことを教えた。
「へぇ、『この街の水は、全てを映す』ね。君がこの都市に入れてる時点で、もう破綻している気がするけど。」
ルヴァンシュは面白そうに突っ込んでいた。
「まあ、自我持ちのことに対して何も考慮していないんじゃないかな?数百年に一回でだよ。この街が出来てから五十年も経ってなかったはずだから仕方ないと思うよ。」
私はそう思ってルヴァンシュに答えた。
「何事も最悪の事態を想定して行動しないと後で痛い目に遭うかもしれないのに。」
ルヴァンシュはやれやれと言った風に街に指摘をしていた。
「まあ私たちからすれば、私たちのにとっては、怨霊である私の存在を隠してくれるから、この街の水はすべてを隠すだけどね。」
私は苦笑しながらそう言った。
「本当にね。君はこの街でしたい事とかあるの?それかすぐこの街を発つの?」
ルヴァンシュはどうすると聞いてきた。
「この街には、少し長く滞在するよ。観光もしたいし、ゆっくり落ち着きたいからね。」
私はカナルディアのことを思い浮かべながら、そう答えた。
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「やっとついたー。まさか、周りを1周するとは思ってなかったから結構長かったね。」
結局街の方には向かわず、カナルディアの周りを1周して、ゲートへやってきた。
「僕は珍しい、自然を見れてよかったけどね、僕はずっと樽の中で壁ばっか向いてたし。」
ルヴァンシュは悲しそうに、話した。
「じゃあ、全てが終わって復讐しなくてよくなったら、ルヴァンシュを連れて世界を回ってみようか。」
私は復讐の報酬として、ルヴァンシュを世界の各地に、連れて行くことを提案した。
「ありがとう。じゃあその日まで強くなって、死なないようにしないとね。」
私は何故だかルヴァンシュが笑ったような気がした。
「次の方ーゲートへお入りください。」
そんな会話をしていると、私たちの順番がやってきた。
「はい、これ身分証。代金は銀貨3枚だよね。」
私はそう言いながら、財布の中から身分証と代金を取り出した。
「はい!確かに受け取りました。犯罪歴も……無いようですね。ようこそ、水の都カナルディアへ。」
「あ、ちょっと待ってください。この盗賊って引き渡しできますかね?」
私はそう言って、盗賊のボスを机の上に乗っけた。
「え、これってちょっと待ってください。すみませーん最近逃げた盗賊のボスが捕まえられて、連れてこられました。」
ゲートの受付はそう言って受付の中に入って行ってしまった。
「え、何こいつそんなに悪党だったの?」
私は驚きながら、ボスを見た。
「どうやらそうみたいだね。そんなに強くなかったけどね。」
ルヴァンシュも驚いているみたいだった。
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数分待つと
「すみません。奥に来てもらうことってできますかね?」
なぜか受付の人ではなく筋骨隆々の大きな男の人が出てきた。私は素直についていくと、客人が座る用の椅子に座らされられた。
「どうして呼ばれたんでしょうか?」
私はそう尋ねた。
「いや、そんなに身構えないでください、お礼を伝えたくて呼ばしてもらったんですから。私はこの街の受付をまとめているオルフェンというものです。」
そう言ってオルフェンはお辞儀をした。
私は、立ち上がって、お辞儀をしながら自己紹介をした
「私は、イシュディアというものです。この街に来るのは初めてなのでよく分かってなくて。」
私はそう言ってもう1度椅子に腰を下ろした。
「ここに来るのが初めてですか、それならぜひ楽しんでもらいたいですね。ところで、本件に移るんですが、あの盗賊の男、金貨100枚でどうでしょうか?あなたが連れてきた盗賊の名前はセラドンと言って、水の都の地下牢を破壊して、逃亡した大犯罪者でして、報酬として金貨100枚支払わせていただきます。」
そう言った後にオルフェンは指を鳴らすと私の向こうの扉から、金貨100枚を積み上げた、受付の人がやってきた。
「こんな大金、、、ありがとうございます。」
思わぬところで大金が手に入った。お金の量から当分は費用のことは気にしなくて良さそうだった。
「盗賊と戦うのに、そんな軽装備で大丈夫なんですか?」
指摘されて気づいたが、私は今は武器はルヴァンシュだけで、装備は何も着ていない。
「すみませんこの街の、防具屋ってどこにありますかね?」
私はここから出て言った後防具を買いに行こうと思い、どこにあるか尋ねた。
「この街の中心に行って、右側の通路に行くとお店がたくさん並んでいるところに出ます、そこに防具も武器も置いてありますよ。」
そう言ってオルフェンは私に教えてくれた。
「ありがとうございました。」
私はそう言ってその場を後にした。
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「少し、露店を見て行って良い?なんか少し私と同じ気配がするんだよね。」
私は向こうに見える露天を指しながら言った。
「同じ気配がするってどういうこと?自我持ちの怨霊がいるってこと?」
ルヴァンシュは気配に気づいていないようだ。
「自我持ちの怨霊では無いけど、憎しみを強く感じるんだよね。しかも生きている感じじゃ無いみたいだし。」
よくわからないけど、なんだか同じ気配がする。私は同じ気配がする場所へ向かった。
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「商品って詳しく見せてもらうことはできますか?」
私はそう言って店主に尋ねた。
「いいですよ。けれど呪いの装備がある場合があるので気をつけてくださいね。」
「ありがとうございます。」
そう言って私は同じ気配のする商品を見つけた。
「これって指輪?けれどすごい強い憎しみが伝わってくる……」
そう言ってルヴァンシュが呟いた。
「すみません店主さんこの装備ってどういう効果ですか?」
私は店主を呼んで尋ねた。
「お目が高いですね。これは使用者の能力を一時的に2倍にしてくれるという装備です。けれどとても強い効果のデメリットとして、使用者が呪われるんですよね呪いの効果としては呪いの装備以外使えなくなるんですよね。大抵の人は呪いの装備なんてつけてないから買わないんですよ。」
店主はそう言って頭を抱えた。
「ルヴァンシュってさ、呪いの装備だよね?』
私はルヴァンシュにそう尋ねた。
「僕は元々は呪いの装備じゃなかったけど、君と契約した時に呪いの装備になってるよ。」
ルヴァンシュはそう答えた。
「じゃあ、買います。どれくらいの値段で買えますかね?」
私はそう尋ねた。
「売れ残り商品なんで、銀貨1枚でいいですよ。」
店主はそう言って私に指輪を渡してくれた。
私は支払いを済ませて店を出た。
「いい買い物したね。」
ルヴァンシュはそう言った。
「そうだね、これでもっと強くなれる気がする。とりあえず今日の宿を探さないとね。」
私たちは夕陽が光る水面を見ながら、宿屋へ向かった。
NOCHESです。やっと水の都カナルディアを書くことができました。また1日のPV数60達成ありがとうございます!これもひとえに皆さんの応援のおかげです。これからも、応援よろしくお願いします。次回も頑張って投稿するのでよろしければブックマーク登録、感想、評価お願いします。それでは、次の作品へ行ってらしゃい




