表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【コミックス第1巻発売中!】女キャラで異世界転移してチートっぽいけど雑魚キャラなので目立たず平和な庶民を目指します!  作者: TA☆KA
序章:はじまりの大森林

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

11/239

11話 エピローグ スージィ大いに慌てる

序章エピローグです。短いです^^;

「お腹減ったなぁ……」


 つい心情が零れてしまう。


 今は、オーク集落のあった窪地を背にして進んでいた。

 川で身体を清めようと西に向かっているのだ。


 因みに、先ほど下着は付けた。


 不用意に女の匂いを放って、オークを誘い込んだ事に少しばかり反省した様だ。


「それにしても、ココって森の端からもう10キロ無いよな……。人里からこの程度の距離にこんな危険なコロニーがあるってヤバくね?……もう少し、この近辺見回ってから人里へ出た方が良いかもね……」


 なにやら、言い訳じみた事を考え始めた様だ。


「あぁ、でも食糧確保は憂鬱な問題だよなぁ……。そ言えばあの汚物共は上手いコト捌いてたな……。何の動物かはよく分んなかったけど、なんか鹿っぽかったり猪ぽかったり……魚もあったな……いや!いらないけどね!汚物の手による物なんか絶対に食わないけどさっ!……ン?イヤまてっ!?サカナっ?!魚があったか!魚なら解体しなくて良いんじゃね!?そうだよ!なんで今まで気が付かなかった?魚ならそのまま焼けば良いんじゃん!なんてこったい!ずっと水辺で過ごしてたのに何故今まで気付かない?!オレってマヌケ?!大マヌケ!!川に急がねば!!魚採るぞ!川魚だ!塩が欲しいかもだけどそのままでもイイや!サカナだっ!焼き魚パーティーだっっ!イヤッフゥッ!!」


 思わず喜び勇んで走り出そうした時……。瞬時に右腕を上げ、握っていた剣を背中側へ廻し、ガキンッと高速で飛来した何かを剣で斬り弾いた。



「うえぇまたぁ?」


 『ブレッドビートル』だった。


「何で又来んねん!?」


 エセ関西弁が胡散臭い。


「まっさか昨日の仕返しって事? 仲間連れてお礼参りとかどこのヤク〇屋さんよっ!? よくまぁ見つけて来たなっ!? ストーカーかっ! 女の子に嫌われるからねっっ!? うわぁコレ500超えてね?」


 そんな愚痴とも悲鳴ともつかない叫びを上げながら、次々と飛来するビートルを斬り落として行った。


 ブレッドビートルの初速は500m/sを上回る。

 連続で音速を超えた破裂音を響かせ、マシンガンが弾丸をばら撒く様に飛来する。


 それを逆手に持った剣でキンキンと金属音を響かせ、ブレードの残像を残しながら次々斬り弾く。


「またつまらぬ物を切ってしまっ……ぢゃなくてっ! ホンットキリ無いわコレ!!! 早く魚取りに行きたいのにさっ!! クッソ! またスキルでブッ飛ばし……」


 いや。待て……と思いとどまる。


 もうココは人里から10キロと離れていない。

 そんな場所で派手なスキルぶっ放し、広範囲の森林に大ダメージを与えたら?


 今居る数は、昨日より遥かに多い500超えだ。

 全部一度で殲滅するとなれば、威力は昨日の比では無い。


(ヤヴァイ!! 今使う訳にはいかねぇ!!)


 先ほど、オークの集落を焼き尽くして来たばかりの筈だが、オークはカウントに入れないらしい。


「うぁーーっめんどくせっ! 全部落とさなきゃいけないのね!? 何この作業? この苦行? ……まぁやりますけどさっ! やりますけどねっ!! ……いや? まてよ。コッチの使えば良いんじゃね?」


 やはりスキルを使う事にした。


「無駄無駄無駄ぁ!」


≪ザ・ワールド・オブ・フィアー≫

 エンチャントチャネラーのスキル。

 自分を中心に広範囲に渡り自分より弱い敵に恐怖を植え込み、逃げるように仕向けるスキル。


 周りの空気が変わった。

 一瞬で凍りついた。

 恐怖が瞬く間にスージィから溢れ出し、広範囲に広がって行く。


 ザワァっと森が揺れた。


 猛烈な勢いで生き物と云う生き物が、スージィの周りから全力で逃げ出し始めた。


「わははははははははは!見たか!ワタシだってなぁ!こうやって平和的解決出来るんだよ!自然破壊も行わず見事敵を撃退して見せたぞっ!わはははははh……あ、あれ?ちょ、ちょっと!逃げすぎぢゃね!?逃げすぎでしょアンタらっ?!5キロ以上先のMobも逃げてるってどゆことぉーっ?!うぇえええ?!ヤッバイってぇ!!あひィィィ!溢れちゃう!森から溢れ出ちゃうぅぅ!!でちゃうよぉぉぉ!!!」


 何故か最後の方で言い回しが卑猥になっているが、大慌てである。


 このままだと、人里へMobが大量に雪崩れ込む。

 ちょっとしたスタンピードを起こした様になってしまう。

 犠牲者だって出るかもしれない。


 不味い!!


 スージィは大慌てでMobを殲滅し尽くすべく、南へ向かって全力で走り出した。


「うひぃ~~~ん! サカナァーーーっっ!」


 泣きながら走った。

お読み頂きありがとう御座いました!

今回で序章終了です。次回から、よーーやくっ!スージィ以外の『人』の登場です(アワワワ


誤字脱字ございましたら、ご指摘宜しくお願い致します<(_ _)>

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
cont_access.php?citi_cont_id=66226071&si ツギクルバナー
第1巻発売予告
9bgni59mfv0m95un1xfxmcl17acd_bbw_io_io_8mw0.jpg
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ