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幕間4

 今日も夕食のあとの軽食タイムを迎えたユーリとアンナの二人だったが。

 部屋の中は少し重い空気が支配していた。


「お見合いのために設けられた期間も、もう半分以上が終わってしまいましたね……」

「……結婚したいっていう僕の願い、無理があることだったのかな……」


 懇意こんいだった女性を含めて多数とお見合いをし……明らかに次の段階に進めそうにない結果ばかりになっていた。

 ユーリに弱気の虫が湧いてきても不思議ではない。


「ひょっとして、結婚なんてしないほうがいいのかなあ……」


 そうぼやきながらアンナ手作りのクッキーをかじるユーリ。


 かつてのユーリは結婚というものに無邪気に憧れていた。

 結婚すれば、きっと夫婦で幸せな生活を送れるのだと。

 しかしここまでの経緯で、それはあまりにも楽観的な考えだったのではないかと思うようになっていた。


 ――結婚は人生の墓場だという言葉は、あながち間違いではないのかもしれない。


 などと悪い方向に考えが向きつつあったユーリを引き戻したのは、やはりアンナだった。


「……まだ、ユーリさまと結ばれたいと思っている人はいるはずです。もう少し、頑張ってみましょう」


 激励するためか、いつもよりもやや強めの語気でユーリを諭すアンナ。

 ユーリは目をぱちくりとさせ、アンナを見返した。

 アンナは真剣なまなざしでユーリのことを見つめており、ユーリは先ほどの自分の発言を恥ずかしく思った。


「うん……力づけてくれてありがとう。僕が言い出したことなんだから、さっきみたいなことは言っちゃ駄目だよね」

「ええ。それにきっと、ユーリさまにふさわしい人がどこかにいるはずですよ」


 確信に満ちた笑みを浮かべて、アンナはそう言い切った。

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