始めに
初めまして。私の名前はもっさん。
突然な話だが私には三つの頃からずっと一緒にいる同い年の幼馴染がいる。
幼馴染の名前は本人と相談しておかぴとする。
三十路に足を突っ込んだので付き合いはまあ長いといえる彼女の環境と私の環境はとてもよく似て、そしてどこか不思議な縁があった。
まず母親同士が中学からの同級生。
偶然にも同じ市営団地の同じ棟に入居。
どちらも三人姉弟の中間子。
私の母は姉の父と別れた後私と弟の父と結婚し離婚。
私と姉の年の差は六つ。弟とは三つ。
幼馴染の母親は幼馴染と姉の父と離婚した後弟の父親と結婚、後に離婚。
幼馴染と姉の年の差は三つ。弟とは六つ。
何とも不思議ではないか。
どちらの家庭も共働きにも関わらず常にお金に困る家庭。
私たちはいつも一緒で、同じ道を歩んできた。
苦楽を共にしてお互い家族よりも支え合ってきたので幼馴染でもあり、親友でもあり、家族のような存在。
私たちふたりは、子供の頃から余り幸せを感じた事はなかった。
ふとした時に色んな事を話すのだが、私たち二人が総じて同じ事をいう言葉がある。
もしも来世が本当にあるからもう二度と同じ親からは生まれたくない。
これに尽きる。
育ててもらって偉そうに言うなと思われるだろうが私たちは二人とも生まれてこない方がマシだったと今でも思っている。
それなりに楽しく、馬鹿をやって生きているけどふとした時にそう思う。
幼馴染は家の家政婦だった。
母親に虐待され金を取られ青春時代でもある十代、二十代前半を奴隷のように過ごした。
私は理不尽な暴力さえ振るわれなかったが大変生きづらい四半世紀を送った。
私たちが幼少の頃から受けたトラウマは今でも根強く心の中に残っているのだ。