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―――ザラ。ザラ。

―――ペロ。ペロ。


うーん、やっぱり牧場で食べるソフトクリームは最高だな。


見渡す限りの草原に、のびのびと歩く牛たち。動物と自然が好きな者にとってこれほど最高なシチュエーションはない。



「楽しんでくれてそうで嬉しいよ」


そう言って話しかけてきたのは、最近仲良くなったゆうすけだ。この牧場主の息子であり、今日はタダで、牧場を楽しませてくれている。


「ああ、最高だ、たけしも来れればよかったのにな」


「用事があるんじゃ、しょうがないよね。そうだヤギも見ていくだろ? 動物好きだもんね」


「ヤギもいるのか? いいね見せてくれよ!!」


そう言って、2人でヤギのいる畜舎に向かった。





「どう? 子ヤギは可愛いだろ?」


「ああ、最高だ!!」


「あ、少しここで待っていてくれる? ちょっとしたサプライズがあるんだ」


「分かった」


ゆうすけが畜舎から出ていったのを確認し、ヤギと赤ちゃん言葉で戯れ始める。


その時。


――――プルルルル。プルルルル。


携帯が鳴った。


――――ピッ。


「おお、たけしじゃないか ……え? 今からゲーセン? いやお前、用事があるから来なかったくせに何言ってんだよ ……何の話しだって? いや、お前が急用で今日はこれないって


―――ドゴッ。


後ろからナニカで殴られる。前のめりに倒れ意識を失った。



「そろそろ起きてよ」


「んー」


「あ、目が覚めたみたいだね!! おはよう」


「ゆうすけ…… なんだこれは、なぜ俺は縛られてるんだ?」


「たくみ」


「え?」


「たくみって知ってるよね?」


「あ、ああ」


「ん? どうしたのかな? 友達だったんだよね?」


……。


「うんうん、そうだよね。そんな君に質問です。たくみ君はなぜ死んじゃったんだろうね」


「し、知らない」


「本当に?」


「ああ」


「んー分かったよ」


そう言って、大きな瓶を箱から取り出すゆうすけ。


「それはなんだ?」


「塩水だよ、ほら。うーしょっぱい!」


指に取り、ゆうすけは自分で舐めた。そして、そのままこちらに向かってくる。目の前で止まると服を脱がせ始めた。


「馬鹿、辞めろ!! 何で服を脱がせるんだ」


「昔ね、こんな拷問があったの知ってるかな?」

いきなり拷問の話しを始めた事にビックリしていると、その驚いた顔を見て、笑みを浮かべ続きを語りだす。


「罪人を椅子に縛り付けて、裸足にして足の裏に塩水を塗るんだ、そしてね、やぎをそこに放すと、なんとぺろぺろ舐めちゃうんだよ」


その話を聞いても、いまいちピンとこない。


「ん? それがなんで拷問なのかって顔をしてるね。ヤギの舌ってすごくザラザラしてるんだよ。それでね、やぎは塩が大好きだから罪人がやめてくれ!! って言ってもペロペロ舐め続けるんだ、たとえ肉が全部剥がれ落ちても、塩水を与え続けたらずっと舐め続ける」


ここにきてやっと、恐怖が襲ってきた。


「今から行うのは、足裏だけじゃない、体全体でそれを体感してもらおうと思ってさ、だからほら、話してる間に全部脱がせちゃったよ」


いつの間にか手にハサミを持っていてそれで服が切り裂かれていた。


「じゃあ始めようか」



――ザラ。ザラ。


――――ザラ。ザラ。


痛い。

今はまだ、少し痛いだけだがこれから更に痛くなるだろう。


――ザラ。ザラ。


――――ザラ。ザラ。


「ココにもかけちゃおうかな」


塩水を、局部にもかけられた。


――ザラ。ザラ。


痛い。


――――ザラ。ザラ。ザラ。ザラ。ザラ。ザラ。ザラ。ザラ。ザラ。ザラ。ザラ。ザラ。ザラ。ザラ。ザラ。ザラ。ザラ。ザラ。


痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。


集中的にどこかにかけて舐めさせてを繰り返され、色々な所の皮膚がマダラに剥けてくる。




「やめてくれ」


「え? なにを?」


「やめてくれお願いだ!!」


「うーん、うるさいから先ずは舌だけ僕が切るね」


「話すから、たくみの事を話すから!!」


「もういいよ、どうせたくみは返ってこないから。じゃあいくよ」


「や、やめ  ―――ザク。ザク。



んん!! ん!! んんん!!



「無様だね」


――――ザラ。ザラ。


――――ザラ。ザラ。ザラ。ザラ。


――――ザラ。ザラ。ザラ。ザラ。ザラ。ザラ。ザラ。ザラ。ザラ。ザラ。ザラ。ザラ。ザラ。ザラ。ザラ。ザラ。ザラ。ザラ。ザラ。ザラ。ザラ。ザラ。ザラ。ザラ。ザラ。ザラ。ザラ。ザラ。ザラ。ザラ。ザラ。ザラ。ザラ。ザラ。ザラ。ザラ。ザラ。ザラ。ザラ。ザラ。ザラ。ザラ。ザラ。ザラ。ザラ。ザラ。ザラ。ザラ。ザラ。ザラ。ザラ。ザラ。ザラ。ザラ。ザラ。ザラ。ザラ。ザラ。ザラ。ザラ。


んん!! ん!! んんん!! んん!! ん!! んん!! んん!! ん!! ん!! ん… ん…… ん…………。ん………………………。ん……………………………………………………………………………。






―――プルルルル。


「もしもし、たけし君。たくみ君の話さ全部聞いちゃったんだけど。少し、そのことで話がしたいんだ。今から来れるかな? 場所は分かる? ……うん、待ってるね」


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