『そばにいて── (わたしを 見捨てるまえに) 』
掲載日:2025/12/21
とりあえず読んでみてください。
Ⅰ
わたしは
あなたのまなざしの中で
ほのかに かたちを結ぶ
Ⅱ
あなたの視線の綻びが
わたしを──
霧のなかへと
ほどいていく
Ⅲ
乾いた掌を
ひらいたまま
沈黙の中で
名を呼ばれるのを
待っていた
Ⅳ
けれど 本当は
ただ そばにいてほしかっただけ
忘れられるのが
こわかった
Ⅴ
その願いを
ためいきに 沈めたまま
わたしは
わたしを
見捨てていた
Ⅵ
夜は
わたしの声を
凍らせたまま
明けることを
忘れていた──
------------------------
読んでくださった方々、ありがとうございました。




