なりたい
なれるのならば
僕は、変わり者。
ずっとそうだ。
みんなとは観点が違って、収集する知識の内容も、量も違う。
考え方、感じ方、何から何まで、平均という名の筋から逸れている。
ゲームの武器や魔法を糧に英単語を覚えようとする奴、どこにいる?
キャラクターの名前の由来を徹底的に調べ上げようとする奴、どこにいる?
たぶん、ここにしかいない。
僕しか、いない。
僕の辞書は、付箋の森ができている。
調べた英単語に丸をつけて、その単語を書いた付箋をページに貼る。
林立する付箋たち。
達成感をくれるとともに、僕の、他とのズレを、より一層明確にする。
僕は、中心からズレている。
僕自身がフロンティア。
普通になりたい。
ズレをなくしたい。
でも。
量産品にはなりたくない。
僕の、僕を形成するものは、絶対に失くしたくない。
量産されたくないのに、なんて、身勝手なんだろう。
普通になりたい、無理な願い。
これからも、変わり者として生きていきます。