キチガイは 怖い
「おはようございます……」
明らかに眠そうな声で誰もいない酒場に顔を出す。
この声の主は僕、夜神 就、通称『瞬速の鎌鼬』である。
さて、この時間帯……あ、まだ6時だ、キチガイ共寝てるよ。
まぁ、しょうがないだろう。
なんたってそのキチガイ共は、この世界最大のコミュニケーションサイト、ツリッターを使って夜な夜な
「○○生誕祭!いやもう愛してますよ私の嫁ですようへへへへ」
とか
「┗( ^o^)┛ドコドコドコドコ ┏( ^o^)┓ドコドコドコドコ (^o^)ソイヤッ」
とか
「_(ˇωˇ」∠)_ スヤァ……」
とか言って夜ふかししているのだから。
だいたい起きてくるのは、笑えることに10時とかだ、遅い。
だから僕が早起きして朝ごはんとか準備しなければいけないのだ。
大体十何人分を一人で。
ちなみに、なんで酒場で朝ごはん?とか思うだろう。
この酒場の出口を出たところに、僕たち幹部のシェアハウスがあるのだ。
ならそこで朝ごはん食えばいーじゃん、って話なのだが……。
何故か酒場で食う、何故か。
ボォス……あぁ、このギルドのギルドマスターです、名前は確か……
空村 カンナ 通称『最強の大空』
最強らしいのです、戦ったところは見たことありませんけど。
あ、話ずれた。
閑話休題
そのボォスが、何故か、酒場で朝ごはんを食べた。
なんか騒がしい方が楽しいそうで。
そしたら他の幹部…まぁ、通り名がある人たちですね、僕みたいな。
で、他の幹部が、何故か酒場で朝ごはんを食べ始めたということです。
「さてと、作るかなぁ……」
さて、ここで属性の炎……簡単に言えば特性を持った炎ですね。
その炎を、フライパンに流し込みます。
魔力流せって?ここ異世界じゃないです。 あ、メタ発言すいません。
まぁ、僕の炎は、速さ、まぁ加速させるんですよ、使った物の時間の経過の速さとか。
まぁ流し込んで何をするのかというと。
30秒でオムレツを作ります。
自分自身も早くさせて作業をめっちゃ早くさせたら大体30秒で1つ、オムレツを作れます、めっちゃ便利。
ー午前10時ー
「……うん、今日もいい出来。」
目の前の長テーブルの上には、十何人分の朝食がおいてあった。
本日のメニューはこれです。
オムレツ、トマト、味噌汁、ご飯。
一番得意な料理です。
さて、起こしに行きますか。