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100の資格を持つ勇者  作者: 小鳥遊カンナ
Cランク試験
97/119

贈り物の日

「ダニエル、コーク、ティフ。

三人とも色々ありがとう。わざわざ助けに来てくれて。」

ギルドからの帰り道、三人にそう伝える。

単純に三人が来てくれたことも嬉しかった。


「やっと、少しだけ恩が返せました。

でも、まだ返し終えてはいないんです。」

ダニエルは俺の方を向き直るとそう言った。



「死なないでください。ジンバさん。

セーブさんも、エポックさんも。死なないでください。

僕だけじゃない、コークも、ティフも、まだこれから恩返しをするんです。」

「ああ・・・・・・。」

ダニエルは口調強めにいう、俺は目を合わせて頷く。





「信じてます。私は皆さんのことを。」

ティフはそういうと、首にかけていた木で作られたペンダントを俺ではなく、セーブに渡し

「これは昔、私のお母さんから貰ったペンダントです。このペンダントには不思議な力があると聞いています。

どんな力なのか、わたしにはわからなかったのですが。」

「そんな大切なもの、頂けないわ。」

セーブはペンダントをティフの手に返そうとするが、ティフは首を横に振り

「これはセーブさんがお持ちになった方が良いと、感じたのです。

何故だかわからないのですが、これもお持ちになれば災いを防げるのでは、と。」

と言って、セーブの首にペンダントをかけた。

チェスナット色の木、それがティアドロップ型に加工され、いくつかの透明な石が埋め込まれたペンダントだった。

「・・・・・・ありがとう、ティフ。大切に使わせていただくわ。」




「エポックさんも、どうかお気をつけて。」

「ありがとう、コーク!」

エポックはコークと固い握手を交わしている。


「私もティフと同じように、これをお守りがわりに使って。」

そう言って渡してきたのはダガーナイフだった。

いつだったか、エポックがナイフ選びで見ていたナイフの一つだ。

「私のようなフェンサーは、鎧で守られた相手と戦うときのために、こういう突き刺しナイフを用意しておくの。

エポックさんにも役に立つかなって。お揃いのを買っていたんです。」

エポックは嬉しそうに受け取り、シースから刃を取り出して見る。

欠け一つない刃は銀色に鋭く光っている。

「これは、いいものだ!

ありがとう!コーク。大事にするね。」

嬉しそうに握った手を繰り返し振り回している。

「必ず、合格してきてくださいね!」

「うん、僕らに任せといてよ!」





「ジンバさん、実は僕からも渡したいものがあるんですよ。」

ダニエルの表情はいつになく真剣だ。

きっと大きな覚悟を決めて俺に伝えたのだろう。


「僕がジンバさん達に渡したいもの、それは・・・・・・。」




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