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第五十四話 川近くの野営地にて3

「エ、エニカ姉様って異世界から来たんだね⋯!?

 出会ってからずっと驚きの連続だったけど、今知ったことが一番かもしれないよ⋯!」

「ピ、ピギャァ⋯!?」

 コロが私の事情を話し終えると、案の定二人は凄く驚いていた。

「コロが話してくれた通り、私自身に魔力が殆ど無かったことがエターナレンに来てすぐの時に分かったんだ。

 だから、まずは従魔契約をして仲間を増やしながら生活を整えたり、身の回りの安全を確保することを急いで取り組んだ方がいいってコロとも話して、ソイルに仲間になってもらったり、森を抜けるために旅をしていたんだ。

 二人に黙ってるつもりは無かったけど、話すタイミングが中々見つからなくてゴメンね⋯」

「それはボクたちに事情を話す暇なんて無かったと思うよ!

 この森を抜けて街へ向かうってなったら、魔力は生活にも戦闘にもある程度は必要になるし、危険な魔物だってウヨウヨいるような場所なんだから、その判断は間違いないと思う!

 むしろこんな大事なことをボクたちに話してくれてありがとう、エニカ姉様」

「ピギャピギャ!ピギャァ!」

「ヒサメ⋯ソイル⋯二人共、本当にありがとう」

 ヒサメの言葉にソイルが力強く頷いてくれた。

 ヒサメもソイルも理解力が高くて本当にありがたいよ⋯ 

 あとスルーしかけたけど、この森やっぱり危ないところなのね⋯

「マスターさんのことも分かったよ。

 マスターさんがいなければ、今ボクたちはエニカ姉様と会うことは無かったんだね⋯」

「ピギャァ⋯」

 ヒサメと共にしみじみと頷くソイル。

 ソイルもだけどヒサメもマスターさんがどんな人か分かってくれたみたいでホッとした。

『お二人がエニカ様のご事情を理解して下さり、私も安心致しました』

 コロが事情を理解してくれた二人に話しかける。

『しかし!何度でも言わせて頂きますがく れ ぐ れも!エニカ様が迷い人⋯異世界からの転移者であることは人前で公言しないようにっ!!』

「当然だよコロ君!!そこら辺の有象無象にエニカ姉様の秘密をほんの僅かでも漏らすような真似はしないさっ!!!」

「ピギャアッ!!!」

 強い念押しをしたコロの注意に、秒で頼もしい返事をしてくれた二人。

 二人が仲間になってくれて本当に良かった⋯

「また一つエニカ姉様のことを深く知ることが出来ただけでなく、さらに信頼してもらうことが出来たんだ⋯エニカ姉様が認めたのならともかく、それ以外の輩には微かにでも秘密と信頼は奪わせないよ⋯!」

「ピギャピギャァ⋯!」

 気のせいか、ヒサメとソイルから確固たる決意が目に見える気がした。

『その言葉、決して違わないで下さいね。ヒサメ、ソイル。もしその誓いを反故にした場合、どうなるか分かりますか?

 徹底的にエニカ様から嫌われることになりますし、従魔契約も解除しますよ』

「え⋯待って私そこまで言ってな、」

「嫌っ⋯嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ!!!

 絶っっっ対に裏切らないからボクを嫌いにならないでエニカ姉様!!!!!ううっ⋯」

「ピギャギャ!!ピギャピギャ、ピィィィ⋯!!」

「コロ、二人を脅かし過ぎだよ!ヒサメもソイルも泣いちゃったよ!」

『念には念を入れて、です。その点に関しては、例えエニカ様から止められることがありましても、厳しく参りたいと思います。

 万が一、少しの油断でエニカ様の出自が分かってしまえば、襲われたり、攫われたりする危険性が一気に跳ね上がります。

 その可能性を少しでも排除出来るのなら、どのようなことでもしたいと考えております』

 真剣な眼差しで話すコロ。

 ⋯私の考えがまだまだ色々と甘いことを考えさせられるよ。

「⋯分かったよ、コロ。コロの言い分の方が正しいと思う。

 だけど、わざと私の情報を漏らしたりとか悪意が無ければ、嫌ったり、契約を解除したりしないようにしたいと思ってるんだけどダメかな?」

『そうですね⋯時と場合によるかと思いますが、私への相談を必ずして下さるのでしたら、良いことに致しましょう』

「エニカ姉様安心して!!!万が一エニカ姉様の秘密を知られたら道連れにする覚悟で口封じするから!!!」

「ピギャァッ!!!」

 仕方がないように答えてくれたコロと、すぐに泣き止んで返事をしてくれた二人。

 ⋯私の方こそ、みんながこれだけ気を付けるって言ってくれてる以上、自分のミスで転移者であることをバレないようにしないとだね。

「私も自分のミスとかで転移者なのをバレないようにするから、改めてみんなにご協力をお願いします!」

『⋯!はいっ!エニカ様!』

「⋯!ピギャ!」

「⋯!勿論だよエニカ姉様!」

 勢いよく頭を下げた私に、みんな一瞬呆気に取られてたけど、すぐに笑顔で返事をしてくれた。

「ありがとう!コロ、ソイル、ヒサメ!

 あ、ところで最初の話に戻るんだけど、森を抜ける期間ってどうするんだっけ?」

『そのことですが、一旦ソイルかヒサメに私を空へ打ち上げて貰ってからお話ししたいと思います!』

 へっ???コロを打ち上げるって何で???

 期間を決めるのとコロを打ち上げることって関係あることなの???

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