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うちの上司シリーズ

うちの上司 9

作者: sapom

私の上司は社歴20年。4歳年下。



今週の私の業務は1週間の残業が決定している――。



私は言った。

「上司、上司がN先輩に振った業務が急ぎでなければ、N先輩には私の業務をヘルプしていただきたいのですが…。」


上司「ああぁぁ、い、急ぎといえばい、い、急ぎです…。〇〇日(4日後)に校正に出すやつなので――…」


下っ端「(4日後は急ぎなのか?)わかりました(話ぶった切る。言い訳長くなるから)。」


期待はしていなかったので業務に戻った。



数分後。



上司「し、下っ端さん、そ、相談なのですが、下っ端さんの業務が急ぎなら、え、Nさんにお、お願いしますか?」


下っ端「結構です。」


上司「(目ん玉見開いて)――えっ?」


下っ端「(作業の手を止めない不敬をはたらきながら)私の業務が詰まっていることは、先月から上司に何度もご相談させていただいています。そのうえで上司が仕事の優先順位をつけて指示されるのであれば従います。」


上司「す、すみません、先程は、よ、よく考えずに返答してしまいました…。」


ぁあん?!



―――半年前、めちゃくちゃ仕事のできる先輩が退職した。

その業務の9割を下っ端、1割を上司、で振り分けた上司のいつもの言い訳に、私はキレた振りをして言った。



「良く考えて指示出ししていただかないと困ります!毎回毎回言い訳されても困ります!!ご自身の発言に責任を持っていただかないと部下としてもっと困ります!」



反抗したわけじゃないっす。

お願いしたんですw



上司「あ、す、すみませんでした…。」

下っ端「謝っていただきたいわけではありません。」



そう、私は上司に仕事ができるようになって欲しいんだ――。


「軽く考えていた」

「やったことなくて」

「〇〇がこうしてたから…。(人のせい)」

以上うちの上司の言い訳ベスト3w


30分後。



上司「し、下っ端さん、て、手があ空いているので手伝うことはありますか」


下っ端「(上司に自分の仕事やってもらって、N先輩にヘルプ入って欲しいんだけど)ありません。」


上司が手伝ってくれた今までの業務↓


イチから説明。

結局やり直しで二度手間。

以上。


仕事出来るようになってから出直してきな!

20年何してきたんだ。

なんでペーペーの下っ端に業務内容聞かないと仕事できんのだ。




午前中から暇になった上司が、誰も使用していないノーパソのメンテナンスやらPC本体を分解してエアーコンプレッサー(工場仕様)でシューシューしている間、下っ端は先輩方の助けを借りて作業を進めておりました。


しっかし終わらん。



そして今、何故か私と残業している上司、という不思議現象が起きています。

…なんで?


――どうやら先週営業さんから請けおった業務を完全に忘れていたらしい…。社内を駆けずり回っている様はまさに鬼ごっこ中の小学生のよう!!

昼間あんなにサボってたのに残業代もらう気だよぅ。


誰か助けてー。

ここに給料泥棒がいますよー。


…見通しがついたのか、今はなんか歌いながらデスクのイスに座りながら揺れている。

右に――左に――。


ギィギィうるさいですよー。



…本当にうちの上司変わってる…ツカレタ。


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