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2006.8.21 ミウチギンガ
通り過ぎてゆくものは
現だろうか 幻だろうか
握ろうとした手から零れ落ちる
思い出という名の記憶たちが
足元できらきらと煌めいて
見つめるだけでも楽しかったけれど
やはりこの胸へと掬い上げたくて
触れようとしたら 途端
弾け溶けた
湧き出るのは同じなのに なぜだろう
この身のうちに
ほの暗く灯るものの方が多いのは
誰かに訊ねたかったけど
その問いに答えられる者は
私しかいなかった
もっと目を凝らせば
また違う何かも見えるだろうか
足元に星
身のうちには闇
太陽にもいつか
出会う時があるだろう
心 澄ませば




