普通のこと、
「普通そうだろう」
産まれてから幾度となく聞くそんな一言。その普通は、本当に普通のことですか?
人それぞれに普通や当たり前の基準があって、そこから外れると「おかしい」と言われる。例えば100mを10秒で走れる人達の基準では、それが普通。東大に合格出来る人達の基準では、テストで良い点を取るのは普通。けれど凡人からは、それは凄いことで、誰にも出来ることじゃないと認識されているはず。
人により「普通」は異なっていて当然。
けれど「毎日学校に通うこと」「仕事をすること」は誰にでも出来ること、むしろ「そうでなければおかしい」と思っている方が大半ではないでしょうか?でもそれが出来ない人もいます。そうした「普通」に憧れる人もいます。その「普通」が出来なくて悩んだり苦しんだりしている人もいます。
自分のことを聞かれたとき、「普通」と答える人は多いでしょう。けれど、その評価は他人から見た時に「普通」じゃないこともあるんじゃないでしょうか?全てを自分の「普通」にあてはめて、他者を評価したり、貶めたりしていませんか?
自分のことを「普通」だと言いきるのは、謙遜などではなく、とても傲慢なことだと思いませんか?