プレディクション
「貴方達三人は今回の功績で、Dランクになります。これは一般的な冒険者のランクです。
本当に守るだけの力があると言うならば、城塞都市アルテミスで行われるCランク試験に合格してください。」
Cランク冒険者
DEFランクとは違って、やや上位の冒険者のライセンス。持っていれば熟練の冒険者として扱われる。
「ここからアルテミスまでは乗合の馬車で三日ほどで行けるでしょう。そこで試験を受けて、合格して帰ってくる。十日もあれば余裕でしょう。
十日後、Cランクのライセンスを持ってきたら今回のことは不問。出来なければ冒険者は引退、このギルドで職員をしてもらうというのはどうでしょうか?」
ジンバとエポック、セーブ。
三人は顔を見合わせる。
「このままチームを解散するなんて、嫌だ。」
「僕も同じ気持ち。それに僕らなら今度こそ成功できるよ。だって、ここまで相当強くなったんだよ。」
「私もこんなところで最後なんて、絶対に嫌よ。
やりましょう!今度こそ必ず。」
俺たちはベルナルドとクレミアの2人を見据えて頷いた。
「ギルドマスターも良いですね?」
「ああ、異論はないよ。」
「では、契約にしましょう。
今から十日後、三人がCランクのライセンスを持ってここに戻ってくることができれば、チームの存続を認める。
出来なかったときは、三人バラバラにギルド職員として死ぬまで馬車馬の様に働く。
よろしいですね?」
そういうと空中から契約書を取り出す。
ダニエル達と尋ねたときと同じ契約書だ。
そこに俺たちと、ベルナルドがサインをする。
署名が紫色に光ると、それを確認するクレミア。
「では、これで良いでしょう。
それでは改めましてご武運をお祈りしております。」
クレミアがそういうと、この会議はお開きとなった。
乗合馬車の出発は明日の朝だ。
それまでに準備をしておかないと・・・。
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「・・・と、これでギルドマスターの予想通りになりましたね。でも、本当に良かったんですか?」
「いやー、そうだね。
でも、本気で殴ってくるからちょっと痛かったね。
まぁ、マリシャスのこともあるし、あのくらいは受けなきゃいけないよね。」
「そこではなくて、聖女のスキルを持つ少女、そのバックアップをする少女、この2人のことですよ。」
「不思議だよねぇ・・・、アルフォートの調査では、どこで職業神の祝福を受けたかもわかっていないそうだね。」
「はい、少なくともこの町ではない様ですが・・・。」
「まぁ・・・いいさ。試験に合格できなきゃ、ギルド職員だ。だがね、多分本当に放っておけないのは・・・ジンバ君だろうな。彼は、そうさね。
炎に囲まれた爆弾というところだ。もの凄いポテンシャルがあるが・・・それの自覚が今ひとつなのが危ないね。
まぁ、あの三人、どうなることかな?」
「ギルドマスターには、もう大方の検討はついているんでしょう?」
「ああ、そうだね、あの三人は僕の見込みではね・・・。」
そう言ってクレミアに話すベルナルドはどこか楽しそうだった。




