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とある神様のおもてなし狂想曲  作者: 楽土 毅
エピローグ 70億分の
66/70

沙良の危機回避能力は七歳児レベルか

「沙良ちゃんはほんとよく怪我する子だねぇ。うちの孫といい勝負だよ」


 保健室の先生――吉永先生とはすでに仲良しである。優しい先生だからみんなから好かれているし、私だって大好きだ。


 吉永先生に消毒して貰い、絆創膏も貼って貰って、一息ついたところでそんな話になった。


「先生のお孫さんはおいくつでしたっけ」

「七つだよ」


 聞いた瞬間、後ろにいた佳香がぶっと噴き出した。そして三春がしみじみ呟く。


「沙良の危機回避能力は七歳児レベルか。これはもうなにかの病気なんじゃ……」

「私こう見えてもツテはあるからね。いい医者紹介してあげてもいいよ」

「ええ⁉ そんな真面目な話⁉」

「あはは! いやあ冗談さね。沙良ちゃんは大丈夫。何も心配してないよ」


 吉永先生はけらけら笑って私の肩を叩くが、こちらとしては笑う気にはなれない。私はこの先本当にまともに生きていけるのか、本気で心配だ。


 そんな心中を察してか、吉永先生は穏やかに笑いつつ、こう続けた。


「だって沙良ちゃんの周りには、沙良ちゃんを助けてくれる人がたくさんいるじゃない」


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