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PART 3

 ヒルトン・カビット氏は私たちの元から帰った翌朝,その前の日と同じ場所に,メッセージが書かれているのを見つけた。それはとても短いものだった。

(暗号文)

 その二日後の夕方,また別の踊る人形がドアの前に置かれていた。

(暗号文)

 正確な写しがすぐホームズのところに送られてきた。彼はこの奇怪なfrieze(注:訳が分からない)を何度か折り曲げ,驚愕と恐れの入り混じった叫び声をあげて突然立ち上がった。

「私達はすぐにこの恐怖を取り去らなくては」

 そう彼は言った。

「明日は朝食を早くすまし,始発電車に乗ろう。カビット氏のところへできるだけ早く行かないと。」

 ところが,翌朝カビット氏の家へ着くと,私達はカビット夫妻が銃で撃たれて倒れているのを発見した。カビット氏は心臓を撃たれて即死だったが,奥さんのほうはまだ息があり,助かる見込みがあった。部屋からは,カートリッジが二つ空の拳銃が一つだけ見つかった。拳銃は二人の間に落ちていた。これは,一人がもう一人を撃ち,それから自殺をした,ということだろう。

 使用人の証言によると,彼らは銃声によって目覚めたという。そしてその一分後に二発目が聞こえた。窓は内側から閉められている。そして,彼らの知る限り,夫婦の間にいさかい等はなかったという。

部屋は小さなものであった。壁のうち三つは書棚,残り一つに窓があり,庭に面していた。ホームズは突然振り返り,彼の長く,細い指を窓の下に伸ばした。窓サッシ下部1インチのところに,真っ直ぐあいた穴があった。それは第三の弾痕であった。つまり,ここにはもう一人,人物が存在していたということだ。

「悲劇が起こった際,窓は開いていたのだと思う。」

 ホームズは言った。

「ここには事件に関わる第三の人物がいたと思われる。この窓が開いているときに外から銃撃した人物のことだ。それを撃とうとして,窓枠に当たったのだろう。」

「しかし,なぜ窓が閉じられ,鍵もかけられていたんだい?」

 私はそう尋ねた。

「奥さんが本能的にそうしたのだろう。」


 私達は書斎の窓のところまで広がっている花壇にまわった。すると,花が踏み倒されていて,柔らかい土には足あとが残っていた。ホームズが草の間を探す。そしてとうとう,満足げな声を上げて,小さな弾倉を拾い上げた――三つ目のカートリッジだった。

「この事件も,ほぼ解決しただろう。」

 ホームズは言った。

「今知りたいことは,この近所に,「エルリッジ」という名で知られている宿があるかどうかだ。」

 使用人の一人が,その名前の農家が一マイル離れたところに住んでいるのを覚えていた。ホームズは,ポケットからたくさんの躍る人形の紙を取り出した。それを見ながら彼は少しの間,書斎の机で作業をしていた。そしてそのメモを使用人に手渡し,その農家の住所へ出すように言った。


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