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プロローグ
「ゴトッ」
鈍い音がした、血が引いて生気を失った50そこらの体が床に叩きつけられる音だ。
そう、男は自殺したのだ。
何の変哲もない普通のマンション、その一室で男は死んだ。
生きるのに疲れたのか、学校で嫌なことがあったのか、理由は定かではないが
首を吊りもがくことなく息を引き取った。
部屋には空のペットボトルや大量に余ったコンビニのビニール袋、そして使うことのない教科書が
散らかっていた。
男が死んだとき、最後に高校の校門を出てから2年が経過していた。
男は死ぬときに何を思っただろうか、
親への贖罪
哀れな一生
擦れた願望
「は?」
「なんで勝手に殺してんの?」
「まだ死ねてねぇよ」
初めての作品なので変な表現になっている箇所があると思いますが、温かい目で見てもらえると幸いです。
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