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第十四話 始まりの洞窟にて14

『まずは光の球体を出現させるためには、光属性の魔力を思い浮かべて下さい』

 私は目を閉じて魔力を想像してみることにした。

 光属性の魔力は白って言ってたよね。白だとちょうどコロがいるから、コロのオパールのような白色を思い浮かべてみよう。

『魔力の想像は出来ましたでしょうか?』

 尋ねるコロに無言でコクリと頷いた。

『では次の動作に参ります。想像した魔力を白い光の球体に変化させて下さい』

 思い浮かべた白色をまずはコロの姿に変えてから、まん丸な形を作っていった。

『では最後の工程です。光の球体のご想像が出来ましたら、その球体が目の前にあることを強く思い浮かべながら、発現しやすいよう声を出してみて下さい』

 頭の中で作った光の玉が出やすいように声を出す⋯すぐに思いつくのは「光よ出ろ」かな。

 あんまり色々拘って技名みたいに考えたら、後で黒歴史になりそうな予感もするし。

 ひとまずは一呼吸置いてから声を発した。

「光よ、出ろ!!」

 声に出した瞬間、目の前で小さな光がパッと出てきた。

 けど、本当に光が出たことの感動の余韻に浸る間もなく光の球はすぐに消えてしまった。

『「え?」』

 私とコロの声が重なる。今一瞬、小さい光が光った筈なのにすぐ消えなかった???

「コロ見た?今、何か光ってたよね?すぐ消えたけど」

『え、ええ。私もしかと拝見しましたが確かに光魔法として発現しておりました。

 ⋯すぐに消えてしまったということは、エニカ様があえてなさったことではないのですね』

 コロの声のトーンが下がっている。これはちょっと雲行きが怪しくなってきてる?

「え?うん⋯もう一度してみようか?」

『いえ、お待ち下さい。魔法を行使されてから何か異変はございませんか?

 例えば、魔法の行使前より疲れを感じておられたり、気分が優れないような気がされたりなどの変化はいかがですか?』

「!?」

 図星だった。あの一瞬の出来事だったのに、その後に妙な疲れをやたら感じるのだ。

「う、うん⋯コロの言う通り、あの光が出てから疲れっぽい気がするんだよね」

『ああ、やはり⋯⋯エニカ様、お疲れになられているところ、大変申し訳ありませんが一旦柩の蓋のみ開けて頂けませんでしょうか?以降は私が行えますのでどうか…』

「いいよ。私も手伝おうか?」

『ありがとうございます。しかし今はエニカ様のお気持ちのみ頂きますね』

「あ、うん、分かった…」

 あのコロにきっぱりと断られた。内心ちょっとショックを受けつつ、柩の蓋を開けた。

 柩を開けた隙間から器用にコロが入り込んだ。何かを探しているようだ。

 開けた棺の蓋をどかしている最中に、コロは何かを頭に乗っけて柩から出てきた。

 それは見た目はシンプルなルーペのような道具だった。

『エニカ様。こちらの道具は『望魔鏡』といいまして、レンズに写した対象物の使用できる魔力属性、魔力量、魔力の質が見える魔導具となっております。

 無礼は承知ですが、エニカ様の魔力を拝見させて頂いてもよろしいでしょうか?』

「そんな道具があるんだ。いいよ写してもらっても」

『では失礼致しま……ええええええっ!!!!?』

 どうやって持っているかは分からないけど、コロがルーペ型の魔導具をかざした途端、突然叫び声を上げた。

 え? え? な、何が起こってるの?めちゃくちゃ不安になるんだけど⋯

「こ、コロ⋯⋯?何があった、ブッ!!?」

『エニカ様〜〜〜!!本当はお身体の具合が辛くあられたのではありませんかっ!!!?頭が痛んだり、お腹が痛たんだりなどなど〜〜〜!!!エニカ様とこうやってお会い出来たのにもうお別れは嫌です〜〜〜!!!死なないで下さいエニカ様ぁぁぁ!!!』

「今この瞬間に死にそうなんだけどっ!!!」

『はうんっ!!』

 突然顔に張り付いてきたコロを軽くキュッと握りながら引き離した。握った瞬間、ちょっと喘いでなかった?

「で、今その望魔鏡?で何が見えたの?あんまりいい結果ではなさそうだけど」

『ああっ!大変失礼致しました!望魔鏡の結果に我を忘れておりました!まずはこちらをご覧下さい!』

 コロから差し出された魔導具を言われた通り見てみる。

 望魔鏡は(ふち)の部分に12個の宝石がついたルーペの形になっていて、私が確認して見てみると縁の宝石はキラキラ光っていて綺麗なのに、レンズ部分には真ん中にちっさいヒビ?みたいなのが入っていた。

「どう見ればいいのかよく分からないや⋯」

『ご説明致しますと、こちらの魔導具はレンズと宝石に魔力が込められており、レンズは通常透明ですが写した者の魔力に反応してレンズ内で魔力量と使用できる魔力属性を確認できます。

 縁の宝石部分は魔力の質の高さを視覚化することができます。

 エニカ様の結果は、魔力属性は全て使用できる上に魔力の質は最高です。しかし魔力量は何故生きているのか不思議なぐらい少ないのです!』

「へ?」

 このレンズのヒビみたいなのって私の魔力量ってこと!!?

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