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とある神様のおもてなし狂想曲  作者: 楽土 毅
エピローグ 70億分の
64/70

いや、ずっとゲームしてた

 土日を挟んでの月曜日、今日は『よろず部』にとって運命の日であると言って良かった。先週の金曜に行われた『審問会』の結果が出るのだ。


「み、みはるん、どうしよう……今日起きてからずっとお腹痛くて……」


 その日の登校中のこと、私は三春と一緒に佳香の家に寄ってきていた。

 ちなみに今私が三春と一緒にいるのは、彼女の家に居候させて貰っているからだ。佐々野宅は屋根がぶっ壊されてしまったので、絶賛修理中である。


「そう言えば、今朝もあんまり食べてなかったわね。何、身ごもり?」

「私はそんな不埒な女じゃないですー。そうじゃなくて、今日は『審問会』の結果出るでしょ? それが心配なの」

「ああ、それか」

「それかって……みはるんは心配じゃないの?」


 素っ気ない物言いに、私は頬を膨らした。

 こちとら、夕べから何も喉を通ってないというのに。


「まあ、気にしても仕方ないし、なるようにしかならないでしょ。ていうか、大丈夫だって。『審問会』も上手く切り抜けられたんでしょ?」

「まあ、それはね……」


 実を言うと、生徒会副会長の三木杉さんには結構絞られたのだが、結局今までは言えないでいた。三春も佳香も上手くいったという私の言葉を信じているのだ。


 ――やばい、それを考えると余計にお腹の調子が……


「よお~ッス……」


 と、ようやく玄関から佳香が姿を現した。寝起きなのか足運びが覚束ない。目も半開きだ。その姿を見て私は、仲間を見つけた予感がして嬉しくなった。


「おお、よっしーも心配で眠れなかったクチだね!」

「いや、ずっとゲームしてた」

「…………さいですか」


 結局、『審問会』の結果発表を前にして怯えているのは私だけのようだ。


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