つんつんってするとね
ひとちゃんっていうの。
ちっちゃなおててにちっちゃなあんよ。
とこちゃんは、おねえちゃんなの
つんつんってほっぺをつっつくと、ほんわりわらってくれた
ひとちゃんはあかちゃん
あのね、これはダンゴムシ
ひとちゃんはね、すぐにぎゅーってしちゃうけど、
ほら、こうやってツンツンってするだけでまぁるくなるんだよ。
ほらね。
ひとちゃんがきゃきゃってわらったの。
ひとちゃんはなんでも「いやーっ」ていうの。
おかあさんはね、とこちゃんもそうだったっていうけれど、
あんなに「いやいや」いっていたら、いつかツンツンのツノがあたまからはえてくるんじゃないかってしんぱいになる。
だけど、とこちゃんのあたまにはツノはない。
だからきっとひとちゃんもだいじょうぶなんだよね?
こちょこちょってしながらおいかけっこしたの。
ひとちゃんはやっとちょこちょこ走っているだけだけど、ひとちゃんはこちょこちょがだいすき。
ひとちゃんのちょこちょこを見ていたら、ころんじゃった。
おひざにすりきず。
とこちゃんがないてたら、なんでだろう
ひとちゃんもないちゃった。
がっこうのね、しゅくだいがあるから、おつくえに向かっておべんきょう。
おぼえ立てのかんじをなんども書いて、ひとちゃんの字を見つけたの。
いもうとの『妹』の字。
ひとちゃんの名前もいつか書けるようになるのかな。
ひとちゃんがわたしのせなかをツンツンしてる。
つんつん、つんつん
「おねーちゃん、あそぼ」
もうダンゴムシさんをぎゅーってしない、大きくなったわたしの妹。
やっぱりほんわりわらってる。
霜月透子さまが企画された「つんつんな話」の童話企画に投稿した童話に寄り添った詩となります。
さまざまなつんつんが集まってくると思います。童話に興味のある方は検索で「ひだまり童話館」「つんつんな話」。参加希望の方は私の活動報告から主催者さまの活動報告へ行き、参加表明をお願いします。
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