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100の資格を持つ勇者  作者: 小鳥遊カンナ
Cランク試験
99/119

今、再びの神託

夕暮れ。



俺たちは野営の準備をすることになった。

野営と言っても、馬車があるのでこの中で寝ることができる。

食材も毒抜きしておいたソーダタケと、買い置きの保存食があるので、これも大丈夫そうだ。


2人は先ほどと変わらず、火を起こしたり、水を汲んだりしている。



「ね、薪が足りなくなると困るからちょっととってくるわね。それで申し訳ないんだけど、来てもらってもいいかしら?」

セーブはそう言うと俺の返事も聞かずに、スタスタと茂みに向かって行ってしまった。

俺は慌ててセーブを追いかける。


・・・。

・・・・・・。


どんどん奥に進むセーブ。

そしてそれを追いかけるジンバ。


しばらく先に進むと、セーブは立ち止まり、こちらに向き直る。

そして・・・。


「だからスキルに頼りすぎるなって言ったでしょ!!!」

と俺に向かって一喝したのだった!!




*********

「っ!!!!」

一喝を受けて、驚き竦み上がるジンバ。

よく見るとセーブの後ろに、見覚えのある女性の姿が背後霊の様に立っている。

亜麻色の長い髪と白い衣。

そうだ、この姿は・・・。

「め、女神様!!」


「ええ、そうよ。

ホントは来るつもりじゃなかったけど・・・、でも話しておかなきゃいけないことがあるから、彼女の身体を借りて降りてきました。」

女神様の表情はいつもの様な優しい笑みは無く、真剣な表情だ。


「貴方のスキルは素晴らしいものがあります。ですが、過信してはいけない。魔法も使っていきなさいと伝えましたね。

スキルで召喚したガーディアンの能力は、召喚者の能力に比例します。

レベル差が大きい相手では、いかに強力なガーディアンでも対応することが出来ません。」

女神様は淡々とジンバに向けて話す。

「貴方は魔法を覚えることで満足してしまった。

だから練習では使えても、実戦で魔法を使わなかった。使うことを意識できなかった。

その結果、貴方は一度死んでしまった。」

「まさかあんな強い奴がくるなんて思わなかった!それに魔法が使えたとしても・・・・・・。」

「勝てるわけはなかった。かしら?

なるほどなるほど。その様な気持ちでいると、今度のCランク試験には間違いなく不合格です。」

「えぇ!?」

「当たり前でしょ、そんな気持ちで合格できるほど試験は甘くないの、だからね。」

女神様はジンバに指を突きつけると

「もう一度、もう一度だけ同じ神託を下します。

魔法と資格をリンクさせなさい!

そして、今度こそ魔法もスキルも仲間も、みんなひっくるめて戦える様になりなさい。

いいですね?」

そう言われたジンバは、拳をぎゅっと握りしめて

「はい!今度こそは必ず!」

と返したのであった。

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